映画「ぼくたちのムッシュ・ラザール」教室と言うひとつの世界

2012年08月10日(金) 10時34分
「ぼくたちのムッシュ・ラザール」★★★☆
フェラグ、ソフィー・ネリッセ、エミリアン・ネロン、
ダニエル・プルール、ブリジット・プパール出演

フィリップ・ファラルドー監督、
95分、2012年7月14日公開
2011,カナダ,アルバトロス・フィルム、ザジフィルムズ
(原題/原作:MONSIEUR LAZHAR)






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「小学校の先生が教室で自殺し
その姿を登校したばかりの生徒が見てしまう、
ぎこちない空気の流れる教室
新しく先生がやってくるが
折に触れて暗い影がつきまとう、
最後はハッピーエンドなんていう
簡単な問題じゃないが
真摯に向き合うことくらいしか出来ない、
もどかしいけれど授業のように
明確な“正解”は、そこにはないのだ」



代用教員として採用された
バシール・ラザールはアルジェリア移民の中年男、
実は彼は祖国から逃げて
難民申請をしている最中、
祖国に置いてきた家族は
放火によって全員死んでしまい
彼は祖国に戻れない状態だと分かる。


苦しい自分の事情を抱え
教室で幼い生徒と向き合う日々、

慕っていた先生の自殺から立ち直れない生徒、
生徒の数だけ様々な問題があり
ただひとつの正解なんてない、
けれどその答えを探し求めつつも
なんとか自分らしい解決をしていく術を
学んでいくものなのだろう。



映画ではラザール先生が
どのように生徒と向き合っていくのかを描きつつ
カナダの教育システムも垣間見せる

生徒の心のケアは専任のカウンセラーが担当し
教師はその場に立ち会うことも断られ
自殺についても生徒と話し合うことは禁じられる。


一番身近な担任が寄り添って
一緒に解決したらだめなのかなぁ、
そんなふうに感じるが
親が気にしているのはカウンセラーの数だったりする、
それでもラザール先生は
彼のやり方で生徒と寄り添い
日々を過ごしていくが
彼が難民であることが発覚し
学校を追われることになる。



それは仕方ないのかとも思うが
ラザール先生ならこの先、国籍を得て
また教師の道を歩むことだろう、
映画はラストに僅かな光を見せてくれる
現実はきっとこんなものだろうな
そんなふうに感じた、
全員が全ての悩みから解放され
ハッピー、ハッピーなんてあり得ないからだ。



94分が短く感じた
もっと描くこともあっただろうが
「詩」のように余分な部分をそぎ落とし
その行間に考える間を与えてくれた

素晴らしい映画体験だった。


★100点満点で75点


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