grey celadon 

June 30 [Sat], 2012, 12:08
ファイブレイン〜神のパズル〜
6月24日放送後の時間軸で7月1日放送前の妄想。
ミノタウルスでソウジを勧誘したのはホイストだけど、ソウジの心の中にはミノタウルスの部分もあって、そういうのもひっくるめた軸川ソウジが本当に軸川ソウジなんじゃないかな。

Be Told 

April 01 [Sun], 2012, 23:17
ファイブレイン〜神のパズル、ギャモンXカイトのSSです。
ファイブレインにはまってます。
ギャモンXカイトとバロンX陣が大好きです。
一期最終回のやりとりが好きで勢いで書きました。
ライバルで仲間で負けたくなくて勝ちたくて大好きで、そういう関係性が大好きです。











Be Told


アイツなら。


「ノノハー!全部終ったら作ってくれねーか、
ノノハスイーツバースディバージョン!」

カイトはノノハに向かって叫んだ。
アイツなら解ける。
ノノハからの情報で俺が考えてることが伝わるはず。
ギャモンなら、オレがして欲しいことが解る。
初めてアイツのパズルを解いた時、いいパズルだなって。これを作るやつはきっとオレは好きになるだろうなって。
沢山あるパズルの中でタングラムを選ぶセンスがオレと似てるのに、強気に攻めてくる数字の配列や図形。
どれもオレの好みに合ってぐいぐい引っ張られる感覚が嫌じゃなかった。
殺人パズルだった鉄骨パズルも陣取りパズルもトランプパズルも、全部人を傷つけるものじゃなかったら面白いし実際楽しかった。

だから。
絶対。


ノノハを中心にギャモン、軸川、キュービック、アナはノノハの言葉からあれこれ連想してカイトの意図を知ろうと思考を巡らせる。

「爆薬。」

突然ギャモンが惑星パズルの巨大な穴を覗き込んでニヤリとする。

「今更泣き言かぁ、大門カイト?あまりのパズルの難しさに鼻っ柱が
 ポッキリ折れたかぁ?」

ギャモンはいつもの強気な小馬鹿にした口調でカイトに叫んだ。
不安気に仲間たちを見ていたカイトがギャモンの言葉に笑顔で返す。

「ああ、根っこからへし折られたぜ!」


解いてくれた。
伝わった。
カイトは全身が奮えるのを感じた。
ルークとの対決に感じた焦りや恐怖とは違うわくわくする高揚感。
気持ちのいい何度も感じたい感覚をギャモンはカイトに与えてくれる。

あとはアイツらに任せておけばルークを救える。

オレだけじゃルークを救えない。
オレとルークだけじゃこのパズルは壊せない。


カイトは太陽に立つルークに向かって跳んだ。

END

そんな日 

February 04 [Fri], 2011, 16:12
■注意■
遊戯王5D´sのSSになります。
ルドガーと不動博士の話です。
二次創作でBL要素があるので閲覧にはご注意下さい。
公式、原作者様とは無関係ですのでご了承下さい。

バレンタイン話です。

プリズム 

June 24 [Thu], 2010, 15:52
■注意■
遊戯王5D´sのSSになります。
遊星とジャックの話です。
二次創作でBL要素があるので閲覧にはご注意下さい。
公式、原作者様とは無関係ですのでご了承下さい。

6月23日放送の予告で勝手に妄想した捏造です。

世界で一番 

July 07 [Tue], 2009, 20:34
■注意■
遊戯王のSSになります。
モクバと瀬人の話です。
二次創作でBL要素があるので閲覧にはご注意下さい。
公式、原作者様とは無関係ですのでご了承下さい。

シリウス 

January 29 [Thu], 2009, 10:16
■注意■
遊戯王のSSになります。
表遊戯と闇遊戯の話です。
一般向け表現ではありますが、二次創作なので公式、原作者様とは無関係ですのでご了承下さい。

いつも君のそばに 

June 18 [Wed], 2008, 19:42
いつも君のそばに

いきなり腕を捕まられて二の腕を引っ張られた。
ルスカと一緒に住んでるこの家にエバが遊びにくる度、髪を乱暴に触れたり頬を摘まれるような事は日常だったから、また変な事するんじゃないかってガイズは身構えた。

