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2004年12月17日(金) 8時20分
バルク美浦入厩、臨戦態勢だ/有馬記念(日刊スポーツ)

美浦トレセン入りしたコスモバルクは元気に出張厩舎に向かう(撮影・酒井清司)
中央競馬04年のフィナーレを飾る有馬記念(G1、芝2500メートル、26日=中山)に向け、北海道の雄コスモバルク(牡3、田部)が、美浦トレセンに入厩した。輸送慣れした馬らしくいれ込んだ様子はなし。田部和則師(58)も順調な調整過程を強調する。あと9日に迫ったレースへ向け、今後は馬体回復が急務となる。
コスモバルクが最終調整の地、美浦トレセンに到着した。午前6時に大井競馬場を出発。午前8時すぎに検疫厩舎へと入厩した。「2時間の輸送だからね。ビッグレッドファームから門別競馬場に行くようなものだよ」。田部師は平然と語る。
午後3時に検疫を終了すると「北1−17」に位置する出張馬房へと移動した。鹿島秀樹厩務員(45)にひかれて、ゆったりとした歩み。カメラマンの希望に応えた立ち姿の撮影では、きっちりポーズも決めてみせた。いれ込む様子はどこにもない。田部師は「馬体の張りはどうかなと思うけど、毛ヅヤは抜群にいい。まあ、ホッとひと安心だよ」と胸をなで下ろした。
弥生賞で滞在した馬房は正門のすぐわきで、車の往来が激しい場所だった。今回は陣営が「静かな場所」と希望を出した。望み通りトレセン最深部にひっそりとたたずむ出張厩舎。鹿島厩務員は「本当に静かだな」と笑う。
13日、大井での1週前追い切り後に量った馬体重は485キロだった。ジャパンCから7キロ減っていた。「理想は前走ぐらいで出したい。最低でも487〜488キロ。レースまでにどこまで戻せるか」と田部師。何より欲しいのは馬が落ち着ける環境だった。「ここならいいね。だいぶ、違うよ」。
同じ1の列、4つ先の「1−13」にはゼンノロブロイの藤沢和厩舎がある。両雄はほぼ同じ時刻の馬場入りが予想されるだけに、運動中にニアミスがありそうだ。「(ロブロイを)意識する? 全馬がライバルだからね」。報道陣から意地悪い質問をぶつけられた田部師は苦笑した。
この日のバルク入厩を合図に、長かったグランプリへの戦いはいよいよラストスパートに入った。「最後の大一番だからね」。田部師の口調がきりりと締まった。12月26日まで、あと9日に迫った。【鈴木良一】