忘却 

August 14 [Tue], 2007, 18:45
人を殺すときに大切なことは

命の重さと価値が平等だということを忘れればいい

相手と自分が同じ物だということを忘れればいい

そうすれば何もかもが簡単に片付くんだ

大切なのは

砂糖の甘さを忘れること

毛布の温かさを忘れること

出会いの喜びを忘れること

別れの悲しみを忘れること

そうすれば

たしかに、 

July 12 [Thu], 2007, 0:50
訳もなく

泣きたくなるほどの

しあわせを

感じた



ざんこくなまでの

やさしさとともに

どこか、遠くで 

June 17 [Sun], 2007, 2:09
何かが壊れる音がした

それは屹度

世界の崩壊と

世界の再構築

そして

破滅と終焉と再生の織り成す

歪んだ、

飲み干した毒はとてもとても甘く 

June 11 [Mon], 2007, 22:08
「死にたい」

泣き腫らした目で、君がそう呟くから。

「死んじまえよ」

その頭を抱え込んで、撫で付けて、言ってやった。

「…うん」

ぼんやりとした瞳のままで、君は頷いた。

「…死んじまえ」

俺だけが見ているこの場所で。

俺だけに見取られて。

二人きりで。

それが、俺の望みだと、君が気付く時はきっと、来ない。

願うことすら赦されぬ 

June 02 [Sat], 2007, 22:29
けれど

君に出会うために生まれてきたのだと

一度でも口に出来たら

君に伝えることが出来たなら

良かったのに

鈍く光る刃を噛み締め歪めた唇はただ紅く 

April 26 [Thu], 2007, 1:07
全部、消したい。
何もかも、消えればいいのに。

何だってそう、いつまでも気付かずに、私を踏みつけるの。
どうせ溢れ出した物に顔を顰めて不快感を主張するんだろう。
爪で掻いて抉じ開けてるのは、お前だよ。
全部自分が引き出した結果だというのに、私を責めるんだろう。
私を責めるだけ、それはとても簡単だろうね。
私が必死で押さえ込んでキツク閉めた蓋を抉じ開けてるのは、お前なのに。

お前が言ったんだ、全て隠せと、見せるなと。
だから私は云われたとおり、隠し続けて、隠し通してきたのに。
どうして暴こうとするの、そして嘲りの目を向けるの。
お前は、隠そうともしないくせに。
隠しているといいながら、その毒を振りまいているくせに。

お前が嫌いだといっている人間像が、お前自身だという事に何故気付かない。

あぁ、消えてしまえばいいのに。
あぁ、押し込めてたこの言葉を吐き出したい、吐き出したい。
それでも未だ縋ろうとする私は無様に口を押さえて飲み込むんだよ。

嗤えばいいさ、自分の愚かさを棚に上げて、存分に私を嗤うがいいよ。

喉から血が滲むほど叫び続けた 

April 15 [Sun], 2007, 1:22
どうして

愛しているといってくれなかったのでしょうか

百回囁いてくれたならば

それが嘘だと諦められたのに

愛されてなどいないと

諦められたのに

後悔ばかりだけれど、それでも 

March 21 [Wed], 2007, 20:42
10歳の時、早く15歳になりたいと思った。
何もできない自分が嫌で、早く大きくなりたいと思った。
15歳の時、早く17歳になりたいと思った。
自分はまだ弱くて、早く強くなりたいと思った。
17歳の時、早く20歳になりたいと思った。
自分はとても幼稚で、だから早く大人になりたいと思った。

10歳の時、15歳は大人だった。
15歳の時、17歳は大人に見えた。
17歳の時、20歳は大人でなければならなかった。
実際にその年齢に追いついたとき、現実に目を覆いたくなった。
自分は大人になんかなれていなくて。
ただ、子供でいる事を赦されなくなっていただけだった。

それでも。
15歳の時、10歳はとても幼くて。
17歳の時、15歳はまだ頼りなくて。
20歳の時、17歳はまだ子供だった。
大人なんかどこにもいなくて。
周りには子供しかいなかった。

それでも、もう子供でいる事は赦されなくて。
大人でいることを強制される。
それは不条理なのではなく、ただの必然。

年を重ねれば大人になれるだなんて、ただの幻想だった。
私はただ、子供である自分を押し隠す術を身に付けただけだった。
私はただ、怯えも嘆きも何もかもを悟られぬよう虚勢を張る術を身に付けただけだった。

それでも。
私は一人で歩き続けなければならない。
支えてくれる人も、ともに歩んでくれる人も、そんなものはどこにもいない。
ただ、たった一人で、歩き続けなければならない。
その孤独に耐える事だけが、子供ではなく、大人でもない私に課せられた、責任。

その傷口はもう 

March 18 [Sun], 2007, 15:46
鮮やかな赤色の血を流すこともなく

膿んで爛れた傷跡も

硬い瘡蓋に覆われた

ケロイドを爪で掻きながら

今はない痛みに

涙を流す

それは呟くには遅すぎて、叶う筈のない願いごと 

February 26 [Mon], 2007, 23:07
さようなら さようなら さようなら さようなら

ただそう呟けば ただそう囁けば良いのだと思っていた

けれどそうではなくて 傍に在り続けることこそ

その苦悩にその苦痛に耐え続けることこそ

その耐え難き責め苦に耐え続けることこそが

今の私に与えられた戒めと 唯一の贖罪方法

誰も抱きしめてくれたりなんかしない

さようなら さようなら さようなら さようなら

誰も言葉にしてくれたりなんかしない

赦されないことだけが 唯一私に与えられた真実

さようなら さようなら さようなら さようなら

二度とは戻らない幸福を夢見た幼い私

さようなら さようなら さようなら さようなら

二度と醒めない夢と二度と目覚めない悪夢を夢見た私

さようなら さようなら さようなら さようなら

嘘に塗れた両の腕で私を抱きしめた誰よりも愛しい人

さようなら さようなら さようなら さようなら

最期のその時まで

口にすることを赦されない

別れの言葉
P R
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