九郎判官47 

December 11 [Sun], 2005, 22:56
うー、遂に最終回!


敗因は、そもそも泰衡が鎌倉方にナメられたことでしょう。だって秀衡には無理に兵を進めることをしなかった、しても無駄だと思わせていられたんだから。それがちょっとつつけばすぐ動揺と綻びを見せて。判官を討ったものの結局自分も討たれ、百年続いた奥州藤原氏は滅亡。……「異文化」を持つ奥州が好きなんで、私の奥州興味もここで完全に尽きた感じだ。あとは独眼竜を待たねば。
今頃気付いたんですが、京方(ていうか院)の人々は言葉運びがゆっくりしてますね。平家はどうだったか。まあわざわざ京ことば指導の人がいるくらいですし。

「口出しが過ぎる!」それが尼将軍北条政子ですよ父君。
どんなに冷血になっても情を捨て切れなかった、とのことですが、判官討伐に変わりはないでしょう。鎌倉の兵が討つか、鎌倉の兵を恐れた泰衡が討つかの差で、結局鎌倉方の圧力という因は同じ。
泰衡の異母兄弟に関しては……あーもうちょっと『炎立つ』観とくんだった! 名前しか知らない!!

配下の者たちは判官に人生捧げたことに満足しているようで、いい主従関係だよなあ。この大河のテーマのひとつだったのかも。
超有名な「弁慶の立ち往生」。コレ医学的にも有り得るって『名探偵コナン』がさ……。
判官最期の様に日本武尊を思い出したのは私だけか。(墓から白鳥が……というアレ)

ちょっと出てきた琵琶の盲目僧が『平家物語』語り部のはしり、ということでしょう。
鞍馬の幻で締めくくられましたが、鞍馬山には「義経堂」なるものがあって、死後その魂は魔王尊に仕えるようになった、と伝えられてもいます。
……イロイロ思うところもある結びでしょうが(天に光が迸ったとか鞍馬を駆ける若き日の幻とか……「歴史」の枠を大きくはみ出てる気が)、人生の大半が伝説で彩られた「九郎義経」らしいと言えばらしいのかもしれません。個人的には彼がちゃんと奥州で没したことで満足です。北上伝説は九郎判官が後の世の人々に愛されたがゆえ生まれたもの、と思いますから。
一応鎌倉で首実検も行われましたが、ホンモノもニセモノも判別つかないでしょう(腐敗で……そう考えるとなんてオソロシイ光景なんだ将門の飛び首)。そういうところも伝説の苗床になったんですね。


死してなお永遠の命を授かった名前。日本人にいっとう愛された英雄。
それが「九郎判官義経」です。

九郎判官46 

December 04 [Sun], 2005, 23:33
平泉到着ー。
私は東国好きですが東北も好きだったりします。東北って言うか陸奥が。
でも基本知識は少ないです
奥州藤原三代に関してもあんまり。ちょっと『炎立つ』観たんだけどホントにちょっと、1、2話だけ。確か泰衡役で渡辺謙が出てた。「若いッ」て驚いた記憶が。いつの大河だったんだ。

この大河に於いては、あの清盛入道の黄金屏風がすごい重要な小物として機能していますね。何度も何度も出てくる。そして、それだけの影響を与えた者として、やはり判官の「父上」は会ったこともない義朝よりも清盛だったのかも。だけど結局は絆よりも縁を選んで戦い、そしてその縁によって追われて……うーん、波瀾万丈。

でもなんか、中盤の戦の頃に比べて時間経過がすごい速いですね。あっさり「その年の秋」とか。……やはりよほど資料が少ないんだなあ; 奥州に向かったルートも明確には判明してないし(だから各地に伝説がある)。あと、一説には彼はここでも子を成してるんで出てくるかと期待してたんですが。高館の場面に出てくるかなあ。それとも正室かな?

「偉大な父を持つと苦労する」ってのはちょっと納得。だってまさに後の鎌倉将軍もそーいう感じだったから。兄も弟も、結局父を越えることはできずに殺されてしまうんですよね。そして母方一族の天下に……。

次回でとうとう最終回! ばっちり見届けなくては。

九郎判官45 

November 27 [Sun], 2005, 23:51
巴御前再登場ー
小池女史の巴は相当ハマリ役だと思ってたんで純粋に嬉しいです。
巴御前も、義仲没後の人生に関してはいろいろ伝説がありますね。尼になったとか御家人に嫁いだとか……。まあ、何にしろしぶとく生きていてくれてよかったです。儚んで自決、というタイプには見えないから。

「船弁慶」に続いて「安宅」(「勧進帳」)……今回の大河は結構伝説や後世の創作を多用してますね。鬼一法眼とか。
でも時代を遡れば遡るほど現存する文字資料は少なくなりますし(だから安倍晴明は「あーいう」カンジになってるんでしょう)。源平合戦だって、基本資料は軍記「物語」の『平家物語』だし。判官に関するならもっと伝説色の強い『義経記』になるし。……でも伝説の多さも一種英雄の証ですよね。そうやって多種多様な伝説が生まれて語り継がれるほど愛されていたということでしょうか。
ところで弁慶、勧進帳を咄嗟にそらで言えるということは、相当マジメに修行を積んだと見ていいんでしょうか。破戒僧じゃないんじゃん。
あ、あと個人的に足が寒そうでした。薄着だなー修験者。

