クロイコトリ 

February 10 [Thu], 2005, 0:59
『誰もいないの』

『でも…あなたがいるわ。』

『どうしてだろうね。』

『声が似ているからかな?』

『雰囲気が似ているからかな?』

『強靭な脆弱さが似ているからかな?』

『どうしてだろうね。』

『あの人の背中には、羽根がある気がするの。』

『綺麗な、黒い羽根。』

『そんなわけないことは、分かりきっているのにね』

『本当はね』

『手を伸ばして、捕まえたかったわ』

『捕まえられる、手が欲しかったわ』

『だって、その背中がとても小さな仔禽に視えたのだもの』

異種族間交流 

February 10 [Thu], 2005, 0:30

言葉は通じないし。
ええと…





とりあえずハグしてみるか。














(協力:兄)

かえりみち。 

February 10 [Thu], 2005, 0:23

よるのみち。
不思議と怖くない。
近くの建物から降る光に潜むようにして
歩く。歩く。
ふとみあげて、
おそらにまんまるの望月。
あの月に向かって叫ぶ事は
ナイモノネダリに他ならない、んだって。

プラットホーム 

February 10 [Thu], 2005, 0:19

がしゅううぅ、と
耳障りな音を立てて電車が滑り込んでくる。
私はこの電車に乗って、
過去への扉を開きに行く。
両手で数え切れない昔、
あの人に手を引かれて行った場所。
今は、
ひとり。
ひとりぼっちで、
一歩、足を進める。
あの時見た景色が、
夢か現か、
どうしても今確かめたかったから。

ぬいぐるみたち 

February 10 [Thu], 2005, 0:16

ぬいぐるみです。
自分で作りました。
左のでかい青いヤツが月蒼(ツキアオ)くん、白くてちまいヤツが…未だ名無しです。
二匹は多分兄弟。いや兄妹かもしれない。姉弟ではないだろう。ひょっとしたら親子かも。
おそろいのネイビーのリボンをしてます。

ラプンツェルのいる場所 

February 10 [Thu], 2005, 0:11

高い高い塔
もくもくと白い煙を吐き出してたのを
見たことがある
わかってる
アレは只の煙突
だけど
高い塔を見ると
焦がれるほど胸が痛むの

塔の天辺
豆粒のように見える鳥たちが
ふわりふわり、羽を休めていた

真夜中の子供。 

January 25 [Tue], 2005, 2:01
体中が痛む。
頭はじくじくと
まるで灼けるよう。
暖かい布団にもぐりこんで、
お気に入りの毛布に顔を埋める。
手を伸ばして、
水の入ったコップを引き寄せて
引きつった口元で微笑う。

『私は悪くないわ
寧ろ罪はあなたにあるのよ?
そんな事で責められるのは
あまりに不公平だと思わない?』

『ねえ、誰か、
名前を呼んで
私を見つけて

…私を止めて。』

空色と火花の小石 

January 25 [Tue], 2005, 0:07
揺らいで曇る視界。
行くべき場所も、
歩いてきた道も、
とうに見失ってしまった。
僕はきっと、
あの石みたいに
傍に居るだけで
傷つけてしまうんだ。
そして僕は
『それでも構わない』と思えるほど
傲慢にもなれなかった。
傷つけてしまったら
きっと後悔する。
もし後悔しなかったとしても、
そう思えてしまう自分が嫌いになると思ったんだ。
だから僕は逃げた。
何もせずに。
服の裾を握り締めたまま
足元を見つめる。
小さな小石を蹴って、
それでも。

僕は振り返らずにいる事が出来なかった。

駅。 

January 20 [Thu], 2005, 12:14
あの頃の僕はほんとに馬鹿で。
いつまでも君と一緒にいられることを
信じて疑いもしなかった。
だけどいつの間にか
ひとり、ふたり、道を違えて
気がついたらひとりになっていた。
はしゃぎ屋で我を通すことに必死だった
あの頃の僕なんてもうどこにもいなくて
固く繋いでいた筈の手は
いつの間にか解けていた。
僕は諦める事を覚えたし、
君はその扉を閉ざしてしまった
そして自分の姿が見えるように成ったとき
気づいたんだ
僕は鳥だったことに。
とべもしない癖に
泥塗れの羽をばたつかせる醜い鶏。
だから君が羨ましかった。
かりそめでも、フェイクでも、
空を飛べる羽根を持った君が。
いつのまにかひとりになってたわけじゃなかった。
自ら、繋いだ手を振り解いていたんだ。
君といることに、耐えられなかったから。
東の空が朱に染まる時、
大丈夫、往くべき道は見えてくるはず。
世界は優しいから、
それまで待っていてくれるよ。

駅に消えて行く君の背中を見送って、
僕は反対の方向に走り出した。
黄昏に身を染めることを想って。

猫のかたちの隙間 

January 19 [Wed], 2005, 0:04


僕の心の隙間は、
ひょっとしたらねこのかたちをしてたのかも。
だって、君が傍にいてくれて、
こんなに満ち足りた気持ちになるんだもの。

寂しく欠けた隙間を埋めたのは、
ふかふかの毛皮の君。
君はおしゃべりもしない、
僕が困っててもアドバイスなんかくれないし、
泣いてても慰めてくれる訳じゃない。
でも、君が君でいてくれるだけで、
僕はとても嬉しくなるんだ。
どうか、これからもずっと傍にいてね。
君を抱きしめて、撫でて、
それだけで僕はこんなに幸せな気持ちになれるんだ。
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