「お詫びと良い訳・・・」

February 25 [Mon], 2008, 3:39

長期掲載中の「変な二人連れ」「ノータンの詩」の執筆が中断してます。

続きを、書きたい!書いてみたい!と言う気はあるのだが、面白くて仕方が無い「本」に出合ってしまい、親父の脳が「書くより読め!」と指令を出して、指先がページをめくる作業しかしてくれないのだ。

その本とは「北方健三著・水滸伝」である。

「吉川水滸伝」「柴連水滸伝」を読んでいる親父にとっては「北方水滸伝」は衝撃だった。
前2作品に関しては、それなりに面白かったが、何かが物足りなかったのだった。
それは、登場する男の描き方の違いだったと思う。

しかし、「北方水滸伝」は違っていた!見事に「漢」(おとこ)の生き様を書き切っているとからだ。
面白い!しかし疲れる。。。全19巻の大作である。

全19巻を読む合間に「倉本聰著・エッセイ・左岸より」「片山恭一著・世界の中心で、愛を叫ぶ」等を古本屋で探し出し、読んでいる。

北方水滸伝を読むのに疲れたら、休めば良いのに・・・と思うが、本中毒の親父には、本無しの生活は在りえないのである。

何時になったら「変な二人連れ」「ノータンの詩」の再開が出来るのか?自分でも判らないのである。。。ゴメン♪

『変な二人連れ30」

January 28 [Mon], 2008, 17:21

翌朝の報道各社は、この大事件を特番で伝えるのに大わらわだった!
『野党第一党党首大沢氏一家惨殺事件』
警察はもちろんだが、特に政界は大混乱をしたのだった。
保革捻れ国会の仕掛け人である大沢氏が殺されたからである。

あるテレビリポーターからの現場中継を覗いてみよう。

局/現場の山田さん!
現在の状況をお願いします。

現場/あー山田です。現在、警察の封鎖線脇から大沢氏の自宅を見て居ますが、大変な数の警察官が現場を封鎖しています。

局/山田さん!大沢氏を含め4人が殺害された!との情報が有りますが、詳しく伝えて下さい。

現場/あっ!はい!えー大沢氏は撲殺され…未確認情報ですが、首を捻切られた姿で発見された!との事です。
局/えっ!首がですか?

現場/はい!未確認情報ですが、その他の被害者ですが、大沢氏の奥様の佳子さん、息子で長男の孝氏、それと、秘書の河合氏です!何れも悲惨な殺され方だ!そうです。

局/警察の発表ですと、凶器は発見されて無いそうですが…山田さん!その辺はどうですか?

現場/あー山田です。今回の事件に関して、警察のガードが厳しくて、未確認情報しか入手出来ませんが…4人全員とも、どうやら素手で殺害されたようです!

局/山田さん!そっ!それは人間技では無いのでは…怪物ですね!犯人は!!!

現場/あー山田です!今、警察官が封鎖線の拡張をしてます!
野次馬が大勢詰め掛けて、現場は大混乱です!
あー!これ以上お伝え出来ません!スタジオさんーあー!

その頃、祐司は自宅のアパートで、昏々と深い眠りの中にいたのだった。
何も知らすに…
続く

「変な二人連れ29」

January 20 [Sun], 2008, 22:58

鬼一族は九州から、神農一族と日本古来の神々の連合軍に追われて、海峡を渡り本州へ上陸した。

しかし、山陰へ廻れば出雲の国で撃退され、山陽へ廻れば防府で撃退されたのだった!

族長の伯は、一族を引き連れて、やむなく中国山脈を縦断したのだった!

道なき道を切り開き、飢えと闘い!
そして、里へ降りては闘い!各地に鬼伝説を残しながら……!!

やっとの思いで大和の地にたどり着いたのだったが、先回りしていた神農族に壊滅的な打撃を受けたのだった!
しかし、最後の秘めたる力により、危地を脱したのだ。

……独房の中で静かに古本を閉じた佐伯は、己が一族の悲運を噛みしめていた。

何故?ここまで神農一族に傷め付けられねばならないのか?!

そして、我が一族の秘めた力とは?

本当の覚醒が成されれば、解明するのだろうか?
その頃、祐司の方は、本人の意志とは別に、覚醒が成されようとしていたのだ。
その晩は、3組6人の神農信者により、アパートが囲まれたのだった!

彼の部屋から鋭い紫の光線が一気に燃え上がった!
そして、しばらくしてアパートの屋根の上には変身を遂げた!祐司が!いや鬼が!立っていたのだった!

