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柏原芳恵「春なのに」

「卒業式で歌われる歌で、定番の歌と言えば?」というアンケートを、ヒットチャートの発表でお馴染みのオリコンが実施したことがあります。このオリコンのアンケートのみならず、「卒業式で歌われる歌で、定番の歌と言えば?」というアンケートは、冬になれば毎年さまざまなメディアが取り上げる、ベタなネタの1つでもあります。

卒業式で歌われる定番の歌を挙げるとなると、昭和のヒットソングにも根強い人気がありますね。ここでは卒業式で歌われる定番の歌として、柏原芳恵の「春なのに」を取り上げてみましょう。

柏原芳恵は80年代の人気アイドルの1人として、「ハローグッバイ」などのヒット曲がありました。しかし「春なのに」が卒業式に歌われる定番の歌として語り継がれている理由は、柏原芳恵自身の人気だけではなく、やはり中島みゆきが作詞・作曲を担当したというのが大きかったと思います。中島みゆきが書き下ろした歌を歌ったアイドルには、他には桜田淳子や工藤静香がいます。

「春なのに」が卒業式で歌われる定番の歌として定着した理由には、中島みゆきが自身のアルバムにも収録しているということもあるでしょう。中島みゆきが歌う「春なのに」は、「回帰熱」というアルバムで聴くことができます。

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尾崎豊「卒業」

卒業式に歌われる定番の歌と言うと、歌のタイトルが「卒業」というストレートなものが多いですね。1980年代半ばには、斉藤由貴や菊池桃子のような当時のトップアイドルが「卒業」というタイトルの曲をヒットさせましたね。当時、中学生や高校生だった世代の人にとっては、斉藤由貴や菊池桃子の「卒業」が、今でも「卒業式で歌われる定番の歌」だと思えるのではないでしょうか。

アイドルが時代を作っていた1980年代半ばには、異色とも思えるような「卒業式で歌われる定番の歌」が出現しました。それが尾崎豊の「卒業」です。アイドルが歌う「卒業式で歌われる定番の歌」の歌詞と言えば、卒業式の日の男女の別れの光景を描いたものが定番なのですが、尾崎豊の「卒業」の歌詞は、「学校生活とは大人たちから支配されていた時間であり、卒業することとはその支配から解放されること」という趣旨のものでした。

♪夜の校舎 窓ガラス 壊して回った の部分だけが興味本位で語られることも多い曲ですが、卒業式で歌われる定番の歌として今でも歌われていることを考えれば、単なる「不良の歌」として解釈している人ばかりではないと思います。

尾崎豊の早過ぎた死も、「卒業」を卒業式で歌われる定番の歌として決定付けた要因の1つでしょう。

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斉藤由貴「卒業」

「卒業」というタイトルの歌は多く、ヒットすれば当然、卒業式で歌われる定番の歌となります。80年代を代表する「卒業式で歌われる定番の歌」の1つに、斉藤由貴の「卒業」があります。

斉藤由貴の「卒業」が卒業式で歌われる歌の定番になった理由は、卒業式の日常をわかりやすく描いた歌詞が好まれたのではないでしょうか。「制服の胸のボタンを下級生たちにねだられ」とか、「教室で机にイニシャル彫るあなた」という歌詞は、いかにも少女漫画などにありがちな卒業式の光景ですね。今ならば「あるあるネタ」として、お笑いのネタに使われそうな内容ですが、80年代はそんなありふれた光景を歌った歌でも、卒業式で歌われる定番の歌として受け入れる土壌があったのでしょう。

斉藤由貴の独特のキャラクターも、「卒業」を卒業式で歌われる定番の歌としてのイメージ作りに一役買ったのではないかと思います。当時の斉藤由貴は、笑顔を振りまくようなアイドルではなく、「透き通った少女」と形容されたりしていました。同じく80年代に一世を風靡した、薬師丸ひろ子に似たものがあったと思います。そう言えば薬師丸ひろ子の「セーラー服と機関銃も」、ヒットしていた当時は、卒業式で歌われる定番の歌でしたね。

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松任谷由実(荒井由実)「卒業写真」

「卒業写真」は、卒業式に歌われる定番の歌として、昭和の時代から歌われ続けているユーミンの名曲中の名曲ですね。荒井由実時代のユーミンの歌には、叙情性の高いものが多いのですが、やはり卒業式に歌われる定番の歌は、聴いていてホロリとさせるようなものであって欲しいですね。「松任谷由実」となってからのスーパースターとしてのユーミンしか知らない世代の人にも、荒井由実時代の歌を積極的に聴いて欲しいですね。

「卒業写真」の歌詞は、卒業式に歌われる定番の歌にはお馴染みの、「卒業を機に離れ離れになってしまう男女の物語」のように思われがちですが、歌詞をよく読んでみると、卒業式の日からだいぶ時間が経った時期を描いた歌だということがわかります。むしろ大人になってからの日々を描いた歌詞だからこそ、「卒業写真」という歌は、卒業式で歌われる定番の歌として生き続けているのではないかと思います。

「卒業写真」ほどの知名度ではありませんが、ユーミンファンにとっては「最後の春休み」も、卒業式で歌われる定番の歌として認知されているのではないかと思います。春休みをテーマにした歌というのも珍しいのですが、卒業式で歌われる定番の歌の設定としては、きわめて自然だと思います。

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海援隊「贈る言葉」

卒業式で歌われる定番の歌にはいろいろありますが、テレビドラマの主題歌として大ヒットしたのが、海援隊の「贈る言葉」ですね。ご存じ、「3年B組金八先生」の記念すべき第1シリーズの主題歌です。

卒業式で歌われる定番の歌と言うと、柏原芳恵の「春なのに」のように、卒業式の日の日常を描いた歌詞のものが思い浮かびますが、海援隊の「贈る言葉」の歌詞は、学校の卒業式の様子には直接触れてはいません。字面だけを見れば、卒業式で歌われる定番の歌と言うよりも、男女の別れの歌なのではないかとも思えるほどです。

やはり海援隊の「贈る言葉」が、卒業式に歌われる定番の歌として確立されたのは、「3年B組金八先生」の最終回のイメージが鮮烈だったからではないかと思います。「3年B組金八先生」の最終回の劇中では、3年B組の生徒たちの卒業式のシーンがありましたが、卒業式のシーンが延々と流されたドラマというのも珍しいですよね。そしてラストは、出演者たちが泣きながら「贈る言葉」を歌ってエンディングを迎えるというものでした。こんなドラマを見た世代にとって、海援隊の「贈る言葉」は、永遠の「卒業式で歌われる定番の歌」であり続けるでしょう。

>> 海援隊 「贈る言葉」
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