眩む
May 30 [Sat], 2009, 2:09
髪の抜け落ちたその皮膚穴から私というアイデンティティや
今までの何もかもが
全てあふれてこぼれて床にシミを作ってしまうんじゃないかと
思ったのだ。
他人が安心する度
私の体温は削られる
電車がプォーと泣き叫ぶ
やかんですら
湯を沸かせるっていうのに
私にはなにもない。
なにもない
なにもない。
初めて、傷付いているという事実に気付いた。
私は間違いなく傷付いている。
思いも寄らないところで、
とても簡単に
だってガムはおいしいけど
私には味がない。
味がない
味がない。
塩茹でされたい。
ソテーに添えられたい。
そっと横を飾りたい。
特別じゃなくても
ごはん食べて
うんこして
お風呂入って
歯磨いて
寝て
生きて
そんな風にまだ見た事ないあなたを思いながら
少し左を空けて歩く
それくらい出来た、
世界はしあわせで
明日地球が爆発しても
死なない人がいる
知らない人もいる
こんなに意味がほしいのに。
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