映画『クロッシング』 

June 11 [Fri], 2010, 19:55
世の中は本当に不平等で不公平だ。
そう思った。

脱北者を描いた映画『クロッシング』。

制作スタッフにも脱北者がいたり、
できる限りリアルに撮影されたという作品。

すぐ隣の国で、こんな悲惨なことが起こっている。
知らないわけじゃないけど、こうして映像で見ても現実感がない。
それぐらい日本は平和で、北朝鮮は悲惨だ。

もともと涙腺は弱いほうなのに、最後まで、涙は少し滲む程度で
ボロボロ泣いたりしなかった。それぐらい遠かった。

あるいは、泣いてはいけないような気がした。
簡単に泣いたり、同情したりしてはいけないような気がしたんだ。
彼らの苦しさを、のうのうと生きてる自分が
気軽に理解できるようなフリをしてはいけない。

いい人ぶるつもりはないけど、毎日、世界の平和を願ってはいる。
胸を痛めてはいる。
かといって、積極的に何か行動したりしてるわけでもない。ただ祈ってる。

海外旅行、特にアジアが好きで、行くたび、楽しいけれど、
ボロボロの服で一生懸命働く子供たちを見ては、
自分はどう振る舞えばいいのかと遣る瀬無い気持ちになる。

あの痛みをいつも胸に抱えてはいる。
だけど、それ以上どうすればいい?

ある意味、仕方ないことだ。

どこに、どんな風に生まれてくるかは自分で選べない。
日本に生まれても不幸だと思ってる人はいるし、
お金はなくても幸せに生きてる人もいる。

私は、私がいる場所で、
自分や自分の大切な人たちのために生きてる。

誰だって、悪気があって、
世界で苦しんでる人たちを放っておいてるわけじゃない。

だからこそ「ペットボトルのふたを集める」のが
すごい勢いで広まったりする(ワクチン代になるそうだ)。
みんな自分にできることがあれば、何かしたいと思ってる。

そんな気持ちがたくさん集まれば、
すべての人が、人生のスタートラインとして最低限のこと
(せめて清潔な家があって、食事ができて、健康で、
家族と暮らせて、教育を受けられて)くらいは
保障されてる世界にできるんじゃないかなあって思うんだ。


…と、つい、つらつら書いてしまったけど、
北朝鮮の悲惨さを描いてはいるけれど、とても美しい音楽と映像に、
家族を想う優しい気持ちが詰まった素敵な作品です。
ちょっと『ライフ・イズ・ビューティフル』を思い出したり、出さなかったり。

百万円と苦虫女 

May 25 [Mon], 2009, 1:59
<ネタバレあり>

つまんない。疲れる。

というのが、最初の感想。

だったのだが…観終わってからいろいろ思い返して、
やっぱり良い映画かもしれないと思った。

わかりやすいエンターテインメントではないけど、
考えれば深いメッセージやテーマに気づく。

主人公である蒼井優の役は、
あきれるほどに不運。

どうしてこうなっちゃうんだろうって
思いながら観ていたから、すごく疲れた。

だけど本当は、不運なんじゃなくて、
伝えるのがとてもヘタなだけなんだ。

確かに人間関係は面倒くさい。
だけど逃げていても仕方ない。

関わっていかなきゃ何も始まらないし
何も進まないし、何も生まれない。

つまらないのは、主人公がずっと逃げているせいで
物語が発展しないからなんだ。

好きになった男の子には、
正直に自分の過去や生き方を話してた。

関わったから、関係が進んだ。
それだけのこと。

別れてしまったのは、
彼が自分の本当の気持ちを伝えなかったから。

でも彼は、その悩みを主人公には伝えず、
後輩の女の子に伝えてた。

……よくあるよね、こういうこと。

恋愛だけじゃなくて、家族とか友だちでも同じ。
伝えるべき相手ではなくて、ほかの人に話してしまう。

本人に伝えるべき内容ではないから、
という場合は確かにあるけど、そうじゃなくて、
本人に伝えるのは怖い、という理由で。

だけど、伝えなくちゃ伝わらないよ。

私自身、裏で悪口を言うより、
本人と直接話そうてっ心がけてきたし、
いいと思ったこともその場でどんどん言う。

意識的にそうしてきた。

最初は勇気がいるけど、そのほうが
自分にとっても相手にとってもいいから。

だいたい、誰だって相手を不快にさせたいわけじゃない。
ただ気づいていないだけだったり、
どうしていいか、わからないだけのことも多い。
あるいはほかの悩みを抱えているのが原因だったり。

