昔話

May 13 [Sun], 2012, 14:35
昔々、あるところにおばぁさんとおじいさんがいました。
ある日、いつものようにおばぁさんは川へ洗濯へ行き、おじいさんは山へ竹を取りに行こうと思いましたが、おじいさんが
「いつも竹を取ってばっかでつまらん。今日は交代じゃ!」
という事で今日は交代することにしました。
その日おじいさんが、川で洗濯をしていると、どんぶらこ、どんぶらこ、と
大きな桃が流れてきました。
おじいさんは桃が大好きなので持って帰ることにしました。
しかし、おじいさんは歳を取り体力や筋肉が衰え持って帰るのが一苦労でした。
「あー、婆さんだったらこんな大きな桃を持って帰ることが出来なかっただろうなー」
 その時、おばぁさんは野山に混じりて竹を取っていました。すると光り輝く一本の竹を見つけました。おばぁさんは気になり近寄ってみると中から三寸ばかりの男の子が出てきました。どういう訳かおばぁさんは名前を付け家に連れて帰ることにしました。
「よし、竹から生まれてきたので竹太郎じゃ。」
 先におばぁさんが家に着きました。おじいさんが帰るまでおばぁさんはサラダを作ることにしました。
 ちょうどサラダが出来上がった頃におじいさんが帰ってきました。二人は声を揃えて言いました。
「実は今日…」
二人はどちらが先に言うか譲り合い、おばぁさんが先に言う事になりました。
「実は今日、竹を取っていたら光り輝く竹を見つけ近寄ってみたら男の子が居たんじゃよ。だから、竹太郎と名付け連れて帰って来たのじゃよ。」
おじいさんは言いました。
「おー。それは凄い。実はわしも今日、川で洗濯をしていると大きな桃がながれてきたんじゃよ。だから、それを竹太郎と3人で食べよう。」
という事でおじいさんが桃を割ろうとしました。その時、桃が光りだし中から女の子が出てきました。その女の子はなぜか赤ずきんをかぶっていたので二人は桃に因まず
「よし、この子は赤ずきんちゃんと呼ぼう!」
と簡単に決めてしましました。
おじいさん、おばぁさんはその日サラダを食べることにしました。おじいさんは川から大きな桃を運んで疲れていたのでしょうか。サラダがいつもより美味しく思えたので言いました。
「婆さん、今日のサラダはいつもより美味いよ。」
婆さんは嬉しくて
「爺さんが私のサラダを美味しいと言ってくたから今日はサラダ記念日よ。」
と竹太郎と赤ずきんちゃんとの出会った事も含めてその日をサラダ記念日として毎年祝うことにしました。
 そんな竹太郎と赤ずきんちゃんは優しいおじいさんとおばぁさんに育てられ大きく育っていきました。
 竹太郎と赤ずきんちゃんはおじいさんとあばぁさんにとっては孫のような存在だったのでしょうか欲しいものは何でも買ってもらえたり行きたい所に連れて行ってくれたりと、とても過保護でした。
 その結果でしょうか赤ずきんちゃんは不良少女になって行き、村の悪い女集団に入り家に中々帰らないようになりました。竹太郎は逆に優しい青年になって畑仕事や家事などを手伝いおじいさん達を安心させました。
 元々おじいさんは歳をとっていたので二人が二十歳になる前に死んでしまいました。赤ずきんちゃんは中々帰って来ないので、おばぁさんと竹太郎の2人で暮らしていました。
 そんなある日、おばぁさんは風邪をひいてしまったので竹太郎は風邪に効く薬を取りに行く事にしました。なので、自分が薬を取りに行っている間おばぁさんの看病を赤ずきんちゃんに頼む事にしました。しかし、赤ずきんちゃんは…
赤ずきんちゃん「えー、今日は集まりがあるし」
竹太郎「でも、おばぁさん風邪やし」
赤ずきんちゃん「いや、風邪ぐらいならいいやん」
竹太郎「そう言うと思って、きび団子を持って…」
赤ずきんちゃん「引き受けましょう。」
という事でおばぁさんの看病を赤ずきんちゃんが見ることになりました。
 しかし、その会話を聞いていたオオカミが赤ずきんに変装しておばぁさんの家に先回りしました。
オオカミ「おばぁちゃん元気?(裏声)」
おばぁさん「うん、元気よ。でも、あれ赤ずきんちゃんの耳ってそんなに大きかった?」
オオカミ「おっきくなっちゃった!(マギー審司風)」
おばぁさん「そうかい、そうかい。そう言えば目も大きくなってないかい?」
オオカミ「うん、ちょっとモテたくて整形したの」
おばぁさん「あら、可愛くなったわね。あれ?口も大きくなってないかい?」
オオカミ「それは、お前を食べるためさ」
と言いオオカミはおばぁさんを食べてしまいました。それでもまだ物足りないオオカミは赤ずきんちゃんも食べることにしました。そのためにおばぁさんに変装してベッドで横になり待っていました。
 しかし、待っても待っても赤ずきんちゃんは中々来ません。それもそのはずです。不良少女の赤ずきんちゃんはきび団子を貰い看病に行くフリをしたのでした。そんな事も知らない待ちくたびれたオオカミはそのまま眠りについてしまいました。
 オオカミが寝ている間に竹太郎は帰ってきました。竹太郎は状況を飲み込むことが出来ませんでした。それもそのはずです。看病を頼んだはずの赤ずきんちゃんは居ないし、おばぁちゃんも居ない。その代りに見ず知らずのオオカミが一匹おばぁさんの変装をして寝ているのです。竹太郎はこの状況から一つの仮説を立てました。このオオカミがおばぁさんと赤ずきんを食べたのだと。すぐさま刃物を手に取りオオカミのお腹を切り裂きました。すると、おばぁさんは出てきました。その時、竹太郎は少し安心したのでしょうか?僕は竹から出てきて、赤ずきんちゃんは桃から出てきて、おばぁさんはオオカミから出てきた事に少し可笑しくなり笑ってしまいました。
 しかし、赤ずきんちゃんが見当たりません。お腹の隅々まで探しましたが見つかりません。すると、お腹の痛みでオオカミが目覚めました。すかさず竹太郎はオオカミに問いかけます。
竹太郎「赤ずきんちゃんはどうした?」
オオカミ「え?来なかったんですけど…」
竹太郎「嘘を付くな!このオオカミ少年!」
オオカミ「いや、嘘じゃないですよ…」
竹太郎「絶対嘘だ!本当の事を言え!」
オオカミ「いや、お腹の中に居なかったですよね…?」
竹太郎「あ、そうか。じゃあ、あいつ来なかったのか。」
オオカミ「あの…そんな事より早くお腹元通りにしてくれないですかね…痛いんですけど」
という事でオオカミのお腹を直し、いつも通りの平和な日常が戻ったとさ。
おしまい
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