「いい筋肉付いてきたじゃねーか。ムショにいる時はこんなにか細かったのになー。」

親指と人差し指で小さな隙間を作って「こんなに」を強調するエバの胸に、ガイズはすかさず拳を入れる。
そんなガイズの抵抗もさらりと受け入れて流してしまうエバに少々むかつくけれど、自分でもいい感じになってきたと自覚してきた筋肉を褒められたのは素直に嬉しい。

「こんなには余計なんだよエバ。筋肉の塊で重いエバよりもマシだろ?」

ニヤける顔を隠せなくて言った嫌味など通じるはずもなく。

「俺は大人だからいいんだよ。それにしたってガイズがやってる仕事って、ルスカの手伝いとか家事とか、たまに頼まれた外の仕事だろ?何でこんなに腕に筋肉が付くんだ?」

「本とか書類とか。紙って言ったって束になれば結構重いんだぜ。ルスカが抱えてる仕事って多いし資料とかも半端じゃねーし、新しい本とかも増えるしさ。」

そう言って目の前にある本棚を指差した。
天井まで届く壁一面の大きな本棚は昔から変わらないが、前に比べると隙間がほとんどなくなっている事に気がつく。
ルスカの名声を聞き頼って来る客が多い中、依頼内容も多様化してきて専門書もおのずと増えてくる。
そんな忙しい日常を容易く想像出来る本棚の姿にエバは満足気に笑った。

「幸せそうでなによりじゃねーか?」

「一人身が悔しいならエバも早くいい人見つけなよ。」

「オマエの生意気なとこはオニーサン好みなんだけどな♪これ以上言うと後ろのアイツが怖いから俺は帰るぜ。」

テンポのいい会話を区切って玄関のルスカを指差したエバは、ルスカに何かささやいて「じゃあな」と背中から手を振った。
眉間の皺がルスカの不機嫌さを示していて、どうやって機嫌を取ろうかとガイズは思案した。

「おかえりルスカ。珈琲でも飲む?」

「ただいま。そうだな、今日は紅茶がいいな。」

「わかった、ちょっと待ってろ。」

台所に行くガイズの後ろ姿を目で追いながら、ルスカは上着を脱いでソファーに座ると、ネクタイを緩めて首元の釦を外した。
程なくしてお茶用の小さな盆の上に二つのカップを乗せて、零さないようにと静かに歩き、ことん、と小さな音を立ててテーブルにカップが置かれて、ガイズも隣に座った。

「あのなぁ、エバのふざけにいちいち反応するから、エバはまたルスカをからかうんだって毎回毎回言ってるだろ?それにエバだって毎回親友のルスカに疑われてたら、そのうち本気で落ち込むぞ。」

一口含むと良い香りが鼻孔に広がり浮上しかけたルスカの気持ちは、ガイズの言葉によって再び下降した。
ルスカにとって大切な恋人のガイズと、大切な親友のエバが仲が良いことは、仲が悪いよりはよっぽど望ましい関係だ。

「わかってはいる、んだが・・・・。理屈ではわかっていても、な。つい。」

目が泳いでガイズを直視出来ない様子を見ると、多分同じやりとりをこれからも繰り返すだろうルスカに溜息が漏れる。
自分だけが凄く焼きもち焼いていて、ガイズを縛っていると勘違いしている鈍さが、十も離れた大人を可愛いと思ってしまう。

「ルスカはさ。エバとルスカにしかわかんない話とかしてる時、オレがすげーエバに嫉妬してるって知らないだろ?」

「ガイズが、嫉妬・・・・?」

「事件の専門的なこととか、オレの知らない昔の話とか。特に昔の話は二人だけの思い出だし、どんなに頑張っても入り込めない空気があるんだぜ?自覚してるか?」

「俺の配慮が足らなくてガイズにそんな思いをさせていたのか?すまない、本当に。」

頭を下げて、本気で落ち込むルスカの頬を両手で包んで顔を上げさせた。
悲壮な表情の噛み締めた唇にガイズはキスをして笑う。

「頭良いくせに馬鹿だなぁルスカは。ルスカがオレとエバが一緒にいるのを嫌じゃないけど嫌って感じてるのと同じで、オレもルスカとエバがオレの知らない話とかしてるのってちょっとヤな感じはするけど、そういうのも全部ひっくるめて今のルスカだろ?だからそういうことも全部受け止められるくらい、これからずっとルスカと一緒にいるからいいんだ。」

