怒った背中

October 17 [Mon], 2011, 19:08
 ハイヒールの音も高らかに、髪をきっちりアップにしたおねーさんが前を歩いていく。



 カツン、カツン、カツン、カツン。



 背中しか見えないけれど、おねーさんはあきらかに怒っている。しかもモーレツに。だって、腕にかけた高価そうなジャケットがアスファルトの汚い地面を引きずっているのに全く気がつかないんだもん・・いや、気づいてはいるのかな。でも、そんなことどうでもいいと思ってる。それくらい怒ってる。お怒りモード最大級。



 よく見れば、これまた高価そうなバッグからは書類やパンフやペンケースやいろんなものが乱暴に詰め込まれてはみ出してるし。



 席を蹴って、仕事場から飛び出してきたのかな?キライな上司とぶつかった?わがままなクライアントの堪え難い嫌味とか?それとも・・



 いろいろな妄想が浮かぶ真昼のオフィス街。