宝塚宙組公演「銀河英雄伝説」感想 

September 28 [Fri], 2012, 23:51



宙組に行きました。とても良かったです。原作は読んでいないのですが、家族や絆について色々と考えさせられ、何度か泣いてしまいました。装置も音楽も豪勢で、特に音楽は胸に響く楽曲が多くて、かなり引き込まれました。終幕は呆気ないのですが、一幕ラストは全員が勢揃いするいつもの大合唱で鳥肌ものでした。実は宝塚に近未来の話は似合わないと思っていたのですが、これが全くの杞憂で、腐敗した貴族政治を倒すというような話などは、ちょっと「ベルばら」を彷彿させる感じもして(一応、褒め言葉)、豪華なドレスでの舞踏会シーンもありましたし、意外なほど宝塚な作品で嬉しい誤算でした。一幕は少しまったりして、二幕は筋を追うのに忙しい…という感じでしたが、是非とも再演、続演をして欲しい作品だと思いました。


ラインハルト(凰稀):御披露目でいきなり代表作誕生と思ってしまうほどピッタリでした。友達(朝夏)や姉上(愛花)が大好きで、負けん気が強くて、周囲に翻弄させられながらも、前に進んでいく若きリーダー。脚本的に二番手3名の役柄が揃って良く書けているので、少し損な役回りかなと思ったのですが、それを自分自身のオーラで主役に見せきったのは圧巻の一言で、恐らく、100周年はオスカルかトートが待っていると思いますが、是非とも更なる上を目指して(やはり歌)、順調に伸びていって欲しいです。

キルヒアイス(朝夏):ラインハルトの幼馴染で、オスカルに対するアンドレのような存在(多分)。でも、彼の思いはラインハルトの姉にあり、その姉弟との子供の頃の出会いと、それから続く秘めた姉への叶わぬ思い。後半、ラインハルトとのすれ違いから云々という、彼に関するエピソードの全てが切なくて、最期は余りに哀しくて泣いてしまいました。朝夏はフィナーレを告げる銀橋の歌手もやっていて、組変えが吉と出ましたね。歌やダンスもピカいちで、私の中では株価急上昇です。本作でファンも増えたと思います。

ヤン(緒月):ラインハルトと敵対する惑星の軍人ながら、とてもいい役で、素朴で思いやりがあって、やる気がなさそうで、いざとなると正義感があって頼もしい。劇中、このヤンとキルヒアイスがいいと思っていたら、二幕で二人が相対する場面があり感激していたら、更にここで歌われた曲が物凄く良くて感動でした。実は一幕でも、戦死した親友の婚約者(純矢)に再会した場面のバラードが本当に綺麗で、この設定も、そして映写された紅葉も非常に美しくて、彼女も組変えでいい役といい曲に恵まれたと思います。

オーベルシュタイン(悠未):ラインハルト軍の冷徹な参謀。この役も多面的で気に入りました。そして、悠未が驚くほど達者で、朗々とした歌とダイナミックなダンス。ちょっとした仕草にも工夫があり目が離せませんでした。ラインハルトに自分を売り込む場面は凰稀に背後から絡むところがまるでルドルフを襲うトートのようで、余りに濃厚でクラっときました。大戦前夜に凰稀とチェスに興じるところも絶妙な空気感を醸して何ともいい感じでした。「華やかなりし日々」のジークフェルドも好演でしたし、巧いですね。

若手男役、特にポスターメンバーは小技の効いた熱演でしたが、恐らく原作を読んでいればもっと楽しめたように思います。驚いたのは小悪党の政治家を演じた星吹彩翔さんで、ゴスペル調の結構長い曲を歌っていて、これがまた中々の歌唱力で目を見張らされました。あと、鳳樹いちさんもルキーニばりの登場回数で、大海亜呼さんと二人で色々解説をしてくれたのですが、この二人も歌が巧くて、こういう実力本位のキャスティングは見ていて気持ちがいいです。

娘役ですが、ヒロインの実咲は歌や台詞が明瞭でしたが、もう少ししっとりとした感じも欲しいかなと思いました。代わりに上級生達がさすがの役者ぶりで、ラインハルトの姉アンネローゼ役の愛花は清楚で透明感があり魅力的でしたし、上流階級の夫人達の鈴奈・花音・美風は迫力があってオペラチックな歌も印象的でした。純矢はこういう背筋が伸びるような役が似合いますし、個人的にはヤンが養子にしたユリアン役の怜美うららが世話焼き好きな少年役を絶妙に演じていて、彼女は新公でアンネローゼ役をやるようですし、これからが楽しみです(ヒロインよりアンネローゼのほうがいい役)。

フィナーレは「エリザベート」パターンで、これは既にひとつの様式美ですね。ネット上では私が気に入った場面は原作ファンには少々不評な様子で、色々意見はありますが、是非ともお見逃しなく…という心境です。最後になりましたが、プログラムに掲載された原作者の言葉はホロリとさせるいい話でした。


