書籍「きことわ 」貴子と永遠子の物語

2011年02月09日(水) 7時38分
「きことわ 」★★★☆
朝吹 真理子著 ,
新潮社、2011/1/26
( 141ページ , 1,260 円)

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第144回芥川賞受賞作品。


「幼い日をともに過ごした貴子と永遠子、
別荘の所有者の娘と管理人の娘は
親の死などにより疎遠となったが
25年後、別荘を解体することになり
ふたたび僅かな時間を共有する」



「苦役列車」の西村 賢太の個性が強烈で
話題をさらわれている感があるが、
読んでみてその内容というか、
描き方にも大きな差があり
知的で理性的な文章には
小説の圧倒的な「熱」は感じられない。



子供の頃の記憶は誰だって曖昧だ、
だから小説の主人公達が
果たして本当に自分に起きたことなのか、
それともただの思い違いなのか
そんなことはいくつもあるだろう。

で、この小説の場合
その記憶の曖昧な部分が
何かに導かれるのかと
期待しながら読んでいくと
殆どはただ空間に放り投げられ
また別の事柄へと移っていく。



まあ、そんなものかなとも思う、
人間の思考回路はそう単純でもないから
あれこれ突拍子もなく色々考えるわけで
そんな何気ない時間を
小説で描くとこんな感じなのかな。

もっと理屈っぽくて
読みにくいのかなと思っていたが
すっきりと抑制された文章で
あっという間に読み切った、

「苦役列車」とかけ離れた文章と内容で
この2作品の合わせ技的な受賞という
そんな感じを強く持った。


でも描きたいことその一点で描き切った
「苦役列車」と比べると
あまりに何も起こらなさすぎで
141ページ読み切っても
20ページくらいの短編を読んだような
やはり物足りなさが残った。



ここには魂を揺さぶられるようなものや、
暫くはそのことについて考えてしまうような
強烈な「何か」は無い、

短編小説を読んだ
清冽な感じはあるものの
これが代表作と言われると
そうなのかなと。

面白かったかと聞かれたから
そうでもない
そんなところ。


★100点満点で65点


soramove
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2作品どちらが好きかと聞かれたら
どちらもそれ程好きじゃない、そう答えるしかない。

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