自家製なんばん味噌(一升漬け・三升漬)
2008.09.23 [Tue] 08:00

※こちらのエントリを参考にして下さる方が多いので、さらに詳しくまとめたものを再アップしておきます(初出は2005年01月19日)。

わが家のおふくろの味、なんばん味噌。当ブログで検索アクセスが多いキーワード「なんばん味噌」は青なんばんを醤油と麹で漬け込んだ青森の郷土料理で、材料ををそれぞれ一升の割合で漬け込むので一升漬けや三升漬け、こうじなんばんとも呼ばれています。
醤油で漬けるのに「なんばん味噌」とはこれいかに。大豆+麹で味噌になるのでルーツは同じってところでしょうか。

東京ではこれを漬け込むタイミングが難しく、気温が暖かいと腐ってしまうし、冬になると青なんばんが手に入らなくなるので、毎年漬け込み時期に丁度良いであろう自分の誕生日(10月中旬)に作ることにしました。これだったら毎年忘れないしね(笑)。

青なんばんは20本ほど入ったものを10袋、麹(200g入り)は2袋を購入。もらいもののお醤油があったのでこちらを使用。全て材料が同じ量であれば多くても少なくても問題ありません。

まず青なんばんを洗い、ヘタの直前まで輪切りにします。ただただひたすら輪切り。結構時間がかかります。シソの実を摘むのと同じくらい地味な作業です。5本ぐらいずつまとめて切っていきました。

右下は切り終わったヘタくんたち。人間で言えば“へその緒”みたいな役割です。ヘタくんたち、ご苦労様! 

 
次に、刻んだ青なんばんと同量の麹を手でもみほぐしてくずしながら入れていきます。麹は、東京ではみやここうじが比較的手に入りやすく、スーパーのお漬け物やお豆腐コーナーあたりに置いてあります。

最後に、全体がかぶる量のお醤油を入れます。麹がふくらむので少し多めに入れた方が良いでしょう。私は720ml1本では足りなかったので、別なお醤油を足しました。

これを清潔な入れ物(カメやタッパーなど)に移し、冷暗所に置いて熟成させます。ポイントはふたをぴっちり閉めないこと。発酵させるために酸素が必要だからです。
時々かき混ぜて、三か月ぐらい置くとほどよく味が馴染んで美味しく出来上がります。出来上がり後は冷蔵庫に入れて保存します。一度発酵するとめったなことでは腐らないので、1年以上置いても平気。むしろ熟成されて美味しくなります。

1か月後はこんな感じ。大きなタッパー3個に分け、家の外の北側に置いてある食品ストッカーの中に入れてあります。
これ盗まれたら泣いちゃいます。

  
ふたを開けると見た目と香りはなんばん味噌そのものでしたが、麹がまだこなれていません。味見してみたら辛かった〜 
さらによく発酵するようにしっかりかき混ぜておきました。
あと2か月置いて、お正月が過ぎる頃には美味しく熟成されます。

2ヶ月後にかき混ぜに行って味見をしたらイイ感じになっていたので、第一弾を瓶に詰めてきました。

1ヶ月前にはまだ麹がこなれていない感じだったのですが、今回はちょうどよく醸されていて、活きている麹パワーを改めて再確認! あと1ヶ月置けばさらに熟成されて美味しくなります。

ほかほかごはんの上に乗せていただくと、もー最高! 刺激的な辛さにごはんも進みます

にほんブログ村の「郷土料理 トラコミュ」の管理人になりました。郷土料理に関する話題をトラックバックしてくださいね〜。

ところで、いろいろ調べていくうち、我が家で「なんばん味噌」と呼んでいるものは、青森ではどうやら一般的ではないことが分かってきました。 
南蛮味噌漬 固形量250g「南蛮味噌漬」 
青森でいう「なんばん味噌」とは、一般的にコムラのなんばんみそ に代表される、もろみに漬けたお漬物のことを言うようです。(←こちらのタイプ)

三升漬 固形量250g「三升漬」
一方、我が家で「なんばん味噌」(正しくはなんばみそ。“ん”は限りなく小さく発音)と呼んでいる青なんばんを醤油と麹に漬けたものは、一升漬、三升漬、こうじなんばんと呼ばれているようです。(←こちらのタイプ)

