人生は入れ子人形 

2012年12月06日(木) 1時06分
【ロシア人豪商:Алэксэй Романович Зволинский】
(Aleksei Romanovich Zvolinskiiアレクセイ・ロマノヴィッチ・ズヴォリンスキー: The Russian billionaire)

「わたくし……古代のロマンにЗволинскийズヴォリンスキー!! 嗚呼……穴があったら……掘りたいっ!」
「レディース・アンド・ジェントルメン!さぁ本日お聞かせするのは私の華麗なる半生、貧しい生い立ちで幕を開ける涙、涙の物語でございまぁす!!」
「хорошоハラショー!! хорошоハラショー!! 張り切ってまいりましょう!さぁ腕を組みながら足の筋を伸ばす運動!」

赤く揺らめく暖炉(ペチカ) 家にもあったのに
悲しいけれど 燃やすべき 薪がなかった
弟達はいつも 機敏に(ちょこまか)動いてた
腹は減るけど じっとしてたら 凍っちまうから

運命の贈り物 不幸を詰めた 入れ子人形(マトリョーシカ)
開けても 開けても 悲しみばかり
「ハラショー!ハラショー!ボルシチには黒コショー! さぁ、2番はますます涙ちょちょぎれンスキー…!」

白く煌めく大河(ヴォルガ) 風を切り裂いて
走れ馬車よ(トロイカ) 家は遠いか 空駈けろ
妹達もいつも 腹を空かせてた
頑張れ末妹よ(カチューシャ)  銀のお注射 きっと快くなるさ

「お兄ちゃん、お腹空いたよぉ…」
「がーんばれ!」
「いてー!」

人生は贈り物 不条理詰めた 入れ子人形(マトリョーシカ)
開けても 開けても 苦しみばかり

「さぁ皆様、お手元にハンケチなどご用意くださいませ…。 ここまではほんの序章に過ぎません。本当に悲惨なのはここからでぇございまぁす…!!」

臥せる少女の治療費で 貧しい家計は燃え上がり
父親(パパ)は遠くの炭坑で 岩が崩れて下敷きに
登りは険しき坂道も 転がり堕ちるは正に刹那
死せる少女の葬列に 愛した二人の影はなく
母親(ママ)も娼婦の格好で 無理が祟って旅立てり

どんなに険しき坂道も転がり堕ちれば正に刹那

「パパ…」「ホラ、泣かないの」
「ママァ…」
「お父さんに、お別れしましょうね。」

「あなた、あ・な・た!」
「…おぉ、Ireneエイレーネ!!愛しの我が妻よ……!!…私、君の魅力に…ズヴォリンスキィイぃいー!」
「…何馬鹿なこと仰ってるんですか。作業のほうは如何ですの?」
「順調、快調、絶好調!! 今は丁度休憩していた所です。…あぁ、君達はもう良いですよ。 はい、ありがとう、スパスィーバ、スパスィーバ!!
「つれないわねぇ」「もう終わり?」「あたいの鉄拳がぁあ!」
 …おほん、それでは諸君! 張り切って作業を再開いたしましょう!」

掘っても掘っても砂ばかり どれだけ掘っても脈がない
拝金野郎の妄想さ 無駄な努力と他者(ひと)は言う
それでも 夫(あなた)は諦めないわ

掘っては掘っては砂埃
どれだけ掘っても切りがない
成金野郎の道楽さ 馬鹿な男と学者(ひと)は嗤う
それでも 妻(わたし)は着いてゆくわ

(まばゆく)輝く黄金や (世界中に)轟く名声が
(あなたは)欲しい訳じゃない (燃えるような)夢が見たいだけ
運命(ミラ)が望むのは 喜劇か 悲劇か
今もう一度【神話】を 歴史の舞台に立たせたい……

貧しい一家は離れ離れ 私は商家へ丁稚奉公
不細工な顔だと虐められたけど 誰よりも必死に働いた
私(わたし:あなた)を支えたのは家族の存在と 母の形見となった一冊の【叙事詩】(ほん)

