One like 

2008年06月18日(水) 22時04分
煙草がおいしいとは思わない。嫌煙権があるから行使してるくらい煙草の煙は嫌いだ。堂々と「煙草の煙は嫌い」と言っているので周りも気を遣ってくれるし、出来れば一生煙草の煙とは無縁の生活をしていたかったしお近づきになりたくもなかった。
仕事じゃ仕方ない。
それにしても公共のメディアで言っている僕に煙草を吸わせるなんて・・・と最初は不快だったけれど、話を知り考えれば考える程煙草はなくてはならない小道具に思えてきて、腹をくくった。こうなりゃやってやろうと。
周囲は舞台用の偽者を用意してくれたけれども、そこはさ、プロでしょ。
観客に雑念を入れさせちゃ駄目なんだよね。これば僕の尊敬する人からの受け売りなんだけれど。
だから花粉症が悪化しても仕方ないと諦め、医者にはこればっかりは人によって違うからどうなっているかは今後様子を見ていくしかないし、来年かもしれないからと励まされているんだか不安は解消しなかったがしょうがないので一時の喫煙者となった。

餓鬼のとき興味本位の遊びでふかしたことはあるけどその時もただ苦しいものだけだったから、煙草の世界って結構奥が深いということを今更ながら知って面白くなった。だからといってこれで完全な喫煙者になるかどうかは分からないし、今のところはなる予定もつもりもないけど。
マッチで火をつけるのもコツがいるから、それも練習した。昔の紙マッチなんてあんまり売ってないから、探して大量に買うと店の人からちょっと不審がられる。

稽古じゃないときも、メンバーとの仕事のときも煙草の吸い方の練習をしてた。
「健くん、それじゃ口の中が苦くなっちゃうだけだから、もうちょっと喉まで吸い込んだほうがいいよ」
「喉のどのくらい?」
岡田の喉仏にさわってごろごろと移動した感触でどのあたりまでかを考える。
うーむ。
「肺に入れるとこまではやんないの?」
「何度かやってるんだけど、その都度むせるんだよ。全然駄目」
今日の煙草吸い方講習の先生は岡田。こいつの吸い方は見ててカッコいい。
というか、岡田はサマになる。
「タイミングとしては、ちょっと吸っては消しちょっと吸っては揉み消しってだからあんまりスパスパやらなくていいんだ」
「じゃあもう少し肺呼吸してみたら?」
「うん」
うー・・・苦い。苦しい。
しかめっ面してたらその様子を井ノ原氏が“見物”に来る。
「楽しそうだな健ちゃん」
「楽しくな…い。げほ」
「それにしては手馴れてるように見えるけど?」
「にわかスモーカーなのに?」
「上出来だよ」
「これ、キャラメル味とかだったら喜んで吸うのにな」
べーと舌だしてつい煙草を睨む。苦いばっかりで利はないのに。百害あって一利なしだ。
「健くんのことだから、劇中は我慢してるんだろ?ここまで出来りゃあ大丈夫じゃないの?」
「ありがと。岡田」
このやり取りに気付いたのか剛がにやにやと笑って見てる。
ちくしょう。舞台観て驚くなよ。って剛、来てくれるんだよね?




この世で一度だけ恋ができるとしたら。
この世で一度しか恋ができないとしたら。

僕はもう恋をしています。
小さい頃の初恋や、小学生の淡い恋ではなく、本物の恋を。
30年近く人生を過ごしてきているけど、「恋」と呼んでいいのはただの一度きり。
おだやかなこの感情は「恋」と呼ぶには温かすぎると人は言うかもしれない。
恋じゃなくて愛情じゃないのかと。
でも僕はこれを「恋」と呼ぶのです。

拙い恋だと分かっています。幼い恋だと分かっています。胸を焦がす程切なくて涙が出るくらい情緒不安になってそんな感情に実は酔いしれているんだろうって冷静になって恥ずかしくなる、その人を想うことだけで満足な一方通行の恋だと分かっています。
中坊と何ら変わりのない、そんな恋だと知りながら。
それでも「恋」は「恋」なんです。

