クロアチアはドゥブロブニクに日帰り旅行に行ってきた。
ドゥブロブニクといえばユネスコ世界遺産でおなじみ,アドリア海の真珠と言われる風光明媚な街。そんなバケーションにはもってこいの素晴らしい場所に行くとなれば,日帰りなんておつとめ品の鶏のから揚げを普通の値段で買うくらい勿体ないことなのですが,今回こうなってしまったのにはワケがある。
ドゥブロブニク行きを決めたのはまだ冬将軍が絶賛雄叫びをあげるせいでハルちゃんが歌うふわふわ時間がはるか遠く聞こえないくらい寒かった2月のこと。往復328EUR(約35,000円)でヘルシンキ・ドゥブロブニク間ビジネスクラス往復の航空券があったので購入。8月5日出発,7日帰国という2泊3日なスケジュール。まだ短いような気がするけれど,一カ所の訪問としては十分。
で,それから2〜3ヶ月経ってそのことをすっかり忘れていた頃に,友人の訪フィンの話がもちあがる。訪フィンでは,フィンランドの北方奥深くへ入り込む企画でGOサインが出たため,北へゆく航空券を買うことになったんだけど,なにしろ極地なために飛行機が毎日運行しているわけではなく,都合があうのが日曜日8月7日朝出発のもののみ。幸いなことに航空券自体は安かったのでほっとして早速購入。北方旅行の手配を全て終えたあとに,以前予約した航空券のことをある日突然を思い出す。
はっと青ざめる。
ドゥブロブニクからヘルシンキに戻るのは7日夜。ヘルシンキから北へ出発するのは7日朝。どう考えても,ドッペルゲンガーでもない限り履行不可能な日程になっていることに唖然。
はじめてのダブルブッキング,自分自身の記憶の悪さとスケジュール管理の杜撰さにがっかりしながらも,じゃぁどうするかを考える。訪フィンしている方とともに行く北方旅行は日程変更がきかなそうなので,ドゥブロブニク行きを変更するしかない。
しかし,往復たった35,000円の超ディスカウントビジネスクラスチケットは変更や払い戻しが一切効かないので,それを捨てるという選択肢しかない。
しかし,全部捨てるか,それとも片道だけ捨てるか。
ちょっと迷ったあげく,折角だしドゥブロブニクに飛んで,復路のチケットは放棄し,ドゥブロブニクからヘルシンキまでの新しい航空券を買うことに。やっとのこと見つけた航空券は,2回乗り換え3ふわふわのなかなか複雑なものでした。しかも,この航空券の現地出発時間だと,ドゥブロブニク滞在がわずか3時間だけなんだよね。。。でもこれより長く現地に滞在すると,もし飛行機が遅延した場合に北方旅行に間に合わない可能性が出てくるため,この選択で最も安全だと判断。航空券も279EUR(約30,000円)と安かったのでむしろ恩の字だろう。
つーことでドゥブロブニク3時間滞在記!
幸いなことにヘルシンキからドゥブロブニクへの便は時間どおりに到着。もし2時間ほど遅れられたらこの航空券も帰りの航空券も捨てざるを得ないような強行軍なわけで,オンタイム発着はその鍵。
飛行機を降りてからターミナルまで歩いて移動するあたり,のどかポイント高しです。。。
ドゥブロブニクのあるクロアチアはEUから入る場合にでもパスポートコントロールを通る必要があり,入国印や出国印をどかんと押される。入国審査は,幸いなことに待つことなくすぐ終了。この時点で,帰国便の出発まで2時間40分。
今回は観光をするつもりは全くなかったため,クロアチアの通貨であるクーナ(HRK)を一銭も持たず,空港のターミナルから10歩ほど外を散歩して帰ろうと思っていたんだけど,こうスムーズにことが進むと欲が出てきてしまうのが人間。なんとかしてドゥブロブニクの世界遺産である旧市街の写真を撮影できないものかと考える。ツーリストインフォメーションに行って聞くと,タクシーはユーロも受け付けてくれるとのこと。それじゃぁ!ということで,タクシーを1時間60EURで貸し切って,運転手に「ドゥブロブニクで最も景色の綺麗なところに連れて行って!」とお願いする。

そして連れていってもらった場所がここ。
あ,このアングルそういえばよく見るね。空港から市内へ至る道からの眺め。
そして,ビーチにも行ってみたい!とお願いして連れていってもらったのは,空港に一番近い町Cavtasのビーチ。

二週間前の大西洋と違ってアドリア海は水温があたたかいので海に入っている人の数が多い。
水もこの通り透き通ってます!
