懐かしの里 

2006年04月17日(月) 12時44分
いつものどかなこの里は、どこか懐かしい気分になる。
故郷にこんな場所があったのかは分からないが、誰もがそのゆっくりとした時間と光景に郷愁を感じずにはいられない。
里の者は穏やかで、旅人にもまるでここが故郷の者かのように接してくれる。
旅人はみな、この地を『懐かしの里』と呼んでいる。

魔女との再会 

2006年04月15日(土) 12時51分
魔女は森に入った時から気づいていたのか、家の前でわたしを待っていた。
持っていた酒瓶を持ち上げると、魔女は笑った。
あきれたような、照れたような笑いだ。
どうやら気まぐれな彼女もあの時の喧嘩を気まずく思っていたようだ。
彼女の作った少々個性的な酒の肴と、わたしの土産の酒と、土産話に、久々の再会と仲直りの祝宴は酒がきれるまで3日続いた。
また来る、そう言うと魔女は顔を向けずに手を振った。
今度はもっとうまい酒をたくさん持っておいで、と閉じかけた扉の隙間より聞こえた。

魔女の森の牢獄 

2006年04月14日(金) 12時57分
魔女の家のそばに建つ牢獄にたどりついた。
ここは森の中でも見晴らしの良い場所に建っており、星さえ見えないがわずかに陽の明るさが伝わる場所。
牢獄とはいえ、魔女は嫌う者をここに閉じこめたりはしない。
気に入った者だからこそ閉じこめるのだ。
でなければこのような場所に牢獄を作りはしない。
そう考えてみれば、あの時閉じこめられたのは、機嫌を損ねたからではなかったのだろうか。

魔女の森へ 

2006年04月14日(金) 12時49分
木々の間より陽の光がさしこむ。
かさかさと木の葉の踏みしめる音とどこかでさえずる鳥の鳴き声だけが森に響く。
ここからしばらくすすむと昼も陽のささない魔女の森と呼ばれる森が広がっている。
久しぶりに魔女に会いに来たのだ。
追い出されるように喧嘩別れしてしまったあの気まぐれな魔女の怒りはそろそろとけている頃だろうか。
手みやげは気に入ってくれるだろうか。
ご機嫌をそこねて以前のように百年も閉じこめられてはかなわない。
だが、決して悪気はないのが彼女を嫌いになれないところだ。
ああ見えて彼女は優しく、とても寂しがりやなのだ。

妖精灯 

2006年04月11日(火) 12時40分
里への道すがらともる灯りから歌声が聞こえる。
里から来た旅人にたずねると、あれは妖精灯というもので、この地に生息する発光する小さな妖精を乳白色の水晶に閉じこめているのだという。
閉じこめられているのがオスの場合、繁殖期になると求愛の歌を歌うらしい。
最近では土産物として乱獲されて、自然にはほとんどいないと言った旅人が、自慢げに鞄から乳白色の光る水晶を取り出して言った。
その水晶からもかすかに歌声が聞こえた。
家族へのいい土産ができたと言って旅人は去っていった。
彼らは乳白色の水晶の中で、永遠にこない伴侶の到来を夢見、春になれば愛の歌を歌い続けるのだろう。
その命の続くかぎり

空の色 

2006年04月10日(月) 12時32分
旅立ったのもこんな晴れた日の朝だった。
空の色はいつも同じではないけれど、貴方とわたしが見上げるのは同じ色の空と言ったのは誰だっただろう。

黄昏刻 

2005年09月27日(火) 12時33分
無性にかえりたくなるような
だけどかえる場所がみつからないような
そんな泣きたくなるような時間

守護者 

2005年09月27日(火) 12時30分
流れゆく人と時、
誰も見上げないこの場所で
忘れ去られてもただ見守り続ける

 

2005年09月26日(月) 12時34分
ここは黄泉比良坂
生と死の境界

天から降り注ぐ祝福の光 

2005年09月26日(月) 12時31分
ここはパンテオン。
神々にささげられた神殿。
その頭上からは神の祝福が降り注ぐ。
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