2人の間に穏やかな感情が流れる。
「煙草はどんな小道具になるんだ?健がそこまでやるんだから重要なんだろ?」
「それを聞く?今度のはスパイ探しなんだから喋ったら楽しみ半減だろ〜」
目を合わせてニコッと笑う。
目を細めて笑うあの人の、そんな笑顔で自分も笑顔になる。
「そうだな」
ああ神様僕はこれだけで幸せなのです。
「でもちゅーするとき煙草臭い健て想像できない」
「じゃ、してみる?」
「んー・・・・・・。でもさあ、それじゃあ健ちゃん不本意なんだよね?」
「・・・うん。」
さらっと核心にさらっと触れてそれ以上深みに入らないようにさらっと引いてくれる。
また一つ好きになった。
また一つ好きが増えた。
「健ちゃんが晴れて禁煙できたら、そのときは、だな」
「晴れて禁煙って、そんなのすぐできるって」
「いや案外はまっちゃってヘビースモーカーになったりして!」
「なんねえから!」
この揺れる恋心をどうしてくれよう。
上がる心拍数を抑えてくれるのは・・・・・・煙草だったりして。
「禁煙成功のあかつきには井ノ原くんが歯ぁ磨いて待ってろっての!井ノ原くんが煙草臭かったらおれ、嫌いになるんだから!」
嫌いになるだなんて絶対ないんだけど。
この恋は一生ものだから。
10年経っても20年経っても胸にあり続けるだろうから。
煌く瞬間の積み重ねが永遠にあり続けるだろうから。
「はいはい。楽しみに待ってますよ〜」
目を合わせてニコッと笑う。
気持ちが通い合う瞬間。温かい感情が流れこむ瞬間。
また一つ恋をする。

