見まもりサービス

February 22 [Wed], 2012, 9:18
先日、経産省の「IT等を活用した医療・介護周辺サービス産業創出調査事業」の報告会に行ってきた。

田中滋先生が総括した報告会であった。

仕事の関係で最後まで出席出来なかったのは残念であったが、その時に感じたもの。


医療・介護分野におけるITの活用方法について途中、生田先生から

ごもっともな意見が述べられていた。

重要な7項目として

@ IT化で得られる情報をいかに活用するのか→2次利用について

A アナログな情報とデジタル情報の共存

B 標準化・類型化・単純化

C 共同化とアウトソーシングの効用

D システムへの抵抗感より業務の煩雑化の懸念

E IT化の成果を見せることが次へとつながる

あっ、1項目記載されていませんでした・・・。

とまあ、至極当たり前の事が述べられています。

しかしその後発表された内容については、今頑張っているところという感じ。


前半の発表についていくつかの疑問があり、

1. 誰を見まもりの対象とするのか?【Who】→ターゲットが曖昧
2. 誰が見まもるのか?【Who;限られた資源の中で誰が行うのか】
3. どのようにして【How;ITであれば何を用いるのか】
4. いつ見まもるのか?【When】
5. 資金調達はどうするのか?【How;誰が支払うのか】

がしっかりと述べられていない印象だった。

また「今」考えられている”見まもりシステム”のほとんどは、地域内の個人と事業者や医療機関との関係性を強めるようなものである。

つまり「個人」と見まもる「業者や医療機関」という構図なのである。これでは

「監視」されるという言った感覚も顕在化されるはずである。またそういったモデルの中では、

iPAD等を用いて多職種在宅医療や介護内における情報共有の一貫としてみていくのか、CATVを使うことで互助を用いた展開をするのかにとどまっているしまうというのが現状であった。


その場で私が思った2点について述べたい


■ ターゲットの違い

ターゲットを4つのセグメントで分けてみると、社会性×同居性

@ 社会性+・同居性+;周囲に見まもる資源があるということでこれらが継続的に、疲弊しないためのシステムを作り上げる

A 社会性+・同居性−;一人暮らしであっても自らが移動して社会との関わり合いが持てているため、社会性を失わせないための支援が必要となる

B 社会性−・同居性+;家族による支援があり、家族をどうサポートしていくのか、疲弊させないシステムを作り上げる

C 社会性−・同居性−;いわゆる独居、孤独死の高リスク層であり、これに対して地域にある限られた資源がどのように関わっていけるのかが重要となる


■ 本来の見まもりシステム

見まもりの前提、目的を明確に行う必要がある。

目的;より早い段階での介入を行うことで、必要なタイミングで必要な対応が行えること
今まで;地域内での高齢者同士や家族における“つながり”によってアラームを早く探知して必要な対応をしてきた

このことを考えると、「誰か」が「高齢者」を見まもるという仕組みだけではなく、「高齢者同士」、高齢者が主体性をもってお互いをConnect するような支援も必要であると考える。

ターゲットのセグメントで言えば、誰かが高齢者を見まもるようなケースはCのみ該当することが思える。逆に高齢者同士でのネットワークをより強化するような場合としては、@やAが該当できるものと考える。

高齢者同士がコネクトした結果、それ自体が見まもりになるようなシステムを確立する必要がある。またそのコネクトがキャッシュを生むような情報を生じる必要もある。

ではどうすればよいのか?

→高齢者同士がコネクトできるところをITで繋ぐことをしなければならないと思う。家で電話をかけるのと同じように高齢者が4人くらいでテレビ電話をskype/iPAD を通して見ていくことができれば、@やA等に対して見まもり機能が働いていくはずである。”高齢者版のSNS”であろう。

Cにかんしては、”今”発表されているやり方で良いであろう。

社会性も家族もいないような高齢者の場合、外から複数の業者が介入することは不可欠であり、その僅かな介入を情報共有して、見まもり機能とするのは得策だと考える。


このように明確な目標とターゲットを決定し、そのターゲットがほしいと思えるようなモノを提供しなければ普及はしない。

ターゲット、明確な目標が発表されない事業はなんとも曖昧なままで終わってしまった印象であった。





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