周りを取り囲んだ神農信者達から、感嘆のどよめきが上がった。

それを制して、リーダーらしき人物が、彼に向かい呪文の念を送ったのだった!
それを受け鬼一族は九州から、神農一族と日本古来の神々の連合軍に追われて、海峡を渡り本州へ上陸した。

しかし、山陰へ廻れば出雲の国で撃退され、山陽へ廻れば防府で撃退されたのだった!

族長の伯は、一族を引き連れて、やむなく中国山脈を縦断したのだった!

道なき道を切り開き、飢えと闘い!
そして、里へ降りては闘い!各地に鬼伝説を残しながら……!!

やっとの思いで大和の地にたどり着いたのだったが、先回りしていた神農族に壊滅的な打撃を受けたのだった!
しかし、最後の秘めたる力により、危地を脱したのだ。

……独房の中で静かに古本を閉じた佐伯は、己が一族の悲運を噛みしめていた。

何故?ここまで神農一族に傷め付けられねばならないのか?!

そして、我が一族の秘めた力とは?

本当の覚醒が成されれば、解明するのだろうか?
その頃、祐司の方は、本人の意志とは別に、覚醒が成されようとしていたのだ。
その晩は、3組6人の神農信者により、アパートが囲まれたのだった!

彼の部屋から鋭い紫の光線が一気に燃え上がった!
そして、しばらくしてアパートの屋根の上には変身を遂げた!祐司が!いや鬼が!立っていたのだった!

周りを取り囲んだ神農信者達から、感嘆のどよめきが上がった。

それを制して、リーダーらしき人物が、彼に向かい呪文の念を送ったのだった!
それを受けた鬼は、アパートの屋根から軽々と飛び降りて、闇に消え去ったのだった!

そして、次の日の朝の日本は、大騒ぎとなったのだった!

『野党民政党党首大沢氏一家惨殺』

続く

「変な二人連れ28」

January 14 [Mon], 2008, 22:48

『それぞれの道2』
祐司は悪夢の洪水から逃れるように、ウォー!と叫びながら飛び起きたのだった!

それと同時に、フッと紫の光も消え失せたのだった。

祐司は汗を拭うと、大きく息を吸い込み気持ちを落ち着けた。

そして、夢の中で自分が鬼に変身した耳や頭頂部を恐る恐る触ったのだった。

『何ていう夢なんだ!ここの所こんな夢ばっかりだ!』と呟きながらも、変化の無い頭頂部を撫で回すのだった。

祐司はふと?思い付いた!『そう言えば、あの雄牛形の時計を貰ってからだよな!嫌な夢を見るようになったのは?確か!間違いない!』と言いながら起き上がると、置物の時計を持ち上げて、調べ始めたのだった。

しかし、別に変な所は無く、裏に宗教法人『神農』と書いてあるだけだったのだ。

『そうだよな〜あの二人連れのおばさん達がくれたんだよな〜新興宗教の勧誘だったけど、格好の良い雄牛の時計だったから…タダ、だと言うし…』と呟きながら元の場所に戻したのだった。

その頃、祐司のアパートの前には、例の二人連れが彼の部屋の窓を見上げて居たのだった!

そして『覚醒はまだのようね…』と呟きを洩らした。

一方、佐伯の方は、古書を読破する寸前だったのだ。
それには、鬼一族は九州は高千穂で戦いに敗れ、大分の宇佐でも敗れ東へ逃亡し…本州へと向かったのだった!

続く。。。

「変な二人連れ27」

January 14 [Mon], 2008, 22:46

『鬼一族2』
『それぞれの道』

祐司は今晩も眠れずにいた。

理由は判らないが眠れずに、身を横たえていた。

和室の鴨居には洗濯物が大量にぶら下がり、襖は閉まらず、リビングが見渡せた。


暗い和室からは色々な電気機器の放つ青や赤の光が見渡せた。
まるで、暗闇に光る獣の目を連想させた。

思わず身震いをすると、布団を掻き合わせて、目を閉じた。

その様子を見ていたように、電気機器の一つが妖しく光始めた!紫色に……

その光に包まれて、譫言を言い始める祐司。

段々と輝きを増す光!部屋が紫色に染まった。その時、祐司の体に異変が起きたのだった!

両耳が上部に尖りながら伸びて、頭頂部には7センチ程の角が飛び出していたのだった!

そう、その姿は鬼そのものだったのだ!