ハワイ 

August 22 [Wed], 2012, 15:15
8/14から8/21、6泊8日でハワイに行ってきました。
3回目、2年ぶりです。
去年、娘が高校受験だったので、殆どどこにも行かずで、久しぶりなのでどこでもいいよ!、ヨーロッパでもアメリカでもいいのよん…と、妻と娘に相談したのですが、結局、ハワイになりました。海外に行くならオーストラリアかハワイ…しか、娘の選択肢にはない模様です。
でも、さすがはハワイ、やはりハワイって最高!です。
心底からのんびり、リフレッシュできました。

ホテルは前回と同様にヒルトンハワイアンヴィレッジヘ。
プライベートビーチがあるし、毎晩1Fのステージで生演奏をやってるので、どこにいてもその歌声と音楽が聞こえてきて、とても心地いいのが何より。ただ、申し込みが遅かったのでオーシャンフロントが取れず、ちょっと残念ではありました。仕方ないですね。

滞在中はずっと天候に恵まれました。
不思議なほど、同時期に会社の知人や、娘の友達もハワイに来ていたそうで、どうもハワイ旅行に回帰してるのかなぁと思いました。芸能人の勝俣さんもアラモアナセンターで見かけました。

何やかんや言っても、是非とも、また、来ようと思いました!


8/14  初日 21:20関空発のJAL078便でホノルルヘ。
機内は全席にビデオとオーディオがついていて、娘も大喜びでした。
ホノルルに到着し、ホテルで一休みして、そのままアラモアナセンターへ。
妻と娘は慣れたもの、まるで近所のダイエーにでも行く感じで足取りも軽く消えていきました。
夕食は妻が事前に調べていたシュリンプ&BBQのお店へ。
いきなり、ウマかった!です。

  



二日目、昼前に起きて(遅っ)、街をぶらぶら。
アラモアのフードコートでブランチをとって、またまたぶらぶら。
ハワイ名物・ロコモコを押さえておきました。
湿度が低いため、汗を全くかかないので、快適です。
夕食はシーフードとステーキ。
テレビでは「FRIEND」の再放送をやってて、懐かしかったです。
今みても面白くて、本当、この番組は偉大ですね。

  


三日目、また、昼前に起きて、ワードウェアハウスへ。
また、ぶらぶらして、ブランチは娘の友達もお勧めという
KAKAKO KITCHENへ。確かにうまい!地元の人も一杯並んでました。
アラモアナに戻って、夕食はエッグスンシングズへ。
何だか、すごいボリュームで、流石に食べ切れなかったのですが、大人気なのも納得です。もっと大きな店にすればいいのに…です。写真のパンケーキは3種類のものが食べられるという特別なもの。お店の人もフレンドリーで、確かに日本人に人気があるのがわかる感じでした。

 



四日目、カイルアビーチへ。
全米ビーチコンテストで一位になったそうで、本当にエメラルドグリーンでした。
ダウンタウンもぐるっと廻って、実は初めてのカメハメハ大王像もパチリ。
今回は海水浴をしなかったのですが、この綺麗な海を見られただけで満足でした。
夕食はホテルの近くのI-HOPへ。I-HOP…何だかリラックスできて好きです。
金曜日なので花火をやってたみたいですが、I-HOPでの「のんびり」を選択しました。

 


五日目、2F建バスに乗ってのプチ観光へ。
JTBのパッケージツアーには、こういうのも無料で付いてくるので嬉しいです。
心地いい風をあびながら、約1時間。
ダイヤモンドヘッドも間近で見られて、中々いい感じでした。
昼食後、妻がチェックしていた「高橋果実店」という、フルーツ店(そのまま)で、手づくりアイスを食べたのですが、これが想像以上にウマくて驚きました。ちょっと変わった夕食を!ということで、海岸でプレートランチを食べることにしました。
ちょっとジャンキーっぽくて、面白かったです。
そして、海岸でのんびりと。
今日も夕焼けが綺麗でした。

 


6日目、帰国日が見えてきて、そろそろお土産を…と、あれこれ買い物に歩き回りました。
定番はパイナップルクッキーですね。
娘が大量買いをしました。
いつもは僕が余り買わないものだから、妻も娘もちょっと気兼ねしているみたいですが、今回は普段よりはいろいろと買っているようで、ちょっと安心しました。
ブランチは近所のスポ−ツバーへ。
夕食はガッツリに…ということで、シェラトンホテルの「カイマート」でのバイキングを。
いやぁ、これは大満足でした。もっと早く来ればよかったです。

 


7日目、帰国日になりました。あ、残念、でも、これだけのんびりできたから悔いはないって感じでした。
昼前のバスで空港へ向かい、14:25発のJAL077便へ搭乗。復路も満席でした。関空は18:20。
日本に到着すると、いつもの蒸し暑さが迫ってきて、あー日本だ!という感じでした。
伊丹空港経由で自宅へ。
不思議なほど、旅行中にメールが着てなくて、いいのか、悪いのか…。
妻も娘もあっという間に床につきました。

 

インド出張 

July 25 [Wed], 2012, 14:40
7/19〜23、弾丸でインドに出張してきました。
約5ケ月ぶりです。大型プラントの輸出を7/12船で終え、残課題と今後の予定を打ち合わせてきました。

