誰かになって 

September 10 [Sat], 2016, 21:56
いつかの写真

自分のもの

それとよく似たエンディングに
ほんの少しもらった勇気
みたいな温度


ボタンひとつ押したらいいのに

そこからずいぶん距離ができた

当たり前のように繰り返すけれど

姿勢が違うだけ 世界が違っちゃう


誰かになって僕を思うよ

誰かになって僕を思うよ


身につけた色も

ながされている時間も

すき間から空に消えた呼吸も

急に張りつめては何かを探す


もう見つからないかもしれないけれど

はい と言って手渡すからはい と言って差し出すから


僕になって あの時を思うよ
僕になって もう一度考えるよ


今なら話せることも

また明日

遠く近いうちに会えたらそのとき

弓矢みたいに張りつめたそのとき

記憶と呼んで
あなたに放つ


誰かになって僕を思うよ

誰かになって僕にもどるよ
あなたを思ってことばを綴るよ

いつかと願って

ボタンを押すよ

つづく 

April 11 [Sat], 2015, 17:43
目をつむってきいた音

自然 つづいたラララ

どこかで終わる

決まっている


途中であきた二杯目のコーヒー

目をあけて気がついた西陽
乾いていない洗濯物

選びたいもの

選びたくないこと


転がるように進んでしまって

あちらこちらにできたデコもボコも

すり減りみたいな達成感


苦し紛れの一言だと思った本音

好きなことばをつなぐだけ


降りつづく風景

充たされない光景

何かのためよとつづく つづく

誰かのためよと

つづく

つづく

行程歩合肯定制度 

January 04 [Sun], 2015, 21:18
遠くあなたに近づいて唄った歌

込めた気持ちの手がかり

それを探すように読みつづけ

久しぶりの強く白い風に目の前を塞がれた


くもりよりも温かく

灯りよりも明るく

うつしつづけて増えた光

陰をつくらないようにと

360度包んでくれた


もう少しだから待っていて

もう少しでしょ
待っているよ


増えていく反対側で確実に減っている

そのことを隠すように黒い布を纏って歩いた

温かく白いあかり

見つけるように

僕にだけ見えるようにと
白で包んでくれた


今もちゃんと覚えている

明日もかならず覚えている


もとに戻ってはじめてみても
同じ足跡をたどるだけ



迷わずにつよく

ためらいながらも必死に


たどった分踏みしめた跡は深く

またかならず教えてくれる

またかならず頷いてくれる

リフレイン 

May 13 [Tue], 2014, 22:48
まだ まだと唱える

誰かを待つかのような呼びかけ

まだまだと繰り返す

誰かをたしなめるような囁き


ずっと遠く近くから
ずっと近く遠くまで唱える

伝えたいあなたは少しだけ笑うだろ



誰かに教えられたわけじゃなく

誰かに決められたわけでもない

決められたようにそこにある姿が

少し誇らしく
わずかながらうらやましいだけ



まだ まだと叫ぶ

誰かを催促するような呼びかけ

まだまだと応える

私を試すような日常



さあ答えを出して

わからないあなただけが知っている

わずかにできた隙間から

すべてを照らし出したいと射し込む光がある

まだ

まだ

指星 

December 21 [Sat], 2013, 18:54
指先につけた星

それで触れる先はなく

ただ温められた手

それをよろこぶことにしよう


ずいぶんと遅くなった出発

それを詫びるように振り返る

その時間も悪くはないさと

思える日のこと



別の扉から誰かが来たから

別の扉から出ていくとするよ

出ていったつもりがその先に誰かがいて

また別の場所につながるだけ



過ごす間にすぎた星

それを愛でる物語はなく

ただ暖められた手

それをよろこんで受け入れていた


ずいぶんと遅くなった出発

それを振り返ることは少なくなって

あの時間はいつのまにか

ポッケの中あたためられた



別の扉からおじゃましたから

別の扉から出ていくとするよ

出ていったつもりがその先に自分がいて

またふりだしにつながるだけ



指先に見つけた星

いつだって変わらず

見つけてくれた

あいさつをすることもなく

当たり前のように

ふたり並んで歩き出した

お話 

October 12 [Sat], 2013, 18:00
諦めるよりも早く時間がやってきて

整う前に進められていく

そうやってはじまり

そうやっておわること


ずいぶんと慣れ
ずいぶんとうまくなったことも

ただそれだけ


遠くの景色が溶け出して

あの頃の泥みたいに形を失った

自分の手の形にまとわりついて

ずいぶん優しいんだな


差し出す手がその泥だらけのものなら

歓迎をして

流したって消えてなくなる訳じゃない


気になる皺を伸ばしたって

別のどこかにそれが依るだけ

それだけのお話


そうやってはじまり