続く。。。

「変な二人連れ26」

January 11 [Fri], 2008, 3:18

「鬼一族」
刑務所に強制送還された佐伯は、毎日、毎晩、独房で夢に魘される日々が続いた。
そして、父から教えられた、覚醒は急に訪れたのだった。
弁護士の多田から渡された暗緑色の背表紙の古本を何気なく眺めていると、読めなかった文字が、はっきりと浮き出て理解出来たのだった。

表紙の文字は*龍神鬼*と読めたのだった。
佐伯は古本を引き寄せると、貪る様に読み始めた。

それは、わが鬼一族の闘争の歴史を綴った聖書であった。
そもそも、わが鬼一族の発祥は、中国古代神話時代に遡るのである。
現代から数えて、約4250年前、紀元前2250年の中華である。

その頃の、中華は「三皇五帝」時代と言われた頃であった。
三皇とは伏羲、皇女、神農、の三神の事であり、伏羲は竜の体と人の頭を持つ男神で、八卦をまとめ、火を使った料理や婚姻制度などを人間に教えたと最高位の半神半人であった。

皇女は竜の体と人の頭を持つ女神で、伏羲の妹で妻。黄土をこねあげ360体の人間を創った半神半人であった。

神農は牛の頭と人の体を持つ男神で、炎帝とも呼ばれ、太陽神・農業神・医学の神であり、降雨も司り、人間にに五穀、医学、商業や時間の概念をもたらした半神半人であった。

特に、神農は我一族と覇権を争った、大いなる神の如く人と言っても過言ではない。
わが鬼一族も伏羲に従い、原人を導き、神軍を統率し、大いに栄えたのであった。

そして、五帝の時代となり、原人から新人への過渡期となるのである。
五帝とは、黄帝、帝(センギョク)、帝(コク)、帝堯、帝舜の五神を指し、現代の中国の祖と崇められている。

黄帝は中華民族の祖とされ、暦・養蚕・衣服・家・舟・牛馬車・弓矢・文字・音律・医学などを発明した。
その頃は、神農一族も鬼一族も鬼神として敬われて、黄帝を導き、万人を教化するなどしていたのだった。

しかし、二代帝の帝(センギョク)時代に、神と人が自由に行き来していた天と地の通路(回廊)を閉鎖されてしまったのだった。
それは、神農一族が鬼一族を貶める為に帝をそそのかして策略を用いて、帝が回廊を封鎖したのだった。

この時代から、延々と神農と鬼との闘争が始まったのだ。
そして、決定的な大戦争が五代帝の帝舜の時に起こったのだった。

帝舜は黄帝の次子・昌意7代の孫にあたり、五代前から生家は貧しく、父は盲人、継母に苛められるなど不幸な少年時代を送っていたが、帝堯に見出され、30歳のとき挙用された。
50歳で天子の政務を摂行し、61歳で帝位と苦労とを受け継いだが、南方への巡行の途上で亡くなった、神話時代最後の帝だった。

その巡行の最中に、軍権を握っていた神農により、帝崩御の責任を押し付けられた我一族は、戦に破れて、一族ことごとく謀殺されたのだったが、長男の「伯」のみが海へ逃れたのだ。

付き従ったのは、五人の臣のみだった。
そして、苦労の末、行き着いたのが「日本」だったのだ。
その頃の日本は、縄文時代後期で、まだ神話以前の国柄であり、わが一族が同化する余地が大いに見込まれたのだ。

神の国に帰りそこなった、鬼一族は新たな国造りを縄文人と共に、歴史を造り始めたのだった。そして超常能力に長ける我ら一族はシャーマンとして、この国を治める事となった。

しかし、神農一族の追及は厳しく、やがて稲作とシャーマン能力を持った神農の末裔が日本に上陸したのだった。
弥生時代の到来が彼らと共に九州から押し寄せて来たのだ。

「鬼一族2」へつづく

「変な二人連れ25」

January 08 [Tue], 2008, 1:26

また、例の二人連れがやって来た。
俺は絶対に相手の目を見ないと肝に命じて、会う事にしたのだ。
あの紫に光る眼を見ると恐ろしい事が起きてしまうから・・・

面会室に入ると、「あれ?」と違和感を覚えた。そう、必ず同席する刑務官の姿が見えなかったからだ。そして、目の前には例の女性二人が、ひっそりと座っていた。

俺は目を伏せて、軽くお辞儀をすると椅子に座った。
その途端、頭の中に声が響いた!「顔を上げなさい!そして、眼を見なさい!」
俺は思わず両耳を手で塞ぎ、椅子から転げ落ちたのだった。
そんな俺に追い討ちを掛けるように、「眼を見るのだ!純!!」と抵抗しがたい命令が脳を押し潰したのだった。

