「安楽死」ではなく「窒息死」 

December 07 [Thu], 2006, 0:00
情報番組「ZERO」で、今現在行政で行われている犬の殺処分をとりあげていた。
この手の番組は何度もテレビの映像から流れてきているが、最期の炭酸ガスの部屋に落とされるところまでを想像できる映像を目にしたのは初めてだった。
本当に小さな、部屋といえない「鉄の箱」の中。
そこで犬たちは窒息死させられるのだ。
年間36万頭が、恐怖と不安の中で、苦しみもがきながら死んでいく。
毎日1000頭という途方もない数字・・・。

その一方では、ブーム好きの日本人のためにどんどん繁殖させられ「モノ」として生み出されていく命。
動物たちは、自分に「値段」がつけられていることなんかもちろん知らない。
「命」に値段なんて決してつけられないはずなのに・・・

殺処分の一頭あたりの処分費用は76円。
今のままの日本では、これから未来永劫に使われていく、悲鳴の費用。
人間の勝手で生み出され、殺されていく、かけがえのないたった一つの命たち。
その最期に与えるのが、恐怖と不安と寂しさと苦しさなんて許されるのだろうか・・・。

今すぐに殺処分ゼロにとかいう、現実味のないことを言ってもしょうがない。
しかし殺す手段を、せめて麻酔注射の投与だとか、それも飼い主持ち込みの犬であれば
飼い主の腕の中でその方法で殺すということは出来るはず。
そして毎日、人間のせいで殺されていく1000もの命をテレビでもネットでも流せばいいと思う。

全く無関心な人間もいるだろう。
そして「うっすらと知ってはいるけど、悲しくなるから知りたくない」という人間も。
現実から目を背けていては、物言えぬ動物たちの現状なんか変わりっこない。
自分の家の子と、動物管理センターで明日にでも窒息死させられてしまう子たち、いったいどこでどう線引きをできるのか・・・。

今回の番組は、「安楽死」という言葉を疑問視しないで使っている今までの番組と異なって、はっきり「安楽死」を否定していた。
そしてコメンテーターが「アウシュビッツと同じだ」「猫は袋に押し込まれて殺される」と言っていた。
メディアによって、人間の心なんてフワフワと揺れ動いてしまうものだ。
史上最悪の生命体である人間によって、命を翻弄されてしまっている動物たちを、いつか救える日は来るのだろうか・・・。






P R
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