ヒトラー~最期の12日間~』

October 11 [Tue], 2016, 1:59
主演のブルーノ・ガンツ自身、この映画でアドルフ・ヒトラー役を演じると決まった時は家族や親戚から猛反対されたとも語っていたほど、未だにドイツではナチスやヒトラーはアンタッチャブルな領域らしいです. しかしそれでも証言者がご存命のうちに歴史をきちんと伝えなければという確固たる強い意志が製作陣にあったのでしょうか、アカデミー外国語映画賞ノミネートも納得の見ごたえのある作品でした. アドルフ・ヒトラーといえば第二次世界大戦を引き起こし、何百万人というユダヤ人を虐殺した悪の象徴として語り継がれていますが、この映画で描かれている旧ソ連がベルリンに迫っていた戦争末期の頃の彼はストレスで人格が狂人化しているとはいえ、女性に敬意を払う優しい紳士なんですよね. 実際ヒトラーは男尊女卑の時代に女尊男卑の政策を掲げて多くの支持を集めたことでも知られているだけに、彼の秘書を勤めたトラウドゥル・ユンゲさんの目から見た彼の姿こそが本当の姿なんだと思いながら見ていました. そして歴史好きから見て一番興味深かったのはナチスの有能な将校たちの末路です. 特にベルリン陥落直前になってナチスのNo.2であったハインリヒ・ヒムラーが裏切り行為に走ったり、ベルリンオリンピックをナチスの宣伝に用いたことでも知られる宣伝大臣ヨゼフ・ゲッベルスがヒトラーに狂信的な家族に手を下したりする内容にすごく驚きました. その他にもヒトラーたちが地下壕に籠もっているため地上で何が起こっているかわからないものの、爆音と一緒に徐々に恐怖が近づいてくる演出も見事で、日本では軍国主義政権のことを歴史に忠実に描こうとしても批判が集中して生半可なものしか作れなくなるのに、ドイツ映画界はアンタッチャブルな領域に真正面から挑んでこんな凄い映画を作れるのか~と感心しました. アグ ブーツ 2014 そしてラスト、この映画が完成した頃には残念ながら他界されてしまった、この作品の原作者で実際にヒトラーの秘書を勤められたトラウドゥル・ユンゲさんの実映像によるインタビューシーン. これまで2時間以上見てきたこの映画の内容がほぼ全て事実であることを強く印象付けられた、凄くインパクトのあるシーンでした. 現実がいかに映画の世界よりも恐ろしい世界であるか・・・平和な世界に生きている私たちの心に深く刻み込まれるシーンだったと思いました. 深夜らじお@の映画館 は歴史好きとしてナチスドイツには凄く興味があります.

  • URL:http://yaplog.jp/solvittredky/archive/92
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