目次 

February 23 [Thu], 2006, 0:20
第1章 失われた記憶

第2章 冬の散歩道

第3章 間違われた標的

第4章 望まれた詩(うた)

第5章 暗闇の逆光

エピローグ

プロローグ 

February 23 [Thu], 2006, 0:24
例えば僕が死んだら、どうかこのことを忘れないでほしい。
他人を痛めつけ、傷つけても、
決して君自身は救われはしないんだということを。

第1章 失われた記憶 

February 23 [Thu], 2006, 1:17
学校帰りに、夕焼けが迫る前の青い空を見ていると、自分が久しぶりに外出したということを実感した。陽の光眩しくて、僕は手をかざしながら太陽の方を見る。手の隙間からこぼれ落ちる陽の光は、何かを救うようでもあり、何も救わないようでもある。まっすぐに差し込んでくるその光に僕は眉をひそめ、またその強固とした揺るぎのない存在を思う。ある時はジリジリと大地を焼け焦がすように、ある時は雲の合間からささやかに僕らのステージを照らすように。僕が家で閉じこもっていた間でも、僕が知らなかった小さな頃から、太陽はずっと照り続けていた。僕らに何があっても、照らない日はなかった。

今日は田舎から母親が越してくる日だった。

2006年02月
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