足だけ浸かって終了!後ろ髪を猛烈に引かれつつ空港へ。
なかなか充実した一時間でした。いろいろ案内してくれたドライバーのお姉さんありがとう。ビーチ良かったよぉ。やっぱり一泊したほうがよかったなぁ。。
帰国便の出発まで1時間30分,空港へ帰還。搭乗券はもう持っていたので,さくっと出国手続きを済ませゲートへ。
と,ゲートに来たところで「あれ?」と思う。
出国手続き?自分のフライトはクロアチアのザグレブ行き,つまり国内線だけど!?
国内線ターミナルに来るべきところを国際線ターミナルに来たしまったことが発覚しあわてて出口を探すもこんな薄ぼんやりした客がほとんどいないのか,出口がない。出国審査官に事情を説明すると,大苦笑して「クソっ!」とかいいながらパスポートをふんだくってどっかに行っちゃった。たぶん,出国印を取り消すか入国印を押してくれるんだろうなぁ,と思いつつ待つこと10分,無事パスポート様ご帰宅。これが出発30分前とかじゃなくてよかったよ。もしそうだったらマジで焦る。パスポートを返してもらうとき担当の係官に,「ザグレブで出国するときに『これおかしい!』って言われると思うから,『ドゥブロブニクの係官のミスだ』って言ってね☆」と言われる。
あぁ,間違って出国手続きしちゃってまた入国してるのがおかしいんだろうねたぶん,なんて最初は思ったものの,私が間違って国際線出発ターミナルに来てしまったことも悪いわけで,なぜわざわざそんなことを言う必要があるんだろう?と,返してもらったパスポートをもう一度良く見ると。。
あっ,クロアチアの入国印と出国印の両方に「無効」のハンコが押してある!!!(こちらは入国印+無効印。)
これはつまり,クロアチアに不法入国していることになります。タイーホされても文句はいえなさそう。。そして,出国時にタイーホされかけたら「ドゥブロブニクの係官のミスです☆」ってかわいく言えってことだったんだなぁ,とようやく理解。
無効印を押そうとした係官に何が起こったかは想像に難くなく,自分のパスポートに出国印を探していたら,ちょうど今日の日付のものがあったからよく見ないでドスンと押したらそれがたまたま今日の入国印だったってことですたぶん。というか絶対。出国手続きの際に係官が自分の出した搭乗券に書かれているゲートを見なかったため,国内線に乗るにも関わらず出国印を押すといううかつさに加えて,クロアチアのハンコを見たら中身をよく見ずに無効印を押すという二度目の体たらくを見せてしまった係官も係官だけど,ゲートをよく確認せずに出国審査場に進んだり,同じ日にわずか3時間の滞在でクロアチアに入国する私も私だということで,これは痛み分けかな。いや,オレの不注意と強行軍が原因だな明らかに。
というわけでザグレブで正式に出国する際にどんなことを言われるのかだいぶドキドキだったのですが,何も言われることなくスルー。実際こんなものなのかもね。あと数年したら,クロアチアもユーロが導入されたりこういう入出国管理が昔の話になったりするのかも。そういう意味では,今のうちにクロアチアのハンコをもらっておいてよかったのかも。しかも謎の無効印のついた入出国印一式と,入国してないのに押してある出国印とか,なんだかちょっといい思い出になってしまいました。
つことで今回の移動のまとめ。
KF0865 HEL8:30-DBV10:30
(ドゥブロブニク,プチ観光)
OU0669 DBV13:35-ZAG14:40
