第1章 14歳 ヤンキー

September 10 [Mon], 2012, 21:10
パソコン室で喋って以来Hと言う存在を知った。
今まで出席番号で前に居たと言うのに存在すら知らんかったんが正直なとこ。

見てたら、だいたい遅刻。
授業中も休み時間も寝てる事が多かった。
起きたと思ったら教室後ろにある掲示板から画鋲をとり、自分の耳にさしたり…美術の時間には男子に囃し立てられ彫刻刀で腕を自ら抉ったり…

とにかく無茶苦茶で彼の歩いた後は煙草と何かが混ざったような、切ない匂いがした。

好きやった男子の事は気づいたら興味なくなってて、いつの間にかHに必死やった。

休みがちでいつ来るか分からんHを毎日、毎日、朝早く登校して教室の窓から正門眺めて待ってた。おかげで私は遅刻はなく欠席もほとんどなし。

一方でHの真似をしようと煙草を吸ったり、万引きしてみたり、チャリパク(自転車を盗む)したりリスカするようになった。

そう、Hは世間一般で言う非行少年やった。

門限があって絶対に夜遊び出来ない私にはHは未知の世界の人で、最初は本当に好奇心でしかなかったと思う。

14歳、思春期で内心では母親に反抗しまくってた。
こんなに厳しくしてても裏で娘が何してるかも知らんくせに!

母親に対していつもそう思ってた。そうやってエスカレートしていった。

学校から帰宅したら部屋にこもってひたすらお香をたいて煙草吸いながらリスカする。
周りがみんな携帯を持ち出したのに中学生やからって買ってもらえん事にも腹が立った。
だから母親の携帯でこっそり出会い系に登録してたらバレて酷く叱られた。

初めて万引きした日。
地元の本屋でサーッと人がひいてそのコーナーには私だけになった。万引きしろと誰かが背中を押してる!とか訳のわからん事を考えながら、雑誌をカバンにいれた。
店を出る時誰にも止められんかった。
チョロい…初めての万引きの感想。

それから万引き出来るもんはお金を払って買うことが馬鹿馬鹿しくなってた。
色々な煙草を買ってためしにちょっと吸うては、Hの友達に回してた。
そうやって繋がりをつくって、チャリパクするにはビニール傘だと教えてもらって、実際に鍵のあけかたは見よう見まねで覚えていった。

私は恋愛にだけは積極的だったのでHには1日1回は話し掛け、おはようとバイバイは必ず言うと決め実行してた。

そうやってどんどんHに惹かれていった。
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