「ガイズ・・・」

綻んだルスカの笑顔がガイズの瞳に写った。
ルスカの泣きそうな嬉しそうな顔を見るのはもう何度目だろう。
普段の格好良いルスカとのギャップに最初は驚いたけど、そんなルスカも愛しいと思う今、大人相手の恋愛は思ったよりも単純なものなんだなぁと、ルスカの髪を撫でた。


醜い独占欲も情けない姿も激しい慟哭も

子供のように全部吐き出せたら楽になれるだろうけど。
でも、ちょっと我慢して抑えるだけでこんなにも優しい気持ちになる。
刑務所の中では叫んで憎んで泣いて、感情のままに過ごしてきたから気がつかなかった。
ルスカと一緒になってからわかったこと。

「本音を言えば、ガイズとエバが仲が良いのは嬉しいんだ。散々嫉妬しておいて悪いとは思っている。エバも手放せない大切な親友だし、もちろんガイズは手放すつもりはない。本当に本当に君が大事なんだ。」

「うん、知ってる。だからルスカも覚えておけよ?オレはルスカだけだから。しつこいって言われたって言い続けるから。」



法廷で相手をやり込める敏腕弁護士と評判のルスカに変な噂が立っては、いいネタを提供してもらうエバに不利になる。
この後ふたりだけの世界になるな、と思ったエバが、帰り際入り口のプレートを「CLOSED」に変えておいたのは大当たりだった。


END

セイリオス 

March 17 [Mon], 2008, 10:59
セイリオス

ことり、と小さな音をたてて、ルスカの唇がガイズに近づく。
身体が触れ合うと、自然の流れのようにキスをするルスカの行動が、ガイズは好きだった。
あったかくて優しい気持ちになれるから。
額に掛かるルスカの長い前髪が少しくすぐったくて、笑みが零れた。
そんな幸せな気持ちいっぱいのガイズを他所に、ルスカの顔が曇る。

舌に残る苦い味と、口に広がる匂い。


「どーした、ルスカ?」

「タバコの味がする。また吸っているのか?」

「えっ、あ、うん。」

そんなに悪い事をしたわけでもないが、ルスカに言われるとバツが悪くてガイズはうつむいてしまった。
ルスカが好きだから、幻滅されたくない嫌われたくない。

「ルスカが、どうしてもダメって言うなら、やめる、けど・・・。」

後ろ向きな考えしか浮かんでこなくて、軽いパニック状態になったガイズが小さな振るえる声で呟く。
背中を丸めた姿はあまりに頼りなくて、ルスカは慌ててガイズを抱きしめた。
細い身体は更に小さく感じ、力無い手がルスカのシャツを握って縋り付く。

好きだから、こわい。
その目で、口で、手で、自分を否定されたら。
愛している分だけ不安も大きくなる。

ルスカは震えるガイズの身体を抱きしめる力を強めると、首元に顔を埋めて襟足の髪に頬を寄せて撫でた。
時折その首元や耳朶に唇を落として吸い付く。
何度も繰り返して怒っているわけでも責めているわけでも無い事を身体に伝えながら、俯いたままのガイズの顔を覗き込んだ。
直視出来ないガイズの瞳が少し泳いで、それから、意を決した瞳が必死にルスカを見つめる。
捨てられた子猫みたいに縋る瞳で見られたら、ルスカに勝ち目なんか無い。
寂しい表情などさせたくないと、ガイズに告白したあの時に自分自身に誓ったのだから。

「ガイズ、俺は怒ってるんじゃないんだ。まだ成長途中の身体にはタバコはあまり良くないだろう。だから・・・その、心配で、だな。」

「うん。そう、だよな。ルスカの言いたい事、ちゃんと解るよ。」

語尾がだんだんと小さくなっていくルスカに、ガイズ本来の立ち直りの早さが姿を現した。
立場が逆転したようなルスカの弱気な顔を見ていると、ガイズがルスカを責めているような錯覚になる。
あまり苛めるのも可哀想かな、なんて思ってしまう。

「ルスカ。」

「ん?」

ガイズに呼ばれて視線を合わせた途端、柔らかなガイズの唇が降りてきた。
舌で唇を突き、合わせ目から舌を滑り込ませて先を強請る。
ガイズの方から口付けをすることは少なくはないが、積極的にする方でもない。
甘い誘惑に急かされて、ルスカもガイズを思い切り味わう。