ずっと好きでいるから。だからLoveじゃなくてLike。
たった一つの、僕のもの。

三色ボールペンA 

2007年03月15日(木) 21時53分
「長野の手帳は秘密情報がぎっしり詰まっているから、おいそれと人様に見せるわけにはいかないのです」
「坂本くんまで」
ちょっと見上げて軽く睨みつけたふりをする。
ちょこっと尖らした唇に軽くキスをして笑う坂本くん。今日はとても穏やかだ。
「俺すら行ったことがない店やら、そこで何を食べたとかどれが美味しかったとか、開店時間やラストオーダーの時間まで事細かく書いてあるんだろ?それを秘密情報と言わずに何というんだよ」
「それだけじゃないよ」
昼の話題を閨事まで持ち込むつもりはなかったけれど、なんとなく盛り上がってなだれ込んだ(今日はそのつもりじゃなかったんだけど、雰囲気というか、勢いというか。おれたちってまだまだ若いんだなって思った。)ベッドで坂本くんの胸に頭をもたせてゆるく甘くごろごろしていたら、なんとなくそんな話になった。
「そういや、お前は俺のスケジュールもよく知ってるよなぁ」
当然です。
「俺のスケジュールも書いてあんだっけ?」
「ん」
もう今更それは当たり前のことですから。
「お前って・・・マメだよな」
「それ健にも言われたよ」
「そっか」
はは、と笑って煙草に手を出そうとするのをピシャリと叩く。
「煙草、駄目だってば」
春先はこんな刺激も花粉症の発症につながりかねないから、家ではクリーンな環境でいるのだと宣言したばかりなのに。
「すまん」
名残惜しそうに煙草を見やるが、駄目なものは駄目なのだ。それが坂本くん家であっても。
「で?次にスケジュールが合うのはいつだ?」
「手帳見てみないと分かんないよ」
「もってこいよ」
はいはい、と布団を引きずったままリビングへ行き、カバンから手帳をもって戻ってくる。坂本くんがちょっとエッチな顔してるから、おれの後姿を見て何か考えたなこのエロオヤジ。
「ええと・・・」
ページをめくる後ろでふわっとおれを抱きしめながら一緒に手帳を覗き込む。
「当分ねえんじゃねぇの?」
悲壮感を漂わせて、肩にぐりぐりと額を押し付けてくる。子どもっぽい仕種だけど笑える。
「そうだねえ」
「なんて冷てえんだよ」
「だってしょうがないものはしょうがないだろ。お仕事なんだから我慢しなさい」
「そうだけどさ」
「あのね、仕事でも会ってうちでも会ってじゃいつか飽きるよ?」
「飽きないで10年、だろ?」
にやと後ろで笑うのが分かる。悔しいけど、この笑顔に見惚れることがあるので、今は振り返らない。
「12年です」
「違った。デビュー前合わせて17年か?」
「もう古すぎる記憶で忘れたよ」
「じゃあさ、仕事終わってから飯、な?」
「はいはい。デートしたげます」
「今年はバレンタインなかったからなー」
あー・・・・・・そういや実は忘れてたのでした。仕事でチョコを貰っていて、すっかりと。その日お互い仕事で遅くなるのが分かっていたから会うことはなかったのだけど、後日会ったときにそれとなく仄めかされたっけ。そ知らぬ顔していた、というか、何のことか分からなくてすっとぼけていたのでした。
「でもさー、なんでおれが坂本くんにあげなきゃいけないの?しかも甘いもの嫌いな人に。おれにくれるとかないの?」
「交換すればいいじゃねえかよー」
「なんでバレンタインなんだよ」
「さあ?イベントごとだから?」
質問を質問で返すな。健じゃあるまいし。
「別にさ、もういいんじゃない?」
「よくない!」
珍しくきっぱりと断言した。
「確かに世の中に踊らされてるのは分かってるけど、季節感というかさ、あぁ2月なんだってことを心で感じることも必要かと俺は思うんだよね」
まあ確かに一理ある。
「それに、あげたりもらったりしたら嬉しいだろう?」
まあね。そうだね。面倒くさがっていたら駄目だよね。
でもさ、じゃあ、坂本くんはおれにくれないの?
「やるつもりだったんだよ!で、お前が来たら手料理振舞おうと思ったんだよ。でも、お前は忘れてるし、そ知らぬ顔だし・・・だからやめたんだよ」
そうですか。おれが、その、すいませんね。
そういえば坂本くんは季節を大事にする人だったんだ。こういう仕事をしているから季節の先取りなんていうのは当たり前でリアルな季節感を忘れてしまいそうになる。だからこそ、節分や七夕やお彼岸や冬至という行事も大切にする。
おれも季節は大事にしたい。食べ物に旬があるのは日本に季節があるからだと、その点についてはこの国のことが好きだ。
だからって、世の乙女が騒ぐバレンタインまで大切にしているとは思わなかったけど。イベントというより、2月という季節のできごとの一つとして押さえればいいのかも。そういった意味でホワイトデーも押さえておくことにする。
「分かったってば。3月14日はちゃんとあけておきます」
子どもっぽいと笑って流せばそれまでのことかもしれないけれど、坂本くんが言っている意味はそんなんじゃないから。それはおれも分かるから。大事にしようね。
久しぶりに赤のボールペンの出番だね。

三色ボールペン@ 

2007年03月15日(木) 21時50分
最近、三色ボールペンをよく使う。
手帳に予定を書き込むときに三色ボールペンを使う。

番組やスポンサーが作るのをたまに貰ったりするので、最近はそれがとても重宝している。

黒はよく使われる。それは僕の予定を書き込むときに使われる。
青はやや使われる。それは坂本くんの予定を書き込むとき使う。
赤は・・・たまに。二人で出かけたとか、そんなこと。(あー恥ずかしい)
だから、僕のシステム手帳は人に見せることは、まずない。


