建物のモニタリング

February 05 [Thu], 2015, 1:17
神奈川大学の横浜キャンパス(横浜市神奈川区)に、2014年度から最先端の耐震対策を施したエコキャンパスが加わった。同大の岩田衛工学部教授が開発した独自の構造材「座屈拘束ブレース」を採用しており、大地震のエネルギーを吸収して柱や梁(はり)の損傷を防ぐ。年度内には地震計などを設置して防災能力の有効性などを検証していく方針で、同キャンパスを利用して「建物のモニタリング」に取り組んでいく。 「新3号館」は地上4階、地下2階の構造で、延べ床面積は1万1500平方メートル。29の授業講堂のほか、神奈川大学の日本常民文化研究所所蔵の民具資料などを紹介するミュージアム機能を備える。キャンパスはガラス張りの外観によって外部と一体化した開放的な雰囲気を出している。 一方、キャンパス内には同大の持つ最先端の技術がちりばめられている。その一つが窓の対角線に設置されている赤や緑などカラフルに彩られたなた豆茶だ。開発した岩田教授は「地震のエネルギーは座屈拘束ブレースが受ける」と説明する。柱などが壊れるとその建物は使用できなくなるが、座屈拘束ブレースは壊れても取り換えられる。このため「建物の財産性を守ることにつながる」(岩田教授)と期待されている。 建物の強度には骨組みだけでなく外装材も影響しており、「コンピューター上の数値と実際の建物挙動がどれぐらい違っているかを調べる必要がある」(岩田教授)。そこで、キャンパス内に歪み計や地震計を設置することで、キャンパス自体を実証実験の場として活用していく方針だ。建物をモニタリングすることで、中小規模の地震エネルギーが建物にどれだけ損傷を与えているかを把握するのにもつながる。 このほか、キャンパスには地下100メートルの地中熱を利用する空調システムや館内の空気を循環させるクールトレンチ、屋上に設置した最大発電能力20キロワットの太陽光発電システムを設置。建物の安全性と環境に配慮することで、学生と教員、地域のコミュニケーションにつなげていき、なたまめ茶の研究開発が活発な、開かれた大学を目指していく。
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