この料理を母に伝授したのは祖父。母はずっと「なんばん味噌」だと思っていたので、一升漬という名前を聞いたのはだいぶ後になってからだそうです。

祖父は奈良県の出身で、幼少時代津軽地方で育ち、結婚して南部地方の八戸に移り住み、転勤で再び津軽の浅虫温泉に引っ越して来たのだそうです(て言っても青森の人しか分かりませんよね:笑)。このどこで一升漬を「なんばん味噌」として教わったのか。我が家の局地的な謎は深まっております。
また、同じ「なんばん味噌」という名前でも地方によって違いがあります。下は楽天市場で検索したもの。これ以外に「うちの地方にもなんばん味噌あるよ〜」という人がいらっしゃいましたら、ぜひお知らせ下さい!

なんば味噌なんば味噌(山形)
細かく刻んだなんばん(青唐辛子)を秘伝の味噌ダレと合わせ甘辛く仕上げてあります。

食卓菜彩 なんば味噌なんば味噌(長野)
大根、きゅうりと大豆と米ぬかを一緒に仕込んだおかず味噌です。


太助 南蛮味噌漬(60g)南蛮味噌漬(宮城)
柔らかい唐辛子だけを選び、最上級のこうじ味噌で漬け替えしながら仕上げました。

久津見カヨ子さんの「なんば味噌(詰合せA)」なんば味噌(石川)
唐辛子を油で炒めて香りを立たせ、ザクザク刻んだしし唐を加え、酒やみりん、味噌と砂糖を加え練りあげた、母伝統の味。久津見カヨ子さんの手作り・無添加。 


 
トラックバック
トラックバックURL
※トラックバックは記事中に当方へのリンクがあり、当方の記事の内容にふれて下さっているもののみとさせていただきますのでご了承下さい。また、まとめサイトやアフィリ目的のサイトからのトラックバックはお受けしておりません。
コメント
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク 絵文字 プレビューON/OFF
画像認証  [画像変更]
画像の文字 : 
利用規約に同意する
 X 
禁止事項とご注意
※本名・メールアドレス・住所・電話番号など、個人が特定できる情報の入力は行わないでください。
「ヤプログ!利用規約 第9条 禁止事項」に該当するコメントは禁止します。
「ヤプログ!利用規約」に同意の上、コメントを送信してください。
 クッキーに保存
2007.07.18 [Wed]
ぷるみえ
詳しいレシピありがとうございます!
ほんとに日本全国いろんななんばん味噌があるんですねえ。
こちらは熟成させないですぐいただくレシピなんですね。
せっかちなんで助かります(笑)。

北海道は涼しいから今の季節から三升漬けを仕込んでもオッケイなんですね。
我が家の1年ものは、この季節冷奴の上で大活躍です
2007.07.18 [Wed]
北海道のなんばん味噌
我が家のなんばん味噌は、
飛び切りカライ青なんばん、5本以上好きなだけ。
なす、2本くらい。これも好きなだけ。
青じそ、2枚くらい。これも好きなだけ。
あとは味噌大匙2くらい、砂糖大匙1くらい。ダシの素。
水カップ半分よりも少し少なめ。水は味噌をゆるめる程度。砂糖と混ぜておいても良い。好きなように。
作り方は、青なんばんは5ミリくらい小口切り。ナスも4つに割って、5ミリくらい。これを油で炒める。少し火が通ったら水でゆるめた味噌と砂糖を入れる。佃煮っぽい固さになったらみじん切り(好きなように切れば良い)のシソとダシの素を入れてかき混ぜて出来上がり。
我が家の夏の常備菜。ちなみに三升漬けは今年も漬けた。来年の今頃まで喰えるようにたくさん漬けているよ。
ナスを良く炒めると色がよく仕上がるみたい。おいしいから試してみてね。
2005.01.26 [Wed]
ぷるみえ
そうか!仙台は味噌の産地だから味噌漬けなんですね、きっと。へえ〜〜、ブログをやってるとこういう発見があるから面白いです。