「なーがのくんっ何怖い顔してんの?」
「んー・・・」
「長野くんってば」
「うわっっけんちゃんっ見たら駄目だよ」
健が背後から呼んでいたなんて気づかなかったから、後ろから覗き込まれて慌てて手帳を閉じる。
「なんで?なんかあぶないことでも書いてあんの?あ、今度はどこへ何を食べに行こうかなとか考えてたんだろ。それ、秘密の黒革の手帳なんだろ」
「秘密だけど黒革なんかじゃないよ」
健の推測は当たらずとも遠からずといったところか。
健は人のことをよく見ているから結構鋭い。
「長野くんの手帳って店のリストだらけだったりするの?」
「それだけじゃないよ。スケジュールも書いてあるし」
「長野くんてさ、本当にマメだよね」
「健は面倒くさくてやらないんだろ?」
「そう。それに、おれの場合は井ノ原くんが管理してるときもあるから。いちいちスケジュール確認とかしてくんだぜ。お前はおれのマネージャーかお袋かって話だよ。ホントまじうざくない?」
最後の無理矢理使っている若者言葉は愛情の裏返しだからおいといて。
井ノ原には同感できる。血液型占いは信じてはいないのだが、O型の人間ってどうもそのあたりが管理できないというか、「今日は今日の仕事。明日は明日で考える」的な場当たり的な物の考えをする傾向にあるので(特にうちのO型2人は)、側に居る人間がその人の分まで把握しておかないと予定が掴めないのだ。
だからってそれを面倒とも思わないのだけれどね。
「もしかして、長野くんも坂本くんのスケジュール管理とかしてんの?」
「管理なんてそんなことはしないよ。おれは坂本くんのお母さんじゃないもん」
「そお?」
ちょっと懐疑的だったが、健は用事を思い出したのかスタッフのもとへ行ってしまった。
手帳とにらめっこしていたのには理由がある。
それは赤いボールペンを使っていたことに理由があるのだが、僕と坂本くんのスケジュールがいつ合うか。あけすけな言葉を使うならば、いつ二人の時間を作れるのか、ということを見て考えていたのだ。
だから、健の推理は今回はちょっと外れ。
食べ物屋さんのことはこれにも書いてあるけれど、管理や把握がしやすいように、取り外しできるタイプのを使っている。だからこれとは違う手帳なんだということは、まだ人に話していない。


ぼくはしっている 

2007年02月20日(火) 0時00分
ぼくは しっている。
ぼくは まっている。

そのときがくることを。


幼い頃に見た夢の情景は、何故か今も雰囲気だけは残っていて、それが時々デジャブとなって目の前にあらわれる。
一面がオレンジ色の空。うすく幕がかかった朱色の太陽。
水面が輝いて揺れる川の流れ。
土手の緑。
遠くの橋は電車が通り、それに手を振る子どもたち。

胸が締め付けられるほどの苦しさや切なさ、懐かしさはないが、ちょっと笑みが知らずにこぼれる、そんな程度の懐かしさ。
ここに収まるだろう。ここに収まるのがちょうどいいのだろう。そんな予感。


そんなぼんやりとした輪郭だけの感覚は、思いもよらないところからひょっこり顔をあらわす。
何故だか一瞬どきっとして、その拍子に心拍数があがる。
夢を見ているのに、五感は研ぎ澄まされるようで、目覚めが悪くなりそうだ。

「健?寝てるのかよ?」
「・・・寝てる」
夢の感覚が肌にまとわりついて居心地が悪い。
「出番だぞ。スタンバイしろよ」
ロケバスは寝心地は良くないが、こうやって長い間睡眠不足を補ってきた。昔はいつでもどこでも寝られたし、万年睡眠不足だったからどこでも良かった。しかし、昨今は老いの影響だろうか、場所が悪いと肩が凝ったり頭痛がするようになった。
「分かってる」
「待たんなよ」
「・・・うん」
おれを起こしに来て、さっさと自分はスタンバイをしにロケバスから出ていった。

