鮮血の刻印 

November 05 [Sun], 2006, 11:41
作者名 ビル・クライダー
出版社名 新潮文庫
評価 ★★★


顔面を潰す。切り刻む。両腕を切り落とす…相次ぐ惨殺事件の犯人の人格は,いかにして形成されたのか?というのがこの小説の最大の山場だろう。けっこうヘビーだったので読んだ後しばらく「うーむむむぅ」だった。

殺しの儀式 

November 05 [Sun], 2006, 11:40
作者名 ウィリアム・ヘファーナン
出版社名 新潮社
評価 ★★★★


ニューヨーク。深夜のセントラルパークで若い女性が殺された。猟奇的な殺人の方法は,次第にそれがマヤ文明のトルテカの儀式を模倣している事が明らかになってくる…というストーリー。最後が「あぁ!ああああああああぁ!!」というかんじで,結構印象的だった。登場人物や舞台の描写がうまい。でも最後がなぁ。なんだかなぁ。いやはや。おもしろかったけど。

神の狩人 

November 05 [Sun], 2006, 11:40
作者名 グレッグ・アイルズ
出版社名 講談社
評価 ★★★★★


コンピュータ・ネットワーク『EROS』の会員が次々と殺される。 シスオペの主人公がサイコな殺人鬼と対決する話なのだが,主人公が女に化けて犯人と丁丁発止のチャットをする場面が圧巻。女の目から見ても「う,うまいっ」と感心する。よく女性の心理や話し方を心得てます。
サイコミステリーマニアの目から見ると「上質」というかんじかな。変なたとえ方かもしれないけど,美しいです。ストーリーが。解説の中に読者から寄せられたコメントを引用すると,「これだよ。これがほんものの本だ。読んだなかでは,いまのところ過去最高といえる。だって泣けてきたんだ。ぼくは十六歳男性。冷えきっている。でも,この本を読んだら涙が出て止まらなくなった」

なんかすごくよくわかるような気がするんです,この少年の気持ち。

ハンニバル 

November 05 [Sun], 2006, 11:39
作者名 トマス・ハリス
出版社名 新潮文庫
評価 ★★★★★


前作の「羊たちの沈黙」が「暗闇の中に浮かぶ一羽の蝶」というイメージだとすると,今回の作品は「絢爛豪華な地獄絵図」とでもいうのだろうか。冒頭から派手である。とくにフィレンツェの章は圧巻。中世の時代から呪われている血族の話が伏線として登場してくるが,それらが最後の殺戮の場面と絶妙に絡み合い,残酷な構図の中にも美しさを感じさせられるのはさすがハリスである。

<ここからはネタバレです。読んでいない人はみないでね>

この作品のすべての登場人物は死を体験しているんだと思う。ジョン・ブリガムやクロフォードは本当に死ぬし。メイスン他悪役たちは似合ったような死に方をするし。ただ…クラリスの死は悲しかった。FBIにも見切りをつけ,ささやかな正義感を捨てた(諦めた?)彼女に,戻る道は残されていない。彼女の心の支えであった父はレクターによって完全に葬り去られ。きっと彼女は羊の叫び声を聞くことはないだろう。彼女にとっては幸せな毎日かもしれない。けれど,現実を見つめない彼女に私はもう魅力を感じない。

対してレクターはというと。彼もまた死んでしまった…というより,神に近い悪魔の存在から,ふつーの人間にひきずりおろされてしまった。彼はそうやって超人的なキャラクターを喪失させることによって,幸せになれてよかったとは思うのだが。ただ,世の中それでめでたしめでたしで終わるわけがないので,きっと今の幸せが壊れたとき,パワーアップしてもとのレクターに戻ってゆくと私は思う。

クラリスは目覚めるのか?それとももう目覚めているのか?
いつか本当に覚醒したとしても,一線を超えてしまった彼女に以前の律儀で努力家で人好きのする彼女は二度と戻ってこないだろうし。 やっぱり「クラリスは死んだ」ということになるのだろう。寂しいなぁ…。

この作品の続編はでるのだろうか…そう考えたとき,ふとクラリスとレクターの子供の話から始まるんじゃないだろうか…なんて想像してしまった。ハリスはそのために二人をひっつけたのでは?なんてね。…考えすぎかな?

