一人暮らしの本読み徒然 // 感想というより戯言

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Maki
一人暮らしの中で欠かせない本と読書の時間。 毎日の中でちょっとずつ読んできた本の感想、というか戯言。

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分身   2007年02月03日(土)
このところ東野圭吾ばかりなのは、母が読んだあとを貸してもらっているから。そして、読みやすく次が気になる物語に、ついつい他のものよりもスピードが早くなってしまう。

手紙』ほどの重さはないけれど、エンターテイメントとして上質だと思う。こういうことが現実にありうるのか。やや疑問に思うところはあったけれども、そう遠くない将来には起こっても(もしかしたら今現在も)おかしくはない現実なのだろう。(ちなみに、この小説が出版されたのはいつ? 携帯電話が出てこないから、少なくとも一世代前が設定なのか?)

父親のエゴと、母親の愛。育てることと、産むこと。血のつながり。身体に子供を宿すと、どういう思いが生まれるのだろう。自分が備える女の心と身体に、不思議を覚えた。

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Posted at 09:21 / 東野圭吾 / この記事のURL
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手紙   2007年01月30日(火)
宿命』がイマイチだったので、今度はあまり期待せずに読んだのだけれども、今度はとても良かった。最近、映画化もされた小説。

最初、物語の流れとして、直貴が一体どのような人生を生きて、感情を結論付けていくのかが気になって、一気に読み進めた。そして、その周囲にいる人間を自分と置き換えもせずに、残酷な人間が多いのだな、と直貴の立場に立っているつもりだった。

でも、このあとがきを読んだとき、特にオノ・ヨーコの話を読んだとき、あぁ、自分はなんて傲慢だったのか、と恥ずかしくなった。差別をしない人間なんて、人生で一度も嘘をついたことがないという人間と同じくらいありえない存在なのだ。偏見の少ない人間だと思っていた自分がどれだけ差別と偏見にまみれていたか。

確か「正々堂々と生きることも楽な道だ」というようなことが書かれていた。これもまた、あぁ、その通りだ、と思う。私は自分のうちにある心の醜さをはっきりと知って、これからどうやって生きていったらいいのだろう。途方に暮れる。

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Posted at 11:13 / 東野圭吾 / この記事のURL
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坂の上の雲(8)   2007年01月24日(水)
ついに『坂の上の雲』読了。確か去年の4月頃から読み始めたので、一年近くかかってしまっている。最初の方はすでに忘れかけているけれども、それでも「日露戦争」という言葉でしか知らなかった戦争をざっくりとでも頭に入れられたことは意味があった、と思う。

バルチック艦隊との海戦。これが同じ日本人なのか、と驚かされるような統率力と士気と度胸と判断力と能力と。何度も書いているけれども、戦争なんて絶対にするべきではないし、あってはならないことだと思うけれども、日本人というのは本当は勇気も能力もある人種なのではないか、と思う。ただし、その後歩んだ、狂ったような軍国主義はどうにも認められるものではないが。

こうやって歴史を振り返ってみると、日本人の考え方や誤ってきた道のりが見えてくるけれども、その真っ只中にいると、混沌として何も見えない。今の社会がどこかで狂い、日本人はとても弱くなっているように、何となく肌で感じるけれども、何十年後かに振り返ると、この世の中はどのように捉えられているのだろうか。

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Posted at 22:41 / 司馬遼太郎 / この記事のURL
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坂の上の雲(7)   2006年12月22日(金)
1、2巻頃までの読みにくさが嘘のように一気に読んだ。戦争は嫌いだけれども、やはり興味深い(面白い)。戦争というものがどういうものか、私にはほとんど想像ができないけれど、人間のやること。そこには、ちゃんと心がある。嫌いだから知らなくていいのではなくて、知ったからこそ、自分の考えを持つことができる。

この頃の日本人の潔さを思い知る。また、日本人は外交が下手と言われているけれども、この頃はそうでもなかったようだ。日本人そのものの資質というよりも、歴史とか時代とか。そういうものが日本人を変えてしまったのだろうか。

この先のバルチック艦隊との海戦が気になって仕方がない。

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Posted at 20:20 / 司馬遼太郎 / この記事のURL
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坂の上の雲(6)   2006年12月20日(水)
あれ。今読んでいるのが7巻かと思っていたら、すでに8巻になっており、いつの間に6巻を読み終えていたのだろう。物語が飛んだ気もしないし、あらすじを読むと、ちゃんとその巻も読んでいるらしいので、ここに記録するのを忘れただけか。とはいえ、どのあたりの話だったか、記憶が曖昧で。

物語とは直接関係ないけれど、この本を読みながら、いつもこんなことが意識の隅っこにあった。今の日本には戦争はないけれど、万が一どこかの国と戦わなければならなかったとしたら。たぶん、このときのロシアのように、戦力ではなく、人間に負けるのではないか、と思う。官僚主義とは少し違うかな。ただ、今の日本人には、国のために戦うなんて考えは、まるでないだろう。自分さえ良ければいいという意識がどんどん強まっている国。

別に戦争が起こると思っているわけではないし、ましてやそれを望んでいるわけではない。でも、平和ボケは確かだな。人と人が殺しあうのは許せないけれど、もしもそういう時代になってしまったら、私はどうするんだろう。