そうやっておわる

そのお話

この物語

ウィンドブレイカー 

August 25 [Sun], 2013, 2:07
考えることを拒むように詰め込んだ言葉の山

そのてっぺんを吹き荒ぶ風が向かい風に変わった

たくさんの宝物をポッケに

いつのまにか姿を消したからずいぶん大事に思えた



まだ風は吹いている



繰り返し過ごした昨日はしっかりと今日を連れてきて

手をつないでいたらちょっとうれしいけれど
そうもいかない

強く吹く風になら聴かれてもいいと歌ったら
いつのまにか目は閉じられていた


あなたに会いにきた

まだ風は吹いている


通りすぎるたくさんの人
向かい風はあなたの追い風に変わった



飽きたのならそろそろさ
飽きるくらい自分と過ごした



いつだって大切なことには名前がない

風がほら吹いている
向かい風も追い風も上昇気流へ



使い古しの言葉と歌いなれた言葉を降らせながら



姿を消して形をなくして
光みたいに


目を細めたその後ろに伸びるシルエットと一緒に


風は今も吹いている

名前のつかない空をさがして 

July 04 [Thu], 2013, 7:35
何かあったはずの言葉

炭酸水と一緒に喉の奥へ流れていった

ちゃんとピリッと喉が痛んだ


読み終わっていない本のこと

いつまでも続くような日常と

そろそろ運動でもと考えていること


気取った言葉が見つからないからと閉じた口

浮かんだはずの感情もなかったみたいに夜が来る

知っている歌

確かめるように口ずさんだら

知っている歌のはずなのに

初めましてみたいな顔をした



空の見えない電車も

目的があるはずの人混みも

向きと形をそろえたら
いつもと同じ写真に変わる


一回り二回り

数えられるだけ数えます

桁の名前を上手に変えて

9の次はまた0になって
少しだけかわいそうな気がした


目を閉じて勝手に想像
答えを出して自己採点

◯も×もつかない△だらけの結果に点数は揺れて

数字に意味はあるけれど
すべてを表してなんかいない


確認したい空をさがして

名前をつけて

空をさがして




実はまだあの猫の入れ物を持っていること

まだ覚えている花の名前とその季節

いつもと同じ場所探して見つけた


ほらまだ大丈夫

ほらまだ覚えている


数々のエピソードをひっくり返しては見返して

そろったものだけポケットにしまっていいよ



ここがどこか

わかるのはいつだって少し離れた場所から

わかったふりで近づいたら

何も気づいていないのねと跳ね退けられた



遠いはずの場所がずいぶん近く思えたから

今がその時

旅支度はしないまま

いつものカバンで出かけよう



知っている花の名前と

知らない空の名前を考えながら

たぶんときっと 

May 04 [Sat], 2013, 12:10
ひんやりとした空気に混ぜたさっきのため息は

きっとうまく気づかれずに染まってくれた

これから行うべきことの手順を組み立てて

それが上手くいっても
それが天気予報みたいに外れてもどちらでも良い


もう少し先のことを考えている

辺りには聴いたことのないストリングスを携えている

上手くいっても
さっきのアイスキャンディのようにハズレても良い


例えば39あるうちの1つ選んだとしても
事実選んでいるとしても
あとの38について考えたりしない

たぶんきっと



年を重ねたぶんだけ賢くなろうなんて
むしのいいはなし

そのぶんわからないことが増えた
それが本当のはなし



逃げるように物語のなかへ

現実に流れる時間よさようなら

またどこかで合流することがあれば
知らない名前を名乗ってください



さあどちらも苦いお薬です

どちらを飲んでも治りません

どちらがよいかと悩むならと

手のひらでやさしく2つを包み込んで
一思いに飲み下した



どうってことない毎日

どうってことない1日

音量をしぼりあげ声を合わせれば

さっきのこともさようなら


勇者になまえをつけて冒険にでかけよう

正当悪などありはしない現実へ

4月7日に 

April 20 [Sat], 2013, 20:22
照らし出された建物の

その輪郭をなでるように見て

伝えたいことなどないと何よりも実感させられた

見たくもない目の前の空間を見つめたまま

どこに心はあるのでしょうか

と尋ねてしまいそう


行き過ぎた徹底

遠ざかったように感じるだけの過去

逆光の写真

目の前の出来事


ざわつく感情はどこかに置き去りにして

からからに渇いた喉に
空っぽの入れ物を

そのまま

そのまま



肌触りの良いフレーズを繰り返し口にして

見たこともない世界を知った気になる



頑丈に見えるたいそう立派なハリボテを目の前に

悩ませるあたま

悩まないこころ



頁の間に指をはさんだまま眠る

まだ先の話を知っているはずなのに


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