ま、あと数回で最終回です。まさか北上伝説も採用するんだろうか。

九郎判官44 

November 20 [Sun], 2005, 23:08
「歴史の影に女あり」
あーもうまったくそうだよ! 御台も御前も強(こわ)い女。

ところでめちゃくちゃ今更だけどやっぱりオープニングの舞楽は『陵王』? 厳島神社はコレが有名らしい。


……判官は京落ち以降京には二度と戻らなかったと思ったんだが。何故いる。
山伏姿……うわー天狗くさいー(修験者をなんだと思っている)。『勧進帳』『安宅』やりますねコレは。
生きてたのか佐藤弟! 吉野で死んだもんだと思ってたら……辞書にも京で死亡となっていた; 結局『狐忠信』はやらなかったなー。

やっぱり御前も肝が据わってますね。そのくらいの度胸ないと英雄の愛妾なんかやってられないというか、だからこそ愛妾の座に賭けたというか。いずれにしても鎌倉殿に堂々歯向かうあの姿勢はあっぱれです。その鎌倉殿を完全に尻に敷いている御台に至ってはもう言葉もない。

……産むのと舞うのと。どっちが先だったか。後者だと思い込んでいたんだが。因みにコドモは男児だったがゆえ由比の海にぽいっ、ですよ。別胎の女児もいますが高館で一緒に没したからやっぱり九郎の血はここで断絶。
うーん、愛妾になっても御前は「京一の白拍子」のプライドを持ってる。そのプライドに真っ向から応じた御台も気位高そうだし。やっぱり好きだなこの二人。

そして八幡宮回廊での舞。これは幕府の歴史書『吾妻鏡』にもばっちりしっかり載ってる逸話。
二首とも即興でなく本歌取り。貴族の相手するから遊女って何気に教養深いんです。
……判官への恋慕の歌であると同時に鎌倉殿への啖呵。『鏡』だと当然鎌倉殿が激昂するんですが御台に諌められ、結局御前は褒美貰って帰京します。今回だと御台が先手打って褒め称えたゆえに恐妻家は何も言えなくなった……というカンジですか(笑)。


栃尾市……栃尾城の!?
御前の墓も各地にあるよなー;

九郎判官43 

November 13 [Sun], 2005, 23:24
「源氏の武士ならば往生際は潔くせよ」
この台詞に思わず拍手しました。いやー、源氏に限らず武士は斯くあるべきでしょ。梵天丸も斯くありたい……!(何年前の台詞だ)

そんでもってやはり佐藤弟も吉野で没しましたね。静は捕まって……。いや、そーでないと怒るけど。
そんでもってうつぼが健気すぎて泣けます。そんなにいいかね判官は。……それとも、彼女も既に主従関係的立場で彼を見ているんだろうか。

鎌倉殿は後白河院を「日本一の大天狗」と称していましたが、この時代、「院」「天狗」と言ったらもうひとり、崇徳上皇も忘れてはいけません(そうなのか?)。保元の乱で敗れ讃岐に配流、「われ日本国の大魔縁となりて、皇を取って民となし、民を皇となさん」という呪詛を残して没したとかナンとか。……まあ、強力な御霊であることは間違いないです。


とりあえず、次は見せ場ですね! 「京一の白拍子」静御前の本領発揮!!(そう言えば彼女の舞のシーンはこれまで殆どなかった気が……)

九郎判官42 

November 06 [Sun], 2005, 23:37
「鎌倉に戻られよ」

静は連れてくくせに

正室はやっぱり気丈でしたね。父親の思惑はあれど一人の人間として側にいた、というのは義高に通じるものがあるかと(まだ言ってるし)。
御前、母君は大丈夫だよ、あとで一緒に鎌倉に連行されるから


そして『船弁慶』。カタい史実よりもこーいう虚実入り混じったのが好きです。
怨霊ねー。どうせなら御霊になるくらいの根性見せたらどうだ。


ついこの間鎌倉殿追討の院宣出したと思ったら即行掌返して判官追討ですよ。さすが大天狗。
つーか、まだ生きてたの、鬼一法眼; しかし伝説だと遮那王(牛若)は彼の娘たらしこんで秘伝の兵書盗み見た相手だから、絶対に助けてはくれまい。
人生、一寸先は闇って本当ですね。判官も平家の公達も、栄華を誇っていた頃はまさか自分たちが罪人となる未来なんて予想もできなかったでしょう。


吉野も有名な修験地。奥峯大駆で熊野に行けます。郎党が言ってたように、このルート、現在も往来できるけどもともとが修験者用だからイチバン辛いそうで。熊野詣はどの道通っても結構キツイんですけど。
弁慶が女人禁制と言っていた通り、寺院や修験地って女性の立ち入りを禁じているところが多かったんです。認めているところも「赤不浄」が訪れるとシャットアウト。でも「聖地」熊野はそういうこともないらしくて。……後世熊野詣が流行った一因だろうか。貴賎も浄不浄も問いません。
雪の降る中、遂に最愛の愛妾、静御前とも永遠の別離です。
……そう言えばここで佐藤弟も没するんですよね確か。船弁慶やったんなら千本桜源九郎狐の段もやってくれ。

