書籍「それでも、日本人は「戦争」を選んだ」タイトルほど堅い内容じゃない、何故か泣ける

2009年11月17日(火) 0時09分
「それでも、日本人は「戦争」を選んだ」★★★★
加藤陽子著 (東京大学文学部教授)、朝日新聞社刊
2009年10月5日発行、第8刷、1785円、414ページ



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この本はTV番組「週間ブックレビュー」で紹介されていて、
興味を持ちネットで注文し、地下鉄の移動で読んだ。



「もう戦争しかない」
何故当時の日本人が、
そしてその最高の決定機関の頭脳達が
そんな結論を出したのか。



まずはタイトルに惹かれた、
それから学者である著者が高校生への5日間の講義として
語った内容をまとめたものと知り、
その位の内容なら大丈夫かなと。

大丈夫は大丈夫だった、
特に難解な部分は無かったし、読みにくい部分も少なく、
こういった教養本特有の「分かる人だけ読めば」的なものじゃなく、
伝えようとする熱意さえ感じられる内容だった、
手書きの地図や折々の登場人物の手紙や
実際に語った言葉などは
その時の空気感までが伝わる気がした。

実際にこの講義を受けたかったな、
そうすれば感じ方ももっと違っただろう。

この本を読んでいて、何度もおかしな感情に出会った、
それは当時の東大を出て留学経験まであるような
最高の頭脳を持った人たちが
ある決定をする時、当然自信を持って
良き未来を願っていただろうが、
その決定がのちの日本の敗戦につながることを
自分は歴史の事実として知っているから
堅い文章を読みながら
泣けてくるんだ、これが。



自分でも何泣いてるんだってところだけど、
他国を蹂躙し、ただ自国の繁栄だけを
彼らが望んでいたわけじゃない、
その当時の各国の動きと、国内の要請等々、
様々な事柄がついに「開戦」という言葉を導いたとき、
歴史ってものについて
改めて大切な勉強であり、知識だと痛感した。

もう今は大人なので何年に何が起こったと
暗記する必要はない、
でも近代の大きな流れを知らないのは
やはり間違っていると。


こういう事実に基づいてそれを知ることから
さらにその事実をどう考えるか
中学や高校のいつかの時期に皆で議論したかったな、
大人になるとそんなことを真面目に誰かと
自分の考えを言い合うなんてないからね。



終戦の前から1年あまりで、開戦からの
戦死者の9割が亡くなったと知り、
もっと決断が早ければと感じた、
自分たちが今、選んでいる
この国の政治を動かしている人達はそ
の選択をちゃんとしてくれるだろうか、
もう戦争はないだろう、
でも現実問題として政治の力で救える命もあることも知っている。


こういう本の存在を知ることが出来て良かった。

★100点満点で70点


soramove
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最近はブックレビューで紹介された本で気になったものをすぐに買っている、
開高健の本を3冊まとめて買ったばかり。

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