き お く
2007.01.28 [Sun] 01:33
ときどき 思い出すよ
けれど いまは、あんなにたくさんくれたはずの言葉の
どれもあたしの中には残っていない
きおくなんて そんなもの?
だけど あの時間があったから
いまの あたしがいる
いまに
あたしを 残してくれて
ありがとう
大人
2006.03.01 [Wed] 20:25
父は手をあげる人間だった
母の顔がサッカーボールのように腫れ上がる事もあった
首を絞める事もあった
子供にハサミを投げつけるような父だった
料理の味が自分の好みと少し違えば
料理を床にぶちまける様な父だった
その反面
外面はいい人ぶる父だった
また父は女遊びも激しく愛人らしき女が母を見に家に来た事もあった
父が キライだった 死んでしまえばいいと思った
何よりも母が悲しむ原因が父にある事で本気で、殺してしまいたいと思う事もあった
それでもそんな父と一緒にいようとする母に対しても理解に苦しんだ
ある日の事父と母がケンカをした
朝方の5時頃、当時1歳にも満たない一番下の妹の泣き声に私は目を覚ました
母は家を飛び出してしまったらしく姿がどこにも見当たらない
部屋の隅で父が何かをしていた
はじめは 泣いている一番下の妹をあやしているのだと思っていた
しかし、違った
あの時わたしの目に映ったあの光景は今でも時々思い出す
忘れる事はないだろう
父は妹の口に何枚も何枚もハンカチを押し込んでいた
声にもならない微かな赤子の泣き声に当時6歳の私でさえ気が狂いそうだった
咄嗟に口からハンカチを取り出そうとわたしは父に近寄ったが跳ね除けられ、殴られた
でも 一生懸命闘った
騒々しさにすぐ下の妹も目を覚ましその妹も状況を察知したらしく
必死で父から一番下の妹を奪おうと闘った
口からハンカチを取り出す。が、また父が一番下の妹を奪い
ハンカチを詰め込むそれを3回程繰り返した次第に父は正気に戻ったのか
「もうどうでもいい」といった風に別の部屋へ消えていった
一番下の妹は大事には至らなかったがそれが原因で頬に内出血の痕がずっと残っている