以前、見たことも食べたことも無い青森の郷土料理豆しとぎを、父の舌の記憶を頼りに作ったことがありますが、なかなか好評でした。今度実家に帰られた時にお母さまと一緒にああでもないこうでもないと作ってみるのも楽しいかもしれません。
2005.01.26 [Wed]
ボミことアベ
母に電話して、南蛮味噌のレシピを訊こうと思ったのですが、ダメでした。特に祖母からレシピは伝授されなかったようです(レシピが必要な程、重要視されてない、ごくありふれた大人向けの肴、くらいの認識だったようで。ああ残念〜! ※祖母は随分前に他界)。
母の推測だと、基本はきざんだ南蛮(赤でも青でもOK)と味噌(田舎味噌系の赤味噌)に、各家庭の好みで、お酒、あるいは砂糖、あるいはみりんを加えるようです。母の記憶では、南蛮を油で最初に炒めるとのことですが、市場で買った味噌はあんまり油が浮いている風でもなかったなあ。土地の差かもしれませんし、市場でも買ったおばちゃんによっても微妙な味の差があるようですし、なんだかはっきりしません。。。母の友達で山形の人がいるということなので、詳しく訊いてくれるよう頼んでおきました。その際はまた書き込みいたします。
そんなわけで今日の晩ご飯は、温泉地の市場で買った例の南蛮味噌の残りがあったを思い出し、ご飯の友として添えました。辛さで一口毎にプハプハしますが、この手のご飯の友はホントに美味しいですね!
日本人でよかったあ〜。
2005.01.26 [Wed]
ぷるみえ
ポミさん、ようこそ!
なるほど、メイドイン東北の豆板醤が各地にあるのですね。「なんばん味噌」という名前ながらも使ってるのは醤油なので、なぜに味噌?と思ってましたが(笑)。

東京では12月に作らないと3か月間外においておけないので(春になっちゃうから)この時期を逃すとダメなんですよねー。残念。

ポミさんの実家の味も食べてみたいなあ〜。作ってくれないかしら、ママン。
2005.01.25 [Tue]
ボミことアベ
本日はmixiではなくこちらに書き込みさせていただきます。おじゃまします。

昨年の10月に母親と山形の新庄方面まで温泉旅行へ行ったのですが、そのこの朝市でも南蛮味噌が売られていました。お味は、豆板醤青唐辛子味のもうちょっと辛さがあとに来るバージョンといった感じで、甘さは旨みと共にかすかに感じる程度。味と見た感じから推測する配合は、青唐辛子に味噌、それと若干お砂糖なのかなあ、という感じで、ぷるみえさんのお醤油と麹を配合するレシピとはちょっと異なるようですが、たぶんルーツは一緒のものでしょうね。こちらもご飯が何杯でも行けます。朝市のおばちゃんによると、ラーメンや炒め物にも使えるよ、とのことでした。メイドイン東北の豆板醤ってところでしょうか。

この件で初めて知ったのですが、母親の実家(仙台の北、石巻方面)でもこの南蛮味噌はよく作られていたそうです。唐辛子が採れる秋になると、どこのご家庭でも作られていたポピュラーな一品で、当然家庭毎に味が微妙に違うとか。(というか、私今まで食べてないんですけど。。。知っていたら作ってくれよ、ママン!という感じ。ショック) こういう郷土料理っていいですよねえ。シミジミ。
2005.01.23 [Sun]
ぷるみえ
青唐辛子(またはししとう)と糀とお醤油と涼しい環境があれば自宅でも作れますよ。三か月待つのもまたひとしおです。
2005.01.23 [Sun]
ぷらちな
・・・よだれがでてきました・・・ついでに腹もぐーと鳴ってます・・・w
2005.01.19 [Wed]
ぷるみえ
ウチではかなり長い間ちびちび食べてました。
発酵食品を自分で作るのって「もしかして腐らないかしら?」と心配になりますが、三か月置いてちゃんと完成しました。

ひしおみそにもきっと合いますよ。ごはん6杯いっちゃいますよ!
2005.01.19 [Wed]
あっこ
わー、こちらもおいしそうですね。
唐辛子が入っているから保存性も高そう。
これを見て思い付いたのですが、ひしおみそに唐辛子を入れてもおいしそうですねぇ。