おれの1歳年上の人は、年々若くなってきていると思う。
体力的な面では年取ったんじゃないかと思うことはあるけれど(ストレッチや柔軟をちゃんとするようになったり、体のケアに気を遣ったりする点は特にそう思う)、精神的な面ではどんどん若返ってきているんじゃないだろうか。
「健、早くしろ!」
ロケバスに顔だけ突っ込んで剛が入り口で怒鳴る。ちょっと怒ってる?
「起きてるってば。今行くよ」
渋々髪を整えて、目が腫れぼったくなっていないか鏡でチェックして外へ出る。
春はもうそこか。今年も花粉症対策は念入りにしなくちゃな。なんて考えながら。

横でうひゃうひゃ笑ってはしゃいでいた剛はスタッフと話すときはもう大人な顔をしている。
さっきの発言取り消さなきゃ。


「剛?」
「ん?」
「呼んだだけ」
「なんだよ」
帰りの車で隣に座って肩にもたれかかってみる。剛は何も言わなかった。
「剛?」
「だからなんだよ」
「ううん。なんでもない」
「気持ち悪ぃな。どうしたんだよ。何かあったのか?」
「・・・なにもないよ」
「うそつけ」
「さっき、悪い夢見たからかな」
「どんな夢だよ」
「・・・忘れちゃった。ね、それより昔みたいに手ぇつなご?」
「は?」
こんなに不安定な気持ちになってこんなに甘えたくなるのは久しぶりだ。でもどうしようもなく不安でどうしようもなく泣きたいんだ。誰にでも甘えるっていうのではないけれど、剛が今日いてくれて良かった。
「うそだよ。冗談。もうさ、おれらもあと2年とかで30歳になっちゃうんだぜ!なんか信じられないよなー」
「ああそうなんだよなー。でも、上の見てたら30歳って面白そうじゃん?だから早く30歳になりてえんだよな」
「剛はさ、昔早く結婚したいとか言ってたのに、そんな気は今はもうないんだね」
「ああ・・・そうだなあ。おふくろを守ってやりたい家族をもちたいっていうのはあったけど、もうそれだけが理由じゃないような気がしてて」
「ふーん」
「仕事、ちゃんとしたいし」
「お?優等生な発言ですけど?」
「うるせ。お前に言われたくねえよ」
肩をぶつけあってくつくつ笑いあう。

「剛」と「健」。二人で一つだったおれ達。
でも、一個の人間として別の道を歩められた。
それは剛が大人だったから。
剛はおれが剛だけに依存するのを禁じた。剛もおれに依存するのを止めた。
幼かったおれには剛に疎まれていると思ってよく「お兄ちゃんズ」に甘えたけれど、上の三人もよく分かっていて、上手にバランスと橋渡しをしてくれていたっけ。


ほんの少し先を歩き、手を引き、背中を見せてくれていた。
ここに自分が納まることを昔から知っていたかのように。
ここが自分の納まる場所であることを分かっているように。


誕生日は一つの通過点で、節目。
すぐ追い付くよ。だからまたちょっと前を歩いてて。
おれがその背中を追いかけてるから走ってて。
どっちだよってまた笑ってて。

たんじょうびおめでとう。

移行しました。 

2006年11月04日(土) 23時46分
yapeus!からyaplogに移行しました。

お引っ越し先はこちらです。
次回からはyaplogの方に遊びに来て下さいね。

http://yaplog.jp/snowfreaks/

11thBDsong 

2006年11月01日(水) 0時00分
11回目の誕生日に想う。

ここまで走り続けられてきたことの喜びを。感謝の気持ちを。

振り返ろうとか立ち止まって考えてみようというのではなく、前を見て前にあるものをあるだろう道を信じるしかなくて、時には不安で怖くて、でも横には5人がいて、同じ道は歩いていないけれど【絶対】そこに居てくれる心強さで歩いてこられた。
平坦じゃないけれど、真っ直ぐじゃないけれど、いつ落ちるか分からないけれど、支えてもらって何とか歩いて走っていることができた。

