書籍「冥土めぐり」主人公の求めるものが分からない

2012年08月20日(月) 10時02分
書籍「冥土めぐり」★★★
鹿島田 真希著 ,
河出書房新社、2012/7/7
( 156ページ , 1,470 円)


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第147回芥川賞受賞


「毎回どんな新しい才能に出会えるか
楽しみにしている受賞作、
今回は夫婦で温泉宿へ一泊旅行へ行く話で
そこに母親や弟などの
家族の話が絡んでくる、
これをリアルに感じる人もいるかもしれないが
自分には絵空事にしか感じられず
読みやすかったけれど
読み終えて心に響くものは無かった、
また作者はデビューして13年目と
もう新人じゃないんじゃないか」



かつての高級リゾートホテルが
区の補助で5.000円で宿泊出来ると知り
さっそく旅に出ることを決めた主人公、
そこはかつて事業に成功した祖父が
一族を連れて滞在した想い出のホテルであった、
繁栄と没落はホテルに限らず
主人公の母は浪費家で
弟は無自覚なバカ息子
そのために財産を失った母は
それでもまだ過去の栄光にしがみついている。

主人公の望むものは何だったのか?


強く主張することなく
周囲を語る事で
自分の状況を説明するばかりで
どう感じているかは読者に任せている
色々考えられはするけど
いくらなんでも主人公以外は常識はずれで
だからどうなんだ?と
逆にこちらが強く聞きたいのに
その答えはラストで気抜けするようなものだった。



ここには生への強烈な希求や
不満や希望も何も描かれない
漠然とした「物足りなさ」みたいな雰囲気に
満ち満ちているが
それが何なのか
そしてどうしたいのかは提示されない。


だから読み終えて
「何がしたいんだろう」
とんなふうに感じてしまう、
ありふれた小さな幸せ
人の価値観は様々
でも普遍的なものの断片でも示して欲しかった。



★100点満点で70点


soramove
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鹿島田 真希 作品一覧
『二匹』 1999年、河出書房新社 のち文庫
『レギオンの花嫁』(2000年、河出書房新社)
『一人の哀しみは世界の終わりに匹敵する』(2003年、河出書房新社)
『白バラ四姉妹殺人事件』(2004年、新潮社)
『六〇〇〇度の愛』(2005年、新潮社)のち文庫 
『ナンバーワン・コンストラクション』(2006年、新潮社)
『ピカルディーの三度』(2007年、講談社)
『女の庭』河出書房新社、2009
『ゼロの王国』(2009年、講談社)のち文庫 
『黄金の猿』文藝春秋、2009
『来たれ!野球部』講談社、2011 
『冥土めぐり』河出書房新社、2012 

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芥川賞を受賞した時の鹿島田さんのインタビューなどを見て、興味が涌いて図書館にリクエストしてあったのが、忘れた頃に回って来ました。
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