「ファミリー・ポートレート」ページは増量、物語の深みは感じられない

2008年12月22日(月) 0時43分
「ファミリー・ポートレート」★★★凡作
桜庭一樹著、517ページ、1785円



手に持った時の厚みがいい、
まだ中を全く見て無いが、
その重さの分だけ期待させてくれる。

ひとりの少女とその母の物語だ。

出だしは次に何が起こるか、
少女は何を感じているのか、
物語りに引き込まれ
読み進めた。

ところが、
母親と離れてからは
別の物語のようになってしまい、
勢いというか、
スピード感はあるけど、
すべて軽薄な印象で
話にノレなかった。


主人公が直木賞をとったあたりは
自分の事も重ね合わせているかもしれないが、
ファンタジーの領域には到達せず、
かといって主人公の心の内を
この本の厚さをもってしても
表面をなぞっているくらいにしか
感じられず、ラスト近くには
読み飛ばすように終わらせたくて
しかたなかった。

あの手の重さを幸せに感じた気分は
どこかへ行ってしまい、
暴徒の面白そうな何かの予感も
それが何だったのか思い出せない。

直木賞受賞作「私の男」では
確かに感じた心の奥を揺さぶるようなものが、
この作品では全く感じられなかった。
残念。


色々な傾向の作品をどんどん書いているようなので、
次に期待したい。


★100点満点で55点
好きになれない作品だった。

soramove
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たぶん書くスピードは物凄いのだろうな、
その勢いは感じられる。

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# 出版社: 講談社 (2008/11/21)
# ISBN-10: 4062151324

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