だから一人の力では決して成し得なかった日々。

これからもそれは本当の気持ちで。

ごめんね。僕だけそんな気持ちで。
正直僕は誰かを支えてはいないと思う。
みんなに甘えてばかりいて頼られることはないと思ってる。

でも、もしほんの少しでも僕が誰かの力になれていたら、自分の知らないところや気が付かないところででも僕が誰かの支えになれていたら嬉しい。

昔ほど自分は役立たずでいらない人間だとは思っていない。
少なくとも11年一緒にやってきてそれはさすがにないことは分かっている。
昔ほど自分のことを嫌いじゃなくなったのも11年一緒にやってきてくれた5人がいるからだし、自分のことを好きになれたのも5人が居てくれたから。

だから僕にとってこの場所はありきたりの言葉でしか表現できないけれど【かけがえのない】大切な場所。
僕のホームグラウンド。原点。出発点。帰る場所。戻る場所。居る場所。
僕が僕でいられる場所。
思い切り深呼吸ができて、いつも笑っていられて、幸せ感じる場所。

だから今年も同じことを想う。

これからもヨロシク☆と。

「僕はいっぱい君のことが好きです」 

2006年10月09日(月) 16時55分
その日は疲れていたのか、食事に行った際に軽く梅酒を飲んだせいだからか、食事に誘ってくれた友人が引き止めるのを断って、帰宅してすぐ日付が変わる頃にはベッドに潜り込んでいた。
体は睡眠を求めていてもう寝入る寸前だったその時。
LiLiLi…
携帯電話がたいそう古臭い着信音を鳴らす。
「・・・なんだよ。誰だよこんな時間にうるせえな」
思わず気分が凶暴になるが、ディスプレイを見て納得した。
「なに」
『いきなりなんだよ。その不機嫌そうな声は』
「だって寝てたもん」
『ああそうか。悪かったな』
「うん」
『あのさ、誕生日おめでとう』
「ありがとう」
一番に言われて悪い気はしない。素直に礼が言える。
「今は稽古の帰り?」
『ああ。さっきまで演出家とちょっと話してて遅くなっちまった』
「早かったらウチにでも来るつもりだった?」
『ああ。でも、お前確か今日は誰かと飯行くとかって前に言ってたろ?』
「うん。行ってきた。なんか疲れちゃって今日は早く帰ってきたんだ」
『ああそうなんだ。悪かったな。起こしちまって』
「別にいいよ。もう起きちゃったしさ」
一瞬の沈黙。何を言おうか話題を繋げようかと考えている空気が伝わってくる。
「今年は、じゃないや、今年も例年通りだったね」
『え?』
「ほら、いつも坂本くんさ、舞台じゃない。この時期。去年は10周年で皆といたけど、今年はいつもどおり。バラバラ。」
『ああ。そうだな。去年は皆でお前の誕生日して』
「そうそう。サプライズやるんだとか言ってたのに、それどころじゃなくなって、でも、ケーキ買ってきてくれてさ、あれ、井ノ原だろ?」
『スタッフに頼んでもいいんだけど、買いに行きたいとか言って抜け出してったんだよな』
「俺セレクションだからって自慢げに言ってたよ」
『あいつ、ああいうところがな〜』
「お調子者なんだけど、でも、ケーキは美味しかったよ」
『長野の好き嫌いを聞かれたぜ。ケーキはどれでもいいのか?とか、チョコがいいのか、クリームがいいのか?とか、フルーツがいっぱいなのがいいのか?とか』
「心配りが泣かせるねえ」
わざと芝居がかった口調で言うと電話の向こうで大笑いする声が聞こえた。
『お前の誕生日なのに健なんかケーキに心奪われてたぜ』
「分かりやすいよね。疲れてたから甘いもんが欲しかった〜って子どもみたいに嬉しそうに」
