泣いてもいいんだよ 

August 14 [Tue], 2012, 12:45



小さい頃に…言われたことがあります。

お母さんに…。


小学三年生のとき…私の父と母は離婚をしました。

子供は、お母さんが引き取ることになりました。


お父さんが、居なくなって…母子家庭になると、大変な日常に変わりました。それでも…私のお母さんはいつも、私のために…必死に働いて…何よりも、笑顔を私たちにくれました。


お母さんの笑顔があったからこそ…今の私があるんだと思います。



だけど…小学三年生の私にとっては…離婚というのは…あまりにも辛すぎました。父親が居ない悲しみを…まさか自分が味わうなんて思ってもみなかったから。


お父さんからは、よく電話がきました。「元気にしてるか?」とか「学校頑張れよ」とか…。

全部の言葉が…私の心に染みて…泣きそうになりました。


お父さんが、あるとき…言ったんです。


「また、あのときの…家族に戻れないのかなぁ」


お父さんの切ない声に…涙が溢れました。


子供の私に言っても…もうどうにもならないことだけれど…。

私だって、そう思っていたから。

お父さんとまた一緒に暮らせたら、家族がまた一緒になったら…どんな良いのだろう。


何度も思いました。だけど…私の力では、どうすることもできない。だって…離婚を決めたのは…お父さんとお母さんだから。私は…黙って見届けることしかできなかった。


その日の夜は…凄く胸が苦しくて、締め付けられて…涙が止まりませんでした。私、お母さんに言ったんです。
「何でお父さんと離婚したの!?どうしてこっちの気持ちは考えずに…勝手に離婚するの!もうお父さんとは会えないの!?」

初めて言いました。お母さんに…。今まで思っていた気持ちを…。涙を堪えながら。強がって言ったんです。

涙を流したら…かっこ悪いと思ったから。泣くことは…恥ずかしいことだと思ったから。


そしたら、お母さんはこう言ったんです。


「ごめんね。…辛い思いをさせて…お母さんのせいで……でもね?お父さんに一生会えないってわけじゃないんだよ?…遥奈が会いたいなら…会いに行ってもいいんだよ?……我慢しないで…泣きたいときは……泣いていいんだよ…」


お母さんに言われた言葉に…涙が溢れました。


私は、お母さんから一通の手紙をもらいました。


遥奈へ

お父さん、お母さんは…はなれてしまうことになってさびしい思いをさせてごめんね。お父さん、パチンコやりすぎる病気がなおらないと、みんな生活していくことができなくなっちゃうから、お父さんは、今のままではだめだから。勝手にお母さん離婚することに決めました。仕方ないよね…。これからは、お母さん頑張るから、お兄ちゃんと遥奈とコウで、力を合わせていこうね。遥奈には、いつもコウのめんどうをみてもらっているね。お母さん、すごく助かるよ。コウはお父さんいなくなること言っても分からないから、だんだん気づいてくると思うけど、さみしくならないようにたくさん遊んであげてね。これからは、お母さん仕事もすべて頑張るから、遥奈もしっかりとおねえちゃんしてね。いつも遥奈は、お母さんの心配するけど、お母さんは体だいじょうぶだから安心してね。
お父さんとは、もう会えないわけじゃないんだから会いたいときにお兄ちゃんと会いなね。お母さんはいつも遥奈とお兄ちゃんと、コウの味方だからね。
学校で何かあったら何でも話すんだよ。
四人でこれからも楽しく、明るく過ごしていこうね。頑張ろうね。

        お母さんより


ここで…初めて気付いた。

泣くことって恥ずかしいことじゃないんだって。泣いてもいいんだって。本当の気持ちを隠す必要はないんだって。



あなたは、自分の本当の気持ちを隠していませんか?

ちゃんと泣くことができていますか?ちゃんと笑っていますか?


泣きたいときは…泣いてもいいんだよ

あなたの見上げている空が…優しい涙色でありますように

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