始まりの章 

May 04 [Mon], 2009, 9:55
田沼は放課後忘れ物をしたので急いで学校に戻った。
すると、そこには夏目の姿があった。

・・・・・・誰かと話している。一応声をかけてみるか。

「夏目。」

「ん?田沼か・・・どうした?」

「いや、その・・・。」

聞いていいものか・・・。田沼は少し焦る。

その様子に気付いた夏目が口を開いた。

「・・・そこにいるんだ。」

やっぱり・・・。夏目には見えている。でも、俺には見えない。
俺と夏目はなんとなくだが似ている気がする。
そう思っているのも俺だけなのかもな。

「そうか。」

それしか言えなかった。

少しの間、教室の中が静寂に包まれた。

「・・・・で、なんだって?」

「・・・ん?いや、こいつが大切なものを失くしたって言うから。」

・・・大切なもの?

「それって?」

「そういや、俺も聞いてなかったな。なんなんだ?」

俺に背を向け、夏目が話し始めた。

「へぇ・・・。そうか、見つけなくちゃな。」

夏目がこちらに向き直る。

「・・・?」

「昔、こいつは見える子供に出会って仲良くなったらしい。
その子に透き通った赤のビー玉をもらったんだって、それを失くしてしまったらしいんだ。」

「・・・・・・・。」

田沼は俯く。

夏目は不思議そうに田沼の顔を覗き込む。

「田沼?」

「うっし!いっちょやるか!!」

そう言い田沼は夏目の腕を掴み教室から出て行ってしまった。

「え、ちょっ!?田沼!?」

いきなりの事にびっくりしたのか夏目の声は裏返る。

「夏目!ちゃんとそいつついて来てるか!?」

その言葉に夏目は後ろを振り返り確認する。

「う、うん。ちゃんといるよ。」

するといきなり田沼の足が止まる。

「ぶっ!」

夏目が田沼の背中にぶつかる。

「な、何!?」

「どこら辺か聞いてない。」

そういえば。と夏目も思った。
すぐ後ろにいる妖怪に聞いてみた。

「大きな木があってその下に川が流れているって!」

「よし!」

・・・・・ん?まてよ?そんなの見つけられんのか?

「もしかして探さないといけないのか?」

「・・・そうなるな。」

先が思いやられる二人であった・・・。



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こつこつやっていけたらいいかな・・・って思います
夢小説とかいっぱいUPしていくんで、ぜひみてくださいね!
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