名残惜しそうに離れる唇が何度も引き寄せられる。
何度も深い口付けを交わした後、顔を見合わせて笑った。

キスが優しくて。
小さなことで落ち込んだことが可笑しくて。
立ち直りの早いガイズが可愛くて。


ガイズが小生意気な笑顔で口端を上げた。

「ルスカもタバコ吸ってるから、キスの味は変わんないと思うけどな。」

「まぁ、そうだが・・・・。」

まだ僅かに困った顔をするルスカにクスクス笑ってしがみ付く。
背中に手を回してぎゅっとすると、、やっぱりルスカが敵わない事を言ってのけた。

「全部止めるのは出来ないけど、本数は減らすようにするよ。」

「そうして貰えると助かる。」

的外れな答えしか返せなかったルスカは、やれやれと諸手を上げた。
勝てなくてもガイズの笑顔があればそれでいい。

「きみってやつは、本当に。愛しているよガイズ。」

「・・・っ!!!!」

どちらが勝ち負けなんて最初から無い。
真摯なルスカの言葉に、ガイズは真っ赤になった。


END

抱きしめる、その腕 

February 06 [Wed], 2008, 17:18
抱きしめる、その腕

冷たい石壁。
暗い廊下。
寒くて寂しくて辛かった。

「寒っ。」

ガイズは刑務所の仲間とポーカーをするのも飽きて一人中庭へ出た。
前に賭けで手に入れたタバコに火を付けると、どんよりと曇った空を見上げる。
昨日降った雪が、日の当たらない場所に溶けきれずに残っていた。
剥き出しの足に刺さる冷たい空気が、容赦なくガイズの体温を奪う。
吐き出される紫煙を何となく見つめていると、突然消灯の鐘が響き、慌てて火を揉み消して独房へ急いだ。

部屋に入ると、すぐに看守たちが点呼に来る。
顔を見るだけの短い確認の点呼だが、何度やってもガイズは慣れなかった。
普通の看守たちなら悪くても殴られるくらいで済むが、デューラが来たら最悪な事になる。
緊張で無駄に力が入って肩が強張る。

「139番。居るな。」

低い声はデューラのものでは無かった。
途端にガイズの身体から緊張が解け、大きな溜息を吐く。
お袋が編んでくれてルスカが持ってきてくれた赤いマフラーを、無意識に握り締めていたらしく、編目にはまった指をゆっくりと離した。
もう一度小さな溜息を吐くと、薄い毛布をかぶり身体を丸めて硬いベッドに寝転がる。
マフラーを首に巻いて少しでも暖かくすると、すぐに睡魔が襲ってきた。






「・・・・イズ。ガイズ、おい起きろ。こんなところで寝ていると風邪をひくぞ。」

「・・ん・・・。・・・・ル、スカ?」

ガイズはごしごしと顔を擦ってソファーから起き上がった。
寝起きでぼんやりした表情がルスカにとってはこの上なく可愛く見える。
まだ重い瞼を一生懸命開けようとする仕草がそそる。
見惚れているルスカの心情を他所に、ガイズは手を伸ばしてルスカにしがみ付いて擦り寄った。

「ルスカ、あったかい・・・・。」

ルスカは甘えてくるガイズに思わず笑みが零れて、細い肩を強く抱きしめると、優しく髪を撫でる。
嬉しそうにしがみついてくるガイズを振り払える程、ルスカは出来た人間ではない。

「あんまり無防備にくっつかれると、その、色々ヤバイんだが、ガイズ。」

「別にいいよ。だって、ルスカは絶対にオレを呼んでくれるもんな。」

「はぁ?」

「夢。どんだけあん時の夢見ても、いつもルスカがオレを夢から起こしてくれるから。」

「当たり前だ。」

再度擦り寄るガイズを、ルスカは大きな手で力強く抱きしめた。



あの時。
刑務所にいた記憶。
忘れられない孤独感。

でも今は。
ルスカがいてくれる。
辛い夢を見ても、それ以上に嬉しいことがある。
大好きな人と一緒に居られること以上に幸せなことはない。
抱きしめてくれる、その腕。
抱きしめてあげたい、その身体。



END

いつまでも 

January 16 [Wed], 2008, 17:01
いつまでも

紙にペン先が流れるように走る。
使い古したそのペンは、ルスカの手に馴染んで滑らかに文字を記した。
裁判では膨大な書類を必要とする上、ルスカ自身が弁護に使う為に集めた資料が山のようにあり、書いても書いても終わりが見えそうに無かった。

(・・・・・・つまんねーの・・)

