ぼくの地球を守って

April 24 [Mon], 2006, 20:56
全然知らなかった。

よもや続編が出ていようとは。

日渡早紀『ボクを包む月の光』1,2巻読了。

前作『ぼくの地球を守って』は、私にとって忘れえぬ作品であり、
高校時代にこれ以上ないくらい読み込んだ作品の一つである。
ホントに新刊をじれるくらいに心待ちにしていた。

私が『ぼくの地球を守って』をコミックで買い始めたのは
ちょうど4巻が出た頃と思う。
『流浪の民』を背景に
前半の核となる衝撃的なシーンが描かれる巻である。
高校生になって街に大きな書店に頻繁に通うようになり、
小説もコミックもやたらと手を広げていたころに、
タイトルと表紙だけで手にし、その出会いに狂喜したものだ。

小学生の頃から平井和正氏(と石森正太郎氏)の
『幻魔大戦』にはまっていた私であるため、
超能力にひとかたならぬ関心があったのだ。

『ぼくの地球を守って』は前半の謎解きと超能力、転生のおもしろさから
後半の同一の場面を視点人物をかえて描く
という表現上の実験に至るまで
読者をひきつける挑戦に満ちた作品であったと思う。
作画も巻を追うごとに明らかに洗練されていき、
物語のうえでも作者の試行錯誤が垣間見え、
その意味で、リアルタイムで出会えたことを幸運に思う。

先日、愛蔵版で出版されたが、思わず全巻購入してしまった。
そして現在でも十分再読に耐える作品だと再認識した。
まぎれもなく当時のオカルト的なブームを背景としていながらも。

地下鉄サリン事件の全貌が明らかになる直前に、
オウム真理教信者が本書を愛読書にあげていたことも、
納得できないことではなかった。

そういえば、愛蔵版の後書きでふれられていたなと思うが、
実際に書店で『ボクを包む月の光 〜ぼく地球次世代編〜』を
たまたま見かけるまですっかり忘れていた。

で、肝心の『次世代編』の中身については
絶大なる期待込みで、評価を保留したいところではある。
単に懐かしい後日談で終わらせないでほしいと切に願うのだ。

ちょっとくせが出てきた作画の変化については問うまい。
二巻の終わりでキチェが出てきたあたりから、
今後さらに物語が深まりそうな気がするのだ。
未来路が物語を走らせるのだろうとも思う。


高校時代の私を深くとらえた作品に
最大限の敬意をはらい、『生徒諸君 教師編』とともに、
続きを見届けたい。
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キドツヨシ
『ぼく地球』は途中まで読みました。いえ、途中から読むのをやめました。
有り体にいえば逃げたのです。
あの頃、衝かれてはそれが命取りになる心のある部分を『ぼく地球』は狙いすましたように衝いてくるであろう予感に、それははっきりと自覚はしていなかったのですけれども確かに脅えたのです。逃げ出したのです。
そして、所有していたコミックスを売り払い、完全なる決別をしました。
読まなくなったこと、売り払ったことを後悔しないわけではないのです。
結末が気にならないわけでも。

読むかなあ……。大絶賛だものなあ。
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