それから。 

January 30 [Fri], 2009, 13:32
それからは、
不思議と小さいことも気にしなくなった。
彼との時間も楽しかった。
ある夜に、会話の中で
「前向きに生きてるよ」
そういった彼の言葉は、
結婚がなくなったこと自体を含めて、
前向きだと言っているように聞こえた。

だったら仕方ないかな、咄嗟にそう思う。
私だけが
あの頃は幸せだった、
彼とも周りとも、ちゃんと向き合って幸せだった、
あれが私の前向きだった、
と思っている限り、
私は後ろを見続けては過ごす。

目標のない、ただ楽しいだけのコイビトの時間。
でも、その先は決してもうない。
彼との結婚はないんだ。


土井ちゃんの言葉は私を救った。

土井ちゃんは私を生きやすくしてくれた。


事実を受け止めることを
ただぼんやりと何となく、
緩い感情の中でやり過ごすことを選んだ。



「結婚したかった」

「あの頃に戻りたい」

「もう結婚したいと思うことは、この先もない」



「たまたま一緒に暮らしてるだけだよ」
彼の酷い冗談は、
些か本音のように聞こえて
一気に褪めて、虚しくなった。


目標のない二人には
お互いを大切にすることができるのだろうか。


私はもうこんな全身で恋愛をすることはないだろう。


床に置いてあったゼクシイは
もう二度と開かれることはない。


表紙に載った「絆」という言葉を、
白けた気持ちで見つめていた。
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