崩壊螺旋

February 04 [Wed], 2009, 8:26
「The world is mine」



この言葉を聞いて人は何を感じるだろう。

くるりのアルバム名の一つとしても知られるこの言葉には、度々大きな力を感じることがある。



世界とはなんだろうか。

私は、世界とは個人の周りにだけ存在するものであるように感じる。

どれだけ世界経済が混沌としようが、どれだけアフリカの人々が飢餓に苦しめられようが、やはり自身の周りに何ら影響しないものはその人の世界から外れているように思う。

広義の意味でのworldはそれほど人に求心力を与えないものである。

対して狭義の「世界」はその人の自我で成り立っているように思える。



幼少の頃は、まさに自分こそが世界で自分こそが神であった。

自分中心に世界が回り、大人は無条件で自分を愛してくれるものだと信じていた。

だがこの利己的な考え方は成長とともに見直される。

学校生活という人間関係を構築するシステムのその過程において、自己のポジションの確立が求められるようになった。

個人はそこで個性や協調性の重要性を学び、自分中心だった世界は他者の存在で構築されるようになる。

周りの人間の顔色を伺いつつ、自分の主張を心に閉じ込め、協調性という言葉に呑み込まれる。

世界は変わり、より多面的になる。



人は孤独である。

確かに、誰でも友人や恋人のような肩書きを持った人間が周りにいるだろう。

あらゆる価値観が錯綜する中で、その感性があった者たちがグループとなって固定化されていく。

それは、自分の周りに螺旋が広がるような感覚によく似ている。

しかし、そのような同じ感性を持ったもの同士でも、全てを理解する事はやはり出来ない。

他人はその人の一を知っただけで、十を知った気になってしまうから。

そこでその人の人格を勝手に形成し、安心してしまうから。

逆もまた然り。



つまり、共鳴は部分的な側面でしかないのである。

人はたしかに他者に触れることも交わることもできるが、決して一つにはなれないのだろう。



「The world is mine」

 世界は俺のもの



この言葉も心なしか悲壮感に満ちているように感じる。
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