『でも、あの時は本当にみんなが何故か幸せそうだったんだよな』
ぽつり、と坂本くんの言葉で思い出した。
皆笑ってた。リハーサルのときは毎日のように笑っていたけど、その時は何故か、違ってた。
そうか、皆幸せそうだったんだ。
「でも、なんで?」
『お前が嬉しそうだったからに決まってんだろ?』
「え?」
『お前がとっても嬉しそうで、だから皆も嬉しかったんだよ。』
「そうなの?」
『お前の幸せそうな顔が皆も幸せにしたんだよ』
「そうなんだ」
僕が幸せなのは皆が祝ってくれたり親切にしてくれるからであって、僕が皆を幸せにしてただなんてそんなの思いもよらなかった。
ただ単純に嬉しい。
『そうだよ』
「そっかぁ」
『あのさ、だから今年はいつもながらこそ御免』
「謝ることじゃないだろ。仕事なんだから」
『そうだけど。でも』
「前もそうやってきたように、終わったらちゃんと穴埋めしろよ?」
『はいはい。おひぃさま』
「欲しいものはないから、だから二人でゆっくりしよ?」
『まったく、お前ときたら俺が聞こうと思ってた言葉を先回りするんだから』
「そんなのお互い様だろ」
いつも「欲しいものはないか」と聞き合っては「ない」と答えるのが常だったから、それより愛し合う人と一緒にいられる時間のほうが大事だ。
『今さ、車の中なんだけど、外すごい星。お前の部屋から見える?』
「何を唐突に。ちょっと待って」
言われて部屋の窓から外を見たけれど、あまり綺麗というほどの星は見えてない。
「部屋からはあまり」
『そっか』
「そんなに綺麗なの?」
『ああ。降りそうなくらいって表現するのかな。あまりに綺麗でさ、お前と見たいなーと思って走ってたら急にお前が誕生日だってこと思い出してさ』
「なんだよ。日付が変わったから電話してきたんじゃなかったのかよ」
『悪ぃ悪ぃ』
悪びれず素直に白状なんてしなくてもいいのに。そういうところ変に素直だよね。
「じゃあ今度、星の綺麗な夜にドライブしよう」
『ああ』
「明日も稽古だろ。お年寄りは帰って寝なさい」
『ひでえな』
「どっちが」
『何?』
「なんでもなーい」
『じゃ、おやすみ』
「うん」
『あ、長野』
「あいしてるよ、だろ?」
『お前な・・・』
「ははは。だって坂本くん絶対言うって分かってたもん」
『ちっ』
「ごめんごめん。ちゃんと言って」
『じゃあ愛してるよ』
「はいはい。愛してるよ」
笑って電話を切った。電話のぬくもりが心地よくて頬に当てたままベッドに入りなおす。
こんな些細な会話でも胸の奥が柔らかな光に包まれているのが分かる。
ああ、本当に今日も好きだって知らされてしまった。
こそばゆくて恥ずかしいけれど、僕は君が好きだよ。
今度ゆっくりできるときはいっぱい甘えていいかな。誕生日だから許してもらえるよね?

SHOWゲキ 

2006年06月13日(火) 23時36分
タイトルに何の意味もござません。m(_ _)m

お久しぶりです。本宮です。こんばんは。

健舞台のチケを探している合間にこちらにもご挨拶をと思いまして。
活動をしていないものですから、心苦しいのですよね。
イベントは土日出勤がばっちり入っているため、参加が出来ずにおりますし(次回6月の地元も無理です)、あれですね、秋〜冬でちょこっと一瞬復活が出来たらなあ・・・と目論んではおりますが。
夢に終わるかも(苦)

そういや数日前にイベントに参加する夢を見たんだった。
あーイベント行きたいっ!まったり参加したい!
ブイトークしたいっ!ヲタクトークしたいっ!