全部理解し合うなんて無理だけど、
できるだけ理解しようと努力するほうがいい。

いいことも伝えるのは、誰でも褒められたらうれしいから。
言うほうは照れくさいけど、自分の照れなんかちっぽけな自尊心。
相手が喜んでくれたほうがいい。

…と、脱線してきたな。

結局、主人公は自分の逃げに気づいて
再スタートしようとするさわやかエンド。

ただ、やっぱり追いかけようとする彼とすれ違ったまま
終わってしまうのが残念。
とても可愛いカップルだったので(笑)。

それはともかく、人との関わり方を
考えさせれらるお話。

もう1つ、気に入ったのは、主人公の考え方。
人間関係を築くのはヘタだけど、芯はすごく強い。

人に何を言われても、自分が正しいと思えば堂々としているし、
「自分探し」なんてしたくない、自分はここにいる、と言い切った。

すごく共感して、でも、だからこそ、
逃げているのがもどかしかったのかもしれない。

蛇足。蒼井優が好きで観た映画で、
やっぱりむちゃくちゃ可愛かったけど、
ちょっと細すぎて気持ち悪かったかも。。
というのがちょっと残念。

映画『チェイサー』 

May 18 [Mon], 2009, 13:38
『チェイサー』は
韓国で本当にあった連続殺人事件の映画だそうです。

けっこう事実に忠実なんでしょうか。
ストーリーは救いようがなく、警察も主人公も無能。
げんなりするというか、面白くない映画です。

唯一期待していた最後の展開が裏切られたあるシーンで、
「あー、ほんと終わった」と思いました。
同時に私の近くの席の人が「くっだらねえ」とつぶやきました。

こういう「空間を共有している感じ」を得られるのが
私が映画館を好きな理由なのですが、
今回もこの人のつぶやきに救われました。

映画自体はほんとに知性のかけらもなく、
良い意味でのおばかさもなく、
久々に本当につまらんと思った映画でした。

ただ、基本的にはノンフィクションに近いわけですから、
韓国の警察とかのダメっぷりを浮き彫りにした
批判映画だととらえれば、いい作品かもしれません。
見方の問題は大きいです。

私は予備知識があまりないまま行ってしまったので、
ちょっと失敗だったかも。

ちなみに今後、ディカプリオ主演でのリメイクが決定されているとか。
(ハリウッドはどこまで飢えているのでしょうか)

事実無視のハリウッド節満載でいけば、
エンターテインメント性という点では
もうちょっと面白い映画になるかも。

映画『MILK』 

April 29 [Wed], 2009, 23:00
久々に大学時代の先輩と再会。
誘われるまま観に行ったら、ゲイの公民権運動の話でびっくり。
あー、そういえば、新聞記者志望だったわ、この人(関係ない?)。
といっても、私もゲイの友だちいるし、偏見があるわけではない。

ただ、『MILK』という可愛らしいタイトルから想像していたのとは
まったく違ったのでね。。。
ミルクというのが、主人公の名前なのでした(笑)。

自分たちの権利を守るために、
政治に目覚めていくミルク。

おじさんなんだけど、
演技が素晴らしくてものすごくキュートだった。

キスシーンやベッドシーンも普通に観られたし、
仕事が忙しくて恋人が離れていったりとか、
男女の恋愛と変わらないんだよね。

権力に冒されていく心理描写も秀逸だったし、
自分たちの権利を獲得していく姿は本当に感動的。

日本人は、こうやって自分たちの権利を主張したり
獲得していくことが苦手だよなと再認識させられた。

ナルニア物語 第2章: カスピアン王子の角笛 

June 18 [Wed], 2008, 13:38
今朝は昼出勤なのをいいことに、レディースデイを利用して朝から映画(笑)。

ナルニア物語 第2章: カスピアン王子の角笛』です。

いやー、これ、登場人物が4人兄弟姉妹なんですよね。
で、我が家も4姉妹ということで、
第1章に続いて当然、第2章も4人そろって行くぞー計画です。

とはいえ実は、第1章は感想が分かれて、私はいまいち派だったんですが。
第2章はよかったー!!

なんか、なんも考えず、素直に楽しめました。
原作もまた読み返してみようかなぁと思うくらい。

あまりに何も考えずに観たので、何が良かったのかというと難しいんですがw
そうだなぁ。確か第1章は冬の寒くて暗い感じだったのに
第2章は真っ青な空に大草原、どこまで透明なのかというほど透き通った海。
明るくてそれだけで気分が楽しくなるという感じかなー。
(ロケ地行ってみたい! まさか全部CGだったりするのか?)

ストーリーも、第1章は兄弟姉妹が分裂したり葛藤したり
なんか暗ーい感じでしたよねぇ? 確か。
第2章のほうがすっきりさっぱり、分かりやすくてよかったな。

個人的には戦争とか戦闘シーンて苦手なので、
あぁ、もう、殺しあわない方法ってないんだろうか、と。
ふつーに心痛めてましたけど。

それでもナルニア陣の戦闘っぷりには
多少ユーモラスな雰囲気もあったりするのが救いですかね。

さてさて、第3章はいつになることやら。


あ、ものすごーい蛇足ですが……。
次男エド役のスキャンダー・ケインズくんがとってもカッコイイ。
でも、誰かに似てると思ったら、市川実日子さんなのでした(^^;

 

似、似てるよねぇ…?

それから、微妙に青山テルマさんに似ている人? もいた。
でもこれはなんか失礼な気がするので、観て気づいた方だけ
「あぁ!」と思っていただければいいかと。。。

カスピアン王子も誰かに似てるなぁと思うんだが、
これはよくわからない。たぶんフツーに日本の俳優さんの誰かに似ている。