LH1715 ZAG17:05-MUC18:20
LH2466 MUC19:30-HEL23:00
今回撮影した写真たち。
お食事 @ KF865。ふわふわしながら頂いた朝食では今までで一番おいしかったかも。さすがビジネスクラス。
同フライトの座席。最前列一人だけ。ライブの前方座席もビジネスやファーストのように高く売ればヤフオクへの転売も減りそうなものなのに。。。
ドゥブロブニク到着時に空から眺めた旧市街。この時点では観光の時間はないと思っていたので,これで観光を終えた気になっていた。
ボンバルディアQ400 @ OU669。カナダ産。ターボプロップエンジンと思ってなめたらあかんってくらい,離陸時の加速度は力強い。
ザグレブ空港。クロアチア航空のハブたる一国の首都にある空港とは思えないのんびり感。滑走路にはeasyjetのA320一機のみぽつんと駐機。。。てか,こののんびり感は本当は「のんびり」しているんじゃなくて,以前の独立紛争の影響をまだ「ひきずって」いるからなんだろうなぁ,と思う。
空港から徒歩10秒にけっこうでかい緑豊かな公園がある。30秒も歩けばこのようにもう森の中!!
ザグレブ飯。空港の職員の人が通っている食堂で頂いたのは豚ソテー・トマトソース,ごはんつき。野菜ももりもり。うまいんだけど慣れない味だった。
LH1715,本日2回めのプロペラ機。
ミュンヘン到着直前,バーバリア地方では作物刈り取りまっさかりらしく,これから刈り取る畑の緑と,刈られた畑の土色がマーブル状になっていて大変美しい。夏のドイツの風景なんだろうね。


ミュンヘン空港。フランクフルトがヨーロッパ一乗り継ぎに気乗りのしない空港なのに対して,このミュンヘン空港は何度来ても気持ちいい。整然としてるけど色があって,かつショップもいろいろあって飽きない。そういえば,空港内で床屋を見かけたのはここがはじめてかも。
LH2466,ルフトの最新鋭A321。機内綺麗,シート照明の白色LED,シート薄い,間接照明のルフトオレンジ,と機能性とデザインに優れた新機材で唯一あららと思ったのはトイレの数が一つ減ったこと。おかげでエコノミーの乗客がビジネスのトイレに流れてビジネスの人が迷惑そうだったなぁ…。エコノミーの乗客は乗務員に追い返されてました。。。
日付が変わったころ無事帰宅!遅延・乗り逃がし・タイーホなど一切なく無事ヘルシンキまでつながってほっとしてます。自分で計画を立てておいてなんだけど,フライトは予期せぬイベントばっかりだからねぇ。延べ17時間のヨーロッパを移動しまくったけど,ドゥブロブニクはもちろんのこと,飛行機や空港としても楽しめた。
今度は泊まりがけで行きたいなぁドゥブロブニク。その今度は来る10月!実は,ドゥブロブニクからヘルシンキへ帰る航空券は往復で,復路のヘルシンキ発ドゥブロブニク行きが10月なのです。片道切符よりも往復のほうがなぜか安いという航空業界の不思議な不思議なチケッティングシステムのせいで,これから先片道切符を買うか,もしくは復路の航空券を捨てるかをしない限り,ずっと定期的にドゥブロブニクに通うことになるという,やろうと思えばドゥブロブニク通い無限ループのはじまりはじまりなのです。ま,しないけど(笑)。自分は現在日本からヘルシンキに定期的に「通っている」わけですが,この『現地発のやろうと思えば無限ループ』状態も,日本からフィンランドに来てその帰国便の航空券を捨てたことからはじまります。
おつかれさまでした!