――“運命は残酷だ されど彼女を恐れるな
女神(ミラ)が戦わぬ者に微笑むことなど 決してないのだから”――

人生は贈り物 不条理詰めた 入れ子人形(マトリョーシカ)
それでも私は掘るだろう(貴方は掘るでしょう) そこに穴がある限り……

「うおおお!」「…おおぉぉぉおおお!!」「あなた…?」
「エイレーネ!!!!Ireneエイレーネ!!!!!!」
「何ですの?」
「Хорошоハラショー!!!!」
「えぇ?」
「Хорошоハラショー!!!!」
「まあ……!!」
「Хорошооооハラショォォォォォオー!!!!!!!!」
「素晴らしいわ……!」 》

宵闇の唄 

2011年01月05日(水) 21時52分
――そして、【第七の喜劇】は繰り返され続けるだろう
[Und die siebte Komödie wird sich wiederholen
(ウント ディージープテコメディ ヴィルト ジヒ ヴィーダーホーレン)]

[sieben(ジーベン)]
この身を焼き尽くすのは
[sechs(ゼクス)]
浄戒という欺瞞の炎
[fünf(フュンフ)]
この心を焼き尽くすのは
[vier(フィアー)]
復讐をよぶ憎しみの炎
[drei(ドライ)]
飢餓と病 疑心と殺人
[zwei(ツヴァイ)]
イドの底に潜む暗黒の時代よ
[eins(アインス)]
黒き死の如く連鎖してゆけ

メルツ、地獄に堕ちても


愛してる/愛シテタ

此の物語は虚構である。
然し、其の総てが虚偽であるとは限らない。
[Diese Geschichte ist Fiktion
doch deswegen ist nicht alles an Ihr erfunden.
(ディーゼ ゲシヒテ イスト フィクツィオーン
ドッホ デスベーゲン イスト ニヒト アレス エーア エアフンデン)]

―― そして今、此の地平に宵闇が訪れた……。
[Und jetzt Dunkelheit liegt sich über die Lande.
(ウント イエッツト デュンケルハイト リークト ジヒ ユーバー ディ ランデ)]

終焉へと疾りだす、夜の復讐劇、第七の地平線。
[Denn die Ende entgegen, eine rechtliche Rachetragödie, der sebte horizont『Märchen』
(デンディ エンデ エントゲーゲン,アイネ レヒトリヒェ ラヒェトラゴディ デア ゼプト ホリゾント メルヒェン)]



私は『誰』なのか? 記述が抜け落ちた
真っ白な其の頁(かみ)を 宵闇に染めてゆく
気付けば井戸の底  空を見上げていた
抱いていた可愛い<少女>(メートヒェン) 口を開いた

「ウフフッ…愛シテルワ、メル。コレデ私タチ、ズットズーット一緒ネ? アハハハハ!」

「復讐シヨウネ?」
「復讐シヨウ」と 彼女が囁く その声色は 何処か懐かしく
何の為かなんて 誰の為かなんて 憶い出せぬ儘 衝動に従った

苦痛に歪む顔 悲痛に喚く声
戦慄と後悔の中で

嗚呼 復讐は罪が故に 粛々と受け入れ給え
嘆いた処でもう手遅れさ
遂に モリから イドヘ至る
㐂(喜)劇の幕は上がった
七人の<女優達よ>(Schauspielerinnen:シャウシュピーラリンネン)!

「さぁ、美しすぎる屍人姫に ご登場願おうか。」

3…2…1…![Drei…Zwei…Eins…und los!](ドライ ツヴァイ アインス アンドゥ ロス)


死せる今 幾ら憾めど 刻は既に遅く

<お嬢さん>(フロイライン)
<君は独り>(Du bist allein : ドゥ ビスト アライン)
夜の旅路 彷徨う屍体

偶然に出逢った<物語>(Roman)
嗚呼 此れも運命

<小さな口>(Kleine Mund : クライナーモン)
<七の苦悩>(Sieben Pein : ズィーベン パイン)
忘れぬ間に紡ぎなさい さぁ――

「さぁ唄ってごらん…」

Kam… Kam…Die Nacht kam…
(カム…カム…ディ ナハト カム…)

Das Sieben Märchen…Lalala…
(ダス ジーベン メルヒェン)

Kam… Kam…Die Nacht kam…
(カム…カム…ディ ナハト カム…)

Das Sieben Märchen…Lalalala
(ダス ジーベン メルヒェン)


墓場から始まる 七つの<童話> [Märchen(メルヒェン)]
イドの底に潜む 矛盾の罠
物語の策者は 作為的な嘘で
錯落なる幻想を紡ぐ

光と闇が織り成す<世界>(モザイク)の中に
愛と憎悪が溢れる

誰かをかつて愛したような気がした
憎しみの焔は揺れ躍る
誰かに愛されたような気もした……

↑ 嗚呼 でもそれは気のせいよ ↑


キミが誰かを怨むなら その復讐に手を貸そう!

