映画「善き人」自分らしく生きる

2012年02月06日(月) 0時09分
「善き人」★★★☆
ヴィゴ・モーテンセン、ジェイソン・アイザック、
ジョディ・ウィッテカー、スティ−ヴン・マッキントッシュ出演

ヴィセンテ・アモリン 監督、
96分、2012年1月1日公開
2008,イギリス、ドイツ,ブロードメディア・スタジオ
(原題:GOOD )






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「公園で男ふたりがベンチに座って語りあう
ヒトラーはあの頃、使い走りで
なんならオレ達に敬礼してたかもな、
ヒトラー政権下のドイツ
僅かの間にドイツは全く変わってしまった、
時代は変わっていく
けれどやはり変えるのは人間なのだと
その事実が心底恐ろしく感じた」



ベルリンの大学で文学を教える主人公、
ジョン・ハルダー(ヴィゴ・モーテンセン)は、
以前書いた小説がヒトラーの目にとまり
以後、保身のため
ナチに入党せざるをえなくなり
それをユダヤ人の友人になじられる、
まだそんな時代だったが
ある事件をきっかけにユダヤ人狩りが強化され
友人も収容送りとなる。



私生活でも痴呆が進む母を看護し
善き父親であろうと努力を惜しまないが
教え子と付き合う頃から
彼の日常は変化していく、
それでも一貫して自分の身近な人達への
配慮には心を尽くすが
個人の力の及ばない歴史の波に翻弄されていく。



その後のドイツがどうなっていったか
それは自分達も良く知ることだけれど
当事者達は実際どう感じていたのだろう、
隣人をユダヤ人というだけで
急に冷遇できただろうか、
自分の信念を貫いた人はどのくらい、いただろう。


後になって自分達は密かに抵抗していたという
そんな文学や映画もあった気がするが
それではダメなのだ
この映画は声高に主張はしないが
大切なことを伝えている
今の自分を作っているのも
今の自分の周囲を作っているのも
そして今の時代を作っているのも
自分自身でもあるということ。



全く無関係ではあるはずがないということ。


誰かを批判することは容易い
けれど自己反省は難しい
主人公が友人が送られた収容所で見た光景、
彼はこれが現実なのだとやっと認識する
まるで夢のなかにいるように
恐ろしい現実の中に立っている


彼は叫び声をあげている
もちろん心の中で
張り裂けんばかりに

映画は何の余韻も残さずパタッと終わる
でもその瞬間、ドイツから
そしてその時代から随分と遠い自分は
怖いことだなと思うだけだが
この終わった瞬間の暗闇で
ドイツの人達の恐怖と喪失感を想った。

ヴィゴ・モーテンセンの名演が光る作品だった。

★100点満点で75点



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ヴィゴ・モーテンセン主演作品(ロード・オブ・ザ・リング以降)
ロード・オブ・ザ・リング The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring (2001年) - アラゴルン
ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 The Lord of the Rings: The Two Towers (2002年) - アラゴルン
ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 The Lord of the Rings: The Return of the King (2003年) - アラゴルン
オーシャン・オブ・ファイヤー Hidalgo (2003年) - フランク・ホプキンス
ヒストリー・オブ・バイオレンス A History of Violence (2005年) - トム・ストール
アラトリステ Alatriste (2006年) - ディエゴ・アラトリステ・イ・テノーリオ
イースタン・プロミス Eastern Promises (2007年) - ニコライ・ルージン
アパルーサの決闘 Appaloosa (2008年) - エヴェレット・ヒッチ ※日本劇場未公開、2009年6月24日DVD発売(ワーナー・ホーム・ビデオ)
Good (2008年) - John Halder
ザ・ロード The Road (2009年) - 父親
ア・デンジャラス・メソッド A Dangerous Method (2011年) - ジークムント・フロイト
On the Road (2011年)

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良かれと思ってやったことが、実は取り返しのつかないことをしてしまったのだという現実を捉える心情に変わるラストシーンが秀逸。
ヴィゴ・モーテンセン主演。普通の、善き人間であろうとする一般市民を巧みに演じられてたと思います。
ナチスが台頭してきた頃のドイツが舞台。時代の流れからナチス党にはいらなければならなくなった戸惑いとユダヤ人である親友との友情の板ばさみ、生きる為に目をつぶらなければならない小さく生き残った自分の良心。
あの時代ですもん、長いものには巻かれろ状態だった人が多いのでしょうね。この主人公ジョン・ハルダーのように、一般人なら尚更かもしれない。彼は大学教授であり自著をヒトラーに誉められちゃったため入党せざるを得なくなる。親友はユダヤ人。もうどういう方向へ向かうのか、予測どおりで目をつぶりたくなっちゃった。
一生懸命生活や友情を守ろうとしていたのに、ほんの少しのタイミングが合わなかったんですね。もう少し早く切符を買えていたら。アンに任せていなかったら。流されるままに時代にのったあげく、向かう先は目指していた「善き人」とは反対側。ちょっとだけ権力を行使して親友モーリスを探し...
いやいやえん  2012年10月27日(土) 9時17分
12-10.善き人■原題:Good■製作年・国:2008年、イギリス・ドイツ■上映時間:96分■字幕:渡邉貴子■観賞日:2月4日、ヒューマントラストシネマ渋谷(渋谷)□監督:ヴィセンテ・アモリン□脚本:ジョン・ラサール□撮影監督:アンドリュー・ダン□編集:ジョン・ウィル...
kintyre's Diary 新館  2012年04月21日(土) 12時10分
ヴィゴ・モーテンセン目当てで東京まで観に行った。
だらだら無気力ブログ!  2012年02月25日(土) 0時52分
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Andre's Review  2012年02月13日(月) 0時14分
1937年、ヒトラー独裁が進むドイツ。 ベルリンの大学で文学を教えている中年男ジョンは、ナチスの検閲委員長ボウラーから呼び出しを受ける。 数年前にジョンが書いた安楽死をテーマにした小説をヒトラーが非常に気に入っているので、同様の論文をもっと書いてほしいと言う要請だった。 ジョンがナチスに入党したことを知り、親友のユダヤ人精神分析医モーリスは落胆し去っていくのだが…。 戦争ヒューマンドラマ。
象のロケット  2012年02月08日(水) 15時05分
英国の劇作家C・P・テイラーの舞台劇を映画化。ナチス政権下のドイツで、自らの小説がヒトラーに気に入られてしまったが故にユダヤ人との友情と、自己の保身との間で良心の呵責に苛まれる大学教授を描いたヒューマンドラマだ。主演は『イースタン・プロミス』のヴィゴ・モーテンセン。共演にジェイソン・アイザックス、ジョディ・ウィッテカー。監督はヴィセンテ・アモリンが務める。
LOVE Cinemas 調布  2012年02月06日(月) 13時05分
善き人@ブロードメディアスタジオ試写室
あーうぃ だにぇっと  2012年02月06日(月) 8時03分
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