書籍「光媒の花 」何かを守るために人は嘘をつく

2010年05月23日(日) 21時01分
「光媒の花 」★★★☆
道尾 秀介著 、集英社、2010/3初版
(258ページ 、1.470円)




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「評判がいいので初めてこの作家の本を読んだ、
ネットで注文し届いた本は
装丁が繊細でいて重厚な感じで
作者のこだわりや想いが込めれているようで
期待して読み始めた。」



本は内容が重要に決まってるけれど、
装丁は第一印象としては重要、
予備知識も無しに読み始めると
簡潔な文体ながら、
ちょっと戻って読み返すと
案外深いことが書いてあり
サラッと読めてしまうが注意が必要だ。


6つのそれぞれタイトルが付いた短編は
独立しつつ、どこかでリンクする連作となっている、
劇的な展開は無く、
淡々とした日常に潜む危うさが伝わり、
単純に「怖いな」と思った。


ミステリー作家と書かれた
作者のこれまでの作品は全く知らないが
この作品を読んだ印象としては
非常に緻密で書き込み過ぎない文体は
冷静で静謐な感じがした。

だからかな、溢れ出すような
熱い熱を感じるような作品も
次は読みたいなと思った.

「何かを守るための嘘は許されるのか」
その答えは読者がそれぞれ考えることだ、
普段はそんなギリギリの選択を迫られることはない、
でもひとたびそんな場面に出くわしたら
自分は守るべきものをしっかり守れるだろうか。

大きな感動とかそんなものはないが
しみじみ「作家性」を感じる、

最近はよく日本人の作家の本を読んでいるが
なんか期待できるというか、
そんなことを感じた。

★100点満点で75点


soramove
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著者は様々なジャンルの作品を書いているようだ、何か読みたいな。


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第23回山本周五郎賞受賞作。
直木賞は逃したんでしたっけ。
リクエストしてからが長かったので、読みたかった理由を忘れました。

「隠れ鬼」「虫送り」「冬の蝶」「春の蝶」「風媒花」「遠い光」の6章で出来ています。
ミステリーでもホラーでもない、初めて読む雰囲気の道尾本でした。
前半は救いがない感じの重い話でめげましたが、後半から少しずつ明るくなり、最後には救われたような感じで終わりました。
前半だけで終わってたら、「向日葵の咲かない夏」みたいに嫌いな方に入ってたかも。

それぞれが違う単編のようで、各章がリンクしていて、伊坂さんの「終末のフール」みたいな感じかな。
最初...
tom's garden  2010年11月15日(月) 17時04分
JUGEMテーマ:読書

認知症の母親とひっそり暮らす男性の封印された過去、ホームレス殺害に手を染めた小学生兄妹が抱く畏れ、密かに心を通わせた少女のための少年の噓−。愚かでいとおしい人間の姿を描く連作群像劇。『小説すばる』掲載を書籍化。

道尾さんですから、今回はどんな仕掛けが?と思って読み始めたのですが、全然。途中で「あれ?道尾さんだよね??」と作者を確認してしまいました。最初の方は罪の告白ばかりで、ドヨーンとした物語なのかしらと思ったのですが、後半の物語は長いこと立ち込めていた心の靄が少しだけ晴れるような、ちょっとだけ幸せになれる物語で、読後感はすごくよかった。
ナナメモ  2010年05月24日(月) 17時16分
連作短編集。
Bookworm  2010年05月24日(月) 14時50分


 もう、駄目だと思った それでも世界は、続いていた
 少女は無限の想像力でこの世界を生き延び、少年はたった一つの思い出にしがみつ?...
あいあんらっと  2010年05月24日(月) 10時58分
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