Kam… Kam…Die Nacht kam…
(カム…カム…ディ ナハト カム…)

Das Sieben Märchen…Lalala…
(ダス ジーベン メルヒェン)


「黒き死を遡るかのように、旋律は東を目指す」

[第九]
Freude, schöner Götterfunken, Tochter aus Elysium
Wir betreten feuertrunken,Himmlische, dein Heiligtum!
Deine Zauber binden wieder,was die Mode streng geteilt;
Alle Menschen werden Brüder,wo dein sanfter Flügel weilt.

フロイデ シェーネル ゲッテルフンケン トホテル アウス エリーズィウム
ヴィール ベトレーテン フォイエルトゥルンケン ヒムリッシェ ダイン ハイリヒトゥム
ダイネ ツァウベル ビンデン ヴィーデル ヴァス ディー モーデ シュトレング ゲタイルト
アーレ メンシェン ヴェールデン ブリューデル ヴォー ダイン ザンフテル フリューゲル ヴァイルト


Ich wollte hier nicht verenden
Das Kind wird (...)
Du hast noch Dinge zu tun auf Erden
Die Zeit ist reif
Rufe/Hilfe mich einmal hier zurück
Zwei Flammen in sich trägt
auf jenes Mädchen wird bald erwachen.


愛シイ腕ニ抱カレテ目醒メタ... モリへ至ル井戸ノ中デ...
私ハ殺意ヲ唄ウオ人形... イドへ至ル森ノ中デ...
錏痾蛙遭嗟有合或吾会在唖逢娃婀堊... モリへ至ル井戸ノ中デ...
宵闇ニ踊ル深紅(あか)ト漆黒(くろ)ノ影... イドへ至ル森ノ中デ...

人ヲ殺メテ ... 未来(ひかり)奪ッタ ...
奴ガ裁カレズ ... 生キ延ビルナド ... 赦シハシナイ ...

Dunkelheit liegt sich über die Lande.
(ドゥンケルハイト リークツィヒ ウバー ディ ランダー)


月光に照らされて 凶行へ羽ばたいた 旋律が絡み合う夜に

嗚呼 復讐は罪が故に 粛々と受け入れ給え
嘆いたところでもう手遅れさ
終に 宵闇の此の楽団で 憾みを唄いたいなら
屍揮者は君の味方さ!

「さあ、潔く死んでから出直してくれたまえ」

7…6…5…4…3…2…1…!
[sieben sechs fünf vier drei zwei eins los
(ジーベン ゼクス フュンフ フィアー ドライ ツヴァイ アインス ロス)]


消える影 腕を伸ばせど闇は既に深く

<お嬢さん> [Fräulein(フロイライン)]
<君の輝き> [dein Schein(ダイン シャイン)]
在りし日々は 過去の残照(ひかり)

生前に夢見<楽園> (エデン) 嗚呼 然れど忘却
<小さな川> [Bächlein(ベヒライン)]
<緋い葡萄酒> [rot Wein(ロトヴァイン)]
乾かぬ間に紡ぎなさい さぁ――

死の歴史を!

「ウフフッ…恋(愛)してるわ、メル。
ずっとずーっと、ふたりで復讐し続けようね!
お馬鹿さんの復讐を手伝うことこそ、私たちの復讐。
これなら、永遠に続けられるわ。
だって、人間は憎しみ合わずにはいられない生き物なんですもの!
アーッハッハッハッハ……」

Märchen...

ヤープスの 

2004年09月01日(水) 8時04分
ブログが以外に可愛かったので始めてみた。
最近ちまたで大流行中のブログです。

どんなんだろ。
2012年12月
« 前の月  |  次の月 »
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:soragitune
読者になる
Yapme!一覧
読者になる