九郎判官41 

October 30 [Sun], 2005, 23:34
有名な夜討ち。実は本放送も再放送も観れなかったんでわざわざ録画しましたよ。丁度テープが三倍速で一時間ほど余ってましたから。
でも時計が微ッ妙〜にズレてたらしく、頭の土佐坊の解説が撮れてなかった……ちくしょー聞きたかったのに。詳しいこと知らないから。
時々気になるんだけど、弁慶って別に武蔵出身じゃないですよね? どこから「武蔵坊」って来たんですか。かつての怪僧の名前をとったっていう話を聞いたことあるけど……それが「武蔵」出身の「武蔵坊」だったってことでしょうか。あと常陸坊は出ないんですかねやっぱり。
まー、腰越での追い返し、この夜討ち、そして鎌倉殿追捕の院宣をもぎ取ったことで亀裂は完全に断絶となりましたね。

一旦転がり出すと止まりません。落下ルートなら尚更。平家も判官も、源将軍家さえも、一度落ち始めたらあとはもう真っ逆さま。

で、判官たちは都落ちして、二度とこの地を踏むことはなかったのです。

九郎判官40 

October 23 [Sun], 2005, 23:41
「今更東国には帰らないわよ」と言い切った正室に濃姫を見ました。……側室には側室のしたたかさがあるけど正室には正室のしぶとさがあるよね、っていう。


今回はネタがないんで思いっきり「判官びいき」に語ってみようと思います。

所領全部取り上げて「あんたなんかもう御家人じゃないのよ」という扱いをしておきながら、「御家人は鎌倉殿の許可なく任官しちゃダメだって言ったのに何考えてんの」ってのはちょっと都合よすぎなんじゃないですか?
まーそれより伊予国と源氏の縁が深い、いやそれ以上に上皇の知行国だったということに驚きましたね。へー。そーいえば陸続きだけど遠国東国の伊豆は流刑地になってるのに四国に流刑、ってあんまり聞かない。

あと叔父上(=行家)。鎌倉殿にタテつきたいんなら一人でやれって。義仲についたり義経言いくるめようとしたり、虎の威借りてるばっかじゃないのさ。
創作と違って現実、特に合戦となると善悪ははっきりしてないんですよね。どっちにもいいところも悪いところもあって。川中島の合戦、別に上杉と武田どっちが悪い、ということもないでしょう。そういうふうだから維新志士にも新撰組にもファンがいるわけだし(幕末はどうでもいい)
だけどこの大河は、どう観たって叔父上は卑屈な小物にしか見えない。


あと、御台が思ってたより腹黒でステキでした。

九郎判官39 

October 16 [Sun], 2005, 22:59
とことん私の知識は偏っていて、そう言えば「平家のその後」は殆ど知りませんね(栄華誇ってた頃もあんまり知らないけど……)。
三位中将(=重衡)と宗盛卿父子が処刑されてしまいました。
中将は、とある漫画では「サ○ヤ人のお仲間ですか」ってくらいゴツイ感じに描かれていて、かと思えばとある小説では風雅な公卿っていう感じで、イメージが固まらない……『平家物語』読むしかないんだろうか。
そんでもって奥さんとようやく再会して、かと思ったらすぐに別離という。しかし水を差すようだけど、彼は鎌倉に行ってる間に千手前って側女とデキてたらしいですよ(これ大河でやったっけやらなかったっけ……思い出せない)。なんてふてぶてしい罪人。しかし流罪中の小野参議も現地でばっちりコドモこさえてたらしいですね。
宗盛卿父子に関してはもうそんな微々たる知識すらなくて ただ、最後の縁の地紹介のコーナーで、ホント義経伝説は日本全国津々浦々どこにでもあるんだなぁと思いました。元服の定説は熱田神宮で、ですかね。鎌倉殿の母御がここの宮司の娘らしいです。

さて、そろそろ夜討ちかな。

九郎判官38 

October 09 [Sun], 2005, 22:12
なんだか今回がいちばん、御台が尼将軍たる所以を垣間見れた気がします。
「母」として「女」としての情も確かに強面すぎるほど持ち合わせているけど、鎌倉殿以上に冷徹な「政治家」としての顔も持っていると言うか。あの承久の乱の際の一喝を拝聴したいんだが絶対今回の大河じゃやらないだろうな……。そう言えば大河は年末で終了だから気付けばもう二月強ってことですよね!?  静御前の鎌倉でのエピソードあれこれ取り上げてくれるだろうか……。
別に鎌倉殿だって本当に無情なわけじゃないですよね。だったら少なくとも恐妻家にはなるまい(苦笑)。もし判官が上皇からの任官を辞退していたら、或いは叱責を受けて直ぐ返上していたら、きっと二人とももう少し違う未来が開けていたんでしょうね。
P R
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