先日、久方ぶりの休みに、某所へ足を伸ばしたところ、ある瞬間固まりました。
というのも、何年か前にオフで出してもらった自分の本を発見したのです。

見つけた瞬間
「えーーーーーーーーーっっっ!!」(心の叫び)

動揺というか衝撃というか、なんというか、この心の揺れを表現する言葉が見つかりません。

だからとそこにあったコミックシティの申し込み書をもらってきちゃったよ!(何で)

本宮の地元の皆様、某所に行けば今なら本宮の古い本をお手にとっていただくことはできます。
が・・・それ以降のことに本宮は責任が持てませんので、あしからず。

そろそろ同人のほうも頑張るかな〜・・・頑張りたいな〜・・・と思った出来事でした。
時間があればね、本当に時間があれば原稿書くよ!
誰か、うちのボスに原稿を書く時間をくださいと代わりに言ってくださいな!

僕は井ノ原くんが好きです。 

2006年05月17日(水) 22時03分
井ノ原くんはすごい人です。

いつも笑っています。
でもちょっと怒りっぽいところもあります。
物事に熱心になりすぎるところもあります。
本人はそうは言わないけれど、ああ見えて結構真面目だったりもします。
他人にとても気を遣える人です。
そして何よりとてもとても優しい人です。

井ノ原快彦の全てをひっくるめてすごい人です。

僕には色々と口うるさかったりすぐちょっかいをかけてくるから、ウザイ!って思うときもある。
いちいち過剰なくらい心配したり、気にしたり、この人しつこいと嫌になるときもある。
かと思えば全く構ってくれないときもある。
ほったらかしにされる時期もある。

だから僕は井ノ原くんに振り回されて困っているのです。


でもねえ、年中会えるわけじゃないし、必要なときは会うし、会いたいときは会いに行くし、無理しない程度にいい距離感を保ってくれているのが分かる。
僕のことものすごく好きなんだなあって分かる。
井ノ原くんの、僕を見る目が好き。
優しくて愛情に溢れててあったかい。
井ノ原くんと笑っていると僕は幸せな気持ちに浸れる。

だから僕は井ノ原くんといる時間は大大大事。


僕が井ノ原くんのことを好きなのは、ずっとずっと前からだけれど、去年集中的に濃い時間を共に過ごしてきて、仲間としても大切だって実感してからもっと好きになった。
仲間としても人間としても。


誕生日はサプライズがいいなんて、井ノ原くんらしい催促だけれど、とりあえず電話だけはしておいてあげることにする。
結局僕は井ノ原くんに振り回されているのか、なんなのか、やっぱり分からないんだ。

でもこれだけは分かるよ。
井ノ原くんのことは好きかもしれないってことを。


ついに”あっち”側の人間になっちゃったけれど、いつまでも変わらないでいてください。


’06.5.17   卍

ぼちぼちと。 

2006年03月26日(日) 22時19分
お礼が大変遅くなりましたが、去る21日は吹雪の中足元の悪い中足を止めていただき、ありがとうございました。
Vサークルさんが諸事情でが激減していく中、これからもちまちまと参加していきたいと思いますので、どうぞどうぞよろしくお願いします。


本宮が札幌で出したコピー本は↓のとおりになっております。(06年3月現在)
☆「Snow White」・・・坂長、パラレル
☆「手紙―僕から君へ―」・・・坂長、オリジナル
☆「修学旅行へ行こう!」・・・オールメンバー、オリジナル【完売】
☆「baby powder」・・・健総受け、現実設定
☆「birthday songs」・・・坂本BD、現実設定
☆「Cotton Candy」・・・博BD・坂長、現実設定
☆「Concert Report Book」・・・代々木初日レポ本
☆「Chocolate! Chocolate!! Chocolate!!!」・・・坂長、現実設定
☆「Cookies BOX」・・・坂長、現実設定

もしご質問等がありましたらメールなどでお問い合わせください。


次の5月は参加できるかなぁ。(切実な希望) 本宮健子