そう言えば、この前電車の中で、隣の女性が読んでいる本が「坂の上の雲」の第六巻だった。女性というのが結構嬉しかった。

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Posted at 23:49 / 司馬遼太郎 / この記事のURL
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嫌われ松子の一生(下)   2006年12月12日(火)
上巻まではつい頭の中で映画と比較しながら読んでいたけれど、下巻はいつの間にかそのことは忘れて、引き込まれた(ドラマは最近観ていない)。松子の寂しさや虚しさを、ひしひしと感じた。

そこに自分が辿ることも決して少なくはないであろう姿を見た気がするのだ。新しい仕事を得て夢中になって、他にもっと夢中になることを見つけて、前の熱は冷めて。普通なら、生活のために仕事を捨てずに、ぐっと踏ん張るんだろうけれど、松子はそのときに「本当に欲しいもの」を手に入れようとする。

今の私はきっと踏ん張ってしまうんだろうけれど、心の中では、理性になんて振り回されず、思いのままに素直に生きられる人間を羨ましいとも思っている。それだけ無我夢中に慣れるなら、私も転がり落ちてもいいのかもしれない、と。

死のシーンの描写は、ぞっとした。自分が死ぬとき、私はいつ「死ぬのだ」と認識できるのだろう。

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Posted at 21:32 / 他男性作家 / この記事のURL
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坂の上の雲(5)   2006年12月06日(水)
何かの雑誌で特集された、ビジネスマンが好む小説のベストテンに『坂の上の雲』が入っていた気がする。男性がこの物語を好むのが、この巻あたりから、ますます理解ができる。戦争は、確かに、面白い。

こういう書き方をすると語弊があるかもしれないけれども、上に立つ人とその作戦、組織のあり方によって、国力や戦力に差があっても、勝敗が変わってくる。たぶん、これがビジネスに通じるところも充分にあるのだろう。実際に戦地にいた人からすれば、戦略戦術よりも悲惨な現実が先なのだろうけれど。

この巻の盛り上がりのひとつである児玉源太郎による二○三高地の攻略は、司馬遼太郎の創作ではないかとも言われているらしい。まぁ、読み物だからね。これがあった方が絶対に面白いし。真実は、どうだったのだろう。

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Posted at 22:35 / 司馬遼太郎 / この記事のURL
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嫌われ松子の一生(上)   2006年12月01日(金)
映画を観て、時々ドラマを観て、それで読んでみた。映画がとにかく悲惨な物語のわりには、とってもポップでキュートで笑えて、最後にちょっと切なくなって。個人的にとても好みだったので、原作は一体どんなものだろう、と。おそらく、映画のテイストとは全く違うのだろうとは思ってはいたけれど。

とりあえず、上巻まで読んだ感想。松子が何か確かなものを探し求めていく気持ちは、たぶん、ちょっと前の私なら、ものすごく共感した、と思う。どんどんと悪い方に落ちていく、というよりも、自分が生きているとか、誰かに必要とされるとか、そういう実感が欲しかったんだろうな。絶対、と呼べるもの。

今の私がそれを手に入れたから、昔ほど共感しない、というわけではない。それなりなものを手に入れて、絶対、を諦めたんだと思う。諦めることを知ってしまったんだ、と思う。それはそれですごく寂しくて、でも、それなりに日々心を痛めずに生きていくためには、こういう心持ちを手に入れるしかなかったんだ、と思う。

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Posted at 11:14 / 他男性作家 / この記事のURL
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宿命   2006年11月16日(木)
一気読みしておいて、それなりに楽しんでおいて言うのもなんだけれども、ちょっと強引というか、宿命というには浅いというか。そのことは読んでいるときに知らなかったけれども(「あとがき」に書いてあった)、作者はインタビューで最後の一文に意味を込めたと言っていたとか。でも、もう一度読み返してみても、その一文が「何か?」という感じが否めなかった。

わりと初期の作品らしい。その後、本当に読んで面白かったと思える物語もあったので、途中経過としては充分か。他の作品と比較して、期待しすぎていたせいかもしれない。決して途中で投げ出してしまうような作品ではないけれど…。

このあと何か物語りについて触れておこうと思ったのだけれども、正直これといって感想が出てこない。まぁ、そういう謎解きで、そういう宿命ね…。その程度しか出てこないからこそ、浅いと思うのだろう。

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Posted at 21:44 / 東野圭吾 / この記事のURL
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坂の上の雲(4)   2006年10月13日(金)
私は、戦争というものがなくなればいい、と思っている人間だ。人間がいれば争いが起こり、殺し合うもの。それが本能なのかもしれない。でも、人と人が殺し合うほど馬鹿馬鹿しいことはない。どんな理由があれ、殺すことに正義はない。平和ぼけした日本人の戯言にせよ。

だから、この本を読み進めるたびに、ずっと胸が痛んだ。それは本筋とはなんら関係のないことと頭では認識していても。一度に数万人の人間がむざむざと殺される!? そうするように命令する人間こそ死ねばいい、と思う。とても乱暴な言い方だけれども。

ただ、戦争には戦略や戦術が必要で、それによって結果が本当に変わってくるのだということは、この小説を読んで、きちんと初めて認識した。ある種のゲームなのかもしれない。駒をどう使い、どう活かすか。ゲームと違って、プログラム以外のことも多数起こるのだろうけれども、私にはゲームに見えた。今の世の戦争は、もっとゲームだな。だから、とても哀しい。

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Posted at 23:42 / 司馬遼太郎 / この記事のURL
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