忙しいルスカを横目に、ガイズはふと思った事を腹にしまって冷めてしまったルスカのコーヒーを淹れなおす。
暖かな湯気とコーヒーの香りがささくれたガイズの心を少し和らげた。

ことん、と小さな音を立ててルスカの机にカップを置くと、ガイズはソファーに腰掛け、一心不乱に書類と格闘しているルスカを眺めた。

淹れたばかりのコーヒーを口に含むと、熱っ、と顔をしかめる。
そうしてすぐに書類に目を移す。
目が疲れるのか眉間に皺を寄せ、それでも真摯な瞳は書類を見つめる。

(ルスカ。)

ガイズは心の中でルスカの名を呼んだ。
もうすぐニューイヤーだというのに、仕事に没頭しているルスカを責められない。
クリスマスイブからクリスマス当日まで、忙しいはずのルスカが二日間ずっとガイズといてくれたのだ。
食事に出掛け、ミサに参加して、クリスマス一色な町並みを歩いて、ベッドで抱き合った。

キスをいっぱいした。
大好きと何度も言い合った。


クリスマスの事を思い出してガイズの口元が緩む。
不器用だけど優しくて暖かくて格好よくて大好きな恋人。
誰よりも幸せでいて欲しいと願う人。
飽きることもなくじっと見ていたら、ルスカが顔を上げて、ガイズと目が合った。
ペンを置くと、壁にかかっている時計を指差してにっこりと笑う。
ちょうど12時を差した時計。

「ニューイヤーおめでとう、ガイズ。」

「えっ?えぇっ、あ、うん。」

(その綺麗な笑顔に、オレが弱いの分かってやってるだろ!もう!)

「ちぇっ、つまんねーの。オレが先にニューイヤーの挨拶したかったのに。ルスカってば、仕事に夢中で気がつかないと思ってたのに。」

「そんなわけないだろう。もう少しで終わるから、終わったら酒で乾杯しような。」

そうしてまた書類に目を移してペンを走らせた。

(まったくルスカってば、ほんと。・・・ルスカなんだから。)


ガイスはふっと笑うと、台所へグラスと酒を取りに行った。
嬉しくて嬉しくて。
仕事に夢中になっていても自分を忘れないでいてくれている事に。
ニューイヤーという大事な日に、一番に気にかけてくれた事に。




台所で小さな身体がごそごそしている頃、ルスカは赤くなった顔を掌で覆った。
どっと汗が出てくる。

「まったく、あんなに見つめられていたら俺の理性が持たないよガイズ。」

クリスマスに一緒に出掛けたガイズの笑顔が思い出された。
色とりどりに飾られたショーウインドウを嬉しそうに覗き込んで、ルスカに笑いかける。
教会のステンドグラスから漏れる月の光がガイズの身体を覆い、神聖で神秘的な姿に、普段よりもより煽られ欲望が抑えられなかった。
ベッドでのガイズは、いやらしくて艶っぽく、何よりも美しく綺麗で穢れの無い姿でルスカを誘惑する。
ガイズの熱も汗も声も、全てがルスカを惹きつけて離れたくない。

新しい年をガイズと迎えられる事が何よりも幸せだと思う。
どれだけ望んでも、大切な人と巡り合えない人もいる。
どれだけ願っても、大事な人と一緒に居られない人もいる。
自分は誰よりも愛しいガイズと一緒にいられる。
それがどれだけ恵まれていることか、同性愛を認めないであろう神に感謝したくなる程だ。




カチンとグラスを鳴らして酒を口に含む。
新しい年が始まった。
ふたりでつくっていく毎日を大事に思う。
ずっとずっとずっと。
一緒に。

「よろしく、ルスカ。」

「こちらこそよろしく、ガイズ。」


ハッピーニューイヤー。



END
プロフィール
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  • アイコン画像 ニックネーム:飛鳥
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東海地方でひっそり生きています。

BLゲーム「冤罪」が好き。
ガイズとシルヴェスが大好き。
ルスガイ、エバガイ、ジャーシルメイン。

遊戯王好き。
モクバが好きでセトモク、ノアモクの海馬兄弟大好き状態。
闇表、海闇、海表も好きです。
5D´s大好き。ジャ遊、ルド不大好き。
遊星大好きです。
「見た目は子供頭脳は大人」な探偵好き。
平新、平コ好き。
ファイ・ブレイン神のパズル大好き。
ギャカイ大好き。

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