俺は自分の意思とは別の行動を起こし始めていた。
そう、また麗子似の女の紫に輝く瞳を見つめていたのだった。

刑務所からかなり離れた河原
河原の深い葦の中に倒れ込んでいる純。
赤色灯を点けたパトカーが土手の上を走り去る。
意識が戻らず倒れたままの純。


刑務所の独房の中
刑務所長と刑務官とF市警察捜査1課の面々
押し曲げられた鉄格子を見ながら途方にくれている。

捜査員A「所長!この独房からどうやって佐伯は逃亡したんですか?」

捜査員B「まさか!この鉄格子を押し曲げて出て行ったとか!」

刑務所長「それが判らんのですよ!誰が押し曲げたか!人力では不可能ですからな!だから、佐伯受刑者では無いと思うが・・・」

刑務官 「監視カメラで24時間監視してますが、彼は1日中ズーと大人しくしてました」

捜査員A「1日中ですか?面会とかは?」

刑務官 「あっ、そう云えば親族と名乗る女性が二人面会に来ました が・・・」
捜査員B「女性が二人?面会に?」

刑務官 「でも、佐伯受刑者が会いたくないと言いますから、お引取り願いました」

刑務所長「間違い無いのだね!会ってないのだね!君」

刑務官 「ハイ、間違いなく会ってません。所長」

捜査員A「記録は有りますか?面会者の」

刑務官 「はい・・・いえ、記録した筈なのですが・・・見当たらないのです・・・消えてしまってました」

捜査員 「で、奴の逃走経路は判ってるのですか?」

刑務所長「それが・・・その窓から出たのは間違いないのだが・・・消えたのだよ!痕跡が無いのだ!」

全員が押し曲げられた窓の鉄格子を眺めて、首を傾げるばかりであっ た。

東京は新宿、多田弁護士事務所内
恐怖で顔を歪めたまま血の海に倒れている多田弁護士。
ドアを開けて入ってくる秘書。
床に転がる死体を見つけ「ギャャャァーーーーー」と悲鳴を上げる。

純の倒れ込んだ河原。
犬の吼える声!土手を駆け下る人の足音。
ライトの明りが何本も葦へ向けられる。
純を取り巻く捜査陣。
警察犬が怯えて、逃げようとする。

捜査員C「おい!佐伯!そこに居るのはわかっるんだ!手を上げて出て来い!!」

捜査員D「おい!出て来い!」

捜査主任「おかしいな?全然動いてないぞ!C,D確保しろ!」

主任に促されて、恐る恐る近寄り佐伯を押さえ込む捜査員。

捜査員C「確保!佐伯を確保しました」

捜査員D「主任!佐伯が動きません!うわっ!血だらけです」

後ろ手に手錠を掛けられた佐伯。
呻りながら意識を戻す。
不思議そうに辺りを見ながら・・・
「如何したんですか?ここは何処ですか?」と呟く。

純に付着した血液のDNA検査の結果、多田弁護士の物と断定される。
拠って、多田弁護士殺害犯人は佐伯純と発表されたのだった。
しかし、F警察署と新宿署の合同捜査本部は脱走、殺人、逃走、の裏付調査で迷路に迷い込む事になってしまうのだった。
もちろん、佐伯自身の供述は一切得る事が出来なかったからだ。
佐伯自身、脱走はおろか殺人の記憶がなかったのだった。

刑務所の独房の窓から逃げたのが、監視カメラの映像解析の結果午後6時。
60km離れた多田の事務所で、死体が発見されたのが午後6時半。
佐伯の発見された河原までが、新宿から50kmで午後7時半。
裸足で囚人服を着た佐伯が果たして、殺害出来たのだろうか?
そして、共犯者の可能性も無し、目撃者も無し、1年中人で溢れかえった新宿で!もちろん、河原付近に盗難車両の陰も無し。

検察庁は報告を受けたが、実行犯が佐伯だと判っていても、起訴する事に躊躇した。
が、証拠は売るほどあった。
絨毯に着いた裸足の足跡、そこら中に残された指紋。
しかし、検察官は躊躇した。
時間が問題だったからだ。

発表の翌日のニュースの1面は3人殺しの「鬼畜」!再度「殺人鬼」となる!!の大合唱だった。
しかし、度重なる警察発表に疑問を投げかけるメディアが出始めた。
それは、時間の罠だった。
「鬼」の存在を知る事の無い国民には、絶対解ける事の無いパズルだった。

「鬼一族」とは・・・・!!!