殺しの儀式 

November 05 [Sun], 2006, 11:38
作者名 ヴァル・マクダーミド
出版社名 集英社文庫
評価 ★★★


一体、私はどうしちゃったんだろうか。エグい描写に気持ちが悪くなってなかなか読み進められなかった。うえー,気持ち悪る…。ハンニバルとどっこいどっこいじゃないかという噂もあるが,はっきり言わせてもらえればB級映画みたいで好きになれなかった。深みがないというか…。ま,面白かったといえば言えなくもないほど,サクサク読めはしました。はい。

<ここからはややネタバレなので,見たくない人は見ないほうがいいです>
作者としては「”女”が連続殺人犯になるとするとどういうことになるのか?」という線でストーリーを構想していると思うのだが,それが作品全体に無理を感じさせてしまう 。あのラストシーン,私に言わせてもらえば「なんじゃそりゃ?」という世界でした

殺しの四重奏 

November 05 [Sun], 2006, 11:38
作者名 ヴァル・マクダーミド
出版社名 集英社文庫
評価 ★★★


下の「殺しの儀式」の続編。これはよかった。よかった…というより面白かった。描写もエグくないし。私はこっちのほうが断然好きだ。前作に引き続きサクサク読めます(とはいえ評価は★3つですが(笑))。
シリーズ物として,登場人物たちの関係がより深く,いい味出してきました。次の作品に期待しましょう。

人形の目 

November 05 [Sun], 2006, 11:37
作者名 バリ・ウッド
出版社名 ハヤカワ文庫 NV
評価 ★★★★


身体や持ち物に触れただけで、人間の過去や未来を透視できる―そんな能力を持つ主人公が,とんでもない惨殺事件を透視しちゃってサイコキラーにつけ狙われる…という,あらすじだけでは「なーんだ,ふーん,わかった」って感じのストーリーなのですが(爆),これが案外佳作でした。

なぜ犯人はサイコキラーになったのか?
なぜ彼は人間らしい感情がもてないのか?
その失われた感情を取り戻せるのか?

物語はそんな問いかけの中,どんどん進んでゆくわけですが,これがなかなか読ませるんですよ〜。
意外なことに,最後は感動的でした。あまり有名にもならなかったし,全然期待していなかったのですが,私のサイコ読書歴のなかでもかなり印象深い作品になりそうです。まぁ騙されたと思って読んでみてください(笑)。

報復 

November 05 [Sun], 2006, 11:35
『報復』
作者名 ジリアン・ホフマン
出版社名 ソニー・マガジンズ
評価 ★★★


フロリダの街で金髪の美女ばかりが狙われる連続殺人事件。被害者は生きたまま心臓をくりぬかれ,凄惨な暴行を受けている。女性検事補、C・Jは容疑者キューピッドの声を聞いて愕然とする。12年前,自分を暴行した犯人の声に間違いがなかったからだ。

…とまぁこんなかんじのあらすじで,本の帯にも「スカーペッタの再来」とか「夜眠れられない面白さ」とか書いてあるので,ちょっと期待しながら読んだのだけど。

まず犯行手口の描写の所で気持ち悪くなって途中で投げ出しそうになってしまった(爆)。なんで!?私,少々の残酷な犯行現場の描写なんて屁でもないと自負していたのだけど。
へろへろしながら読み進めていくと,うん,まぁそれなりに面白い。裁判と同時進行しながらアレコレ主人公にトラブルが襲い掛かってきて,恋愛もそこはかとなく混じってて,最後にはそれなりのどんでん返しがあって……。

けど,それらの全てがどこかでみたことのある内容なんだよなぁ…。
決して面白くなかったわけではないけれど,後半最後あと1センチくらいからダメダメの腰砕けでガックリきました。は〜〜〜〜〜…。
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