続く

「変な二人連れ24」

January 06 [Sun], 2008, 3:11

寝るのが恐ろしい!うたた寝をしても、夢が俺を侵す!

愛美がこま送りの映像で降って来る。叩きつけられて、広がる血の海がデフォルメされて、俺の脳を掻き乱す!
何が覚醒なのだ!
日に日に痩せ衰えて、眼だけをギラギラさせている俺。

しかし、この間に分かった事が在る。それは、あの事件の全貌だった。

あの日に二人連れに会ったのは絶対に事実だった。
そして、紫の瞳に見つめられて、自分が自分では無い違う何者かに変質したのだった。
そして、『行け!破壊しろ!』と命令されたのだったのだ。

2階の集会室から7階の自宅まで、階段も使わず、一瞬に飛び上がったのを、俺は見たのだった。
そして、リビングに忍び込み、背後から妻の由紀子の首を絞めたのだった。

その光景も俺は見た!

そして…子供達を…!

瞬時に2階の集会室の椅子に座っている自分に戻っていたのだった。

目の前には、にこやかに笑う女性が二人いる。

その時、表で悲鳴が聞こえたのだ。

俺は飛び出して、娘達の無惨な姿を……!俺が殺人鬼だった!

あぁ−なんて事だ!

だが!俺が見たあの化け物が俺だったのか?
本当に『鬼』を見た!
夢とは言え、事実を見たと思う。

でも、愛する家族を殺さなくてはならなかった理由とは…!

やはり、あの変な二人連れが…あの、紫の瞳が原因だったのか?

恐ろしいのだが父の言った覚醒に達したい!

そんなある日に看守から面会の呼び出しがあったのだ。
あの、変な二人連れから…!
覚醒はまだだったが会う事にしたのだ。裏目になるかも知れないリスクを負って!

続く

「変な二人連れ23」

January 05 [Sat], 2008, 14:47

両親から届いた手紙には…俺が知らない秘密が書かれていたのだった。
『純、無事に過ごしているみたいだな。父さんも母さんも無事にしているから心配しないでくれ。
さて、今回の事件に関しては、とやかく言わないでも、やがてお前も覚醒して全貌が見えてくると思う。
何故、覚醒と言ったのは、お前が鬼一族だからだ。我々一族に関しては、弁護士の多田氏が渡した古本を読めば判る事と思うよ。
但し、文字が特殊なので良く理解してくれ。これも、覚醒と共に解読出来ると思う。夢を忘れぬ様に大事にする事です。今後も天からの干渉が有ると思うが頑張ってくれ。尚、弁護士の多田氏は法を犯してこれを持ち込んだので、読み終わったら処分するように。父より』と言う文面だった。

俺は数回読み直すと、細かく千切りトイレへ流して処分した。

そして、古本を取り上げて開いてみたが、漢文が際限無く書き記されただけの経文の様だったのだ。

読もうとしたが、理解不能だったのだ。

鬼一族と天とは…夢はお告げなのか?
覚醒と夢…父は夢を大事にせよ!と言うが…俺は夢を見るのが恐ろしい!自分が怖いのだ!

続く

「変な二人連れ22」

January 02 [Wed], 2008, 22:44

俺は今日も刑務所の独房でのたうち回っている。
あの紫掛かった眼の夢にうなされ、大量の汗と共に現実に引き戻されたのだ。

麗子似の紫の瞳を持った女!
思い出すたびに背筋に走る悪寒と恐怖。

しかし、現実との解離の溝が埋まり始まったのだった。

そんな日々のある日、弁護士の多田が不意に面会に来たのだ。

軽い雑談の後、『これは、ご両親から頼まれた書簡です』と言って分厚い本を手渡されたのだ。
それは、暗緑色の表紙に竜の浮かし彫りが浮き出た7センチ程の古い本だった。
『この本は何?両親は?面会にも来ないし…』と聞くと、弁護士の多田は黙って手紙を手渡して『これ以上私は関わりたく無い!』と言って足早に出て行ったのだった。

その手紙には、恐ろしく、想像を絶する、一族の秘密を解く鍵への道が書かれていたのだった。
分厚い古本!
それは、『鬼一族と天との闘いの記録』だったのだった。

俺は文字通り『鬼』だったのか?!
両親の手紙には…!!
続く
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