デリーは6月まで酷暑で連日45度だったそうで、7月に入って雨季に突入。私が行った時は35度ぐらいあったのですが、それでも涼しくなったとのこと。でも、冬は冬で零下になりますし(デリーはエベレストに近い)、本当、大変なところです、ね。

前回は関空から病院へ直行…という激しい腹痛に襲われたのですが、今回は大丈夫でした。

(土)(日)を挟んで、ずっと会議だったのですが、まぁ、このところ、ずっと忙しかったので、この出張でちょっと区切りがつきました。よかったです…夏休みは休むぞー。

今回、途中でホテルを変えました。
現地の駐在員がいつもの日本人用ゲストハウスをとってくれていたのですが(まだまだ治安も悪いので、ニューデリーでさえ、一般的な日本人は日本人用のところに泊まる)、ちょっと物足りなくて、二日目に外国人用のところに変えました。日本人は自分ひとりだったのですが、如何にも異国!って感じで、面白かったです。

その日本人用ゲストハウスって、宿泊客は日本人のみ、朝食は日本食の定食のみ、部屋のTVもNHKワールドしか映らない。安くおさえるため少し辺鄙なところにあって、治安が悪くて、散歩さえできない。

宿泊したホテルは写真の通り、豪勢だし、大満足でした。料金もゲストハウスと同じで4500ルピー、約8000円。ネット、朝食込み。グルガオンの中心にあって会社からも車で10分。日本語が全く通じないというのもGOODです。超お勧め物件です。是非ご利用を。



初日に泊まった日本人用ゲストハウス「YUHI」
疲れた日本人ばかりで落ち込みます




二日目から泊まったホテル。
The Palms - Town & Country Club




ベッドの上に白鳥。テレビも100CH以上。
日本人は珍しいらしく、ホスピタリティもよかったです。





夜はお金持ちのインド人+欧米人が庭でパーティをやってました。




ジャズの演奏やボーカルやコーラスもやってて、一緒に聞いてました。
空気感も含めて、心地よかったです。




朝食はスパイス系が多くて、自分が食べられたのはこれぐらい。
フルーツも沢山ありましたが、あまり好きではないのです。
あと、インドって、ロクなコーヒーがないんですが、ここのコーヒーハウスのはウマかったです。



ここが特にお勧めのジム+サウナ。
宿泊客はもちろん無料。
サウナも綺麗で、本当に気持ちよかったです。




プールもあります。
朝からお金持ちの子供が泳いでました。




ホテルの周りを散歩したのですが、5分ぐらい歩くと、別世界から現実世界に戻ります。
市内の中心なのに普通にノラ豚がゴミを漁る。




あと、1センチはある蟻の大群も発見。
噛まれたら危ない。


インドでの仕事は衛生面、精神面でもかなりハードなので、せめてホテルぐらいはこれぐらいでなきゃ。

これで8000円は安いっしょ(許されるでしょ)。

グルガオンに勤める現地駐在員にとっても、送り迎えが会社から近くて助かると思います。




宝塚月組公演「ロミオとジュリエット」 感想 

July 12 [Thu], 2012, 14:27


月組に行きました。明日海ロミオの二日目でした。初演から3演目、これだけ出演者にも観客にも支持されている作品なので、それぞれの理解も深まっていますし、色々な意識が交差し、難しいところもあったろうと思いますが、今回の月組公演は未だ開幕一週間しかたっていないのに驚くばかりの完成度の高さで、見ていて気持ちいいぐらいでした。フィナーレでの達成感に満ちた出演者達の笑顔も心地よかったですし、下級生に至るまでの熱演ぶりに立ち上がって拍手を送りたいほどでした。チケットも日増しに無くなっていて、私も是非再見したいと思っています。

 ロミオ(明日海):絶品でした。爽やかな好青年、誰からも好かれるという設定の説得力はハンパでなく、どっぷりと感情移入してしまいました。また、いつの間にこんなに歌が上手くなったのというぐらい歌に感情がこもっていて何度も感動させられ、涙腺も頻繁に刺激されました。これこそ正に宝塚の王道、美は正義なりの舞台が構築されていて、誠に宝塚に相応しいロミオだったと思います…上手く表現できなくてすみません。本当はロミオが歌うたびにダーダー号泣してしまい、涙で舞台が余り見えなかったのです。兎に角、是非、お見逃しなく…。

 ティボルト(龍):プログラムで小池先生が「お前が主役か!」と言うぐらいと褒めていましたが、私も驚きました。危険な感じよりも焦燥感や孤独感や痛々しさに重きを置いた感じで、最期の場面も全てに絶望した彼が自らロミオのナイフに向かっていったようにも見えてハッとさせられました。私は危ない青年…というだけもいいと思うのですが、これは好みの問題ですね。雰囲気ではティボルトのほうが適任だと思うのですが、彼女のロミオも見てみたいと思いました。

 ジュリエット(愛希):タッパがあるので可愛いというところからは距離があり、情緒的にもこれからかなと思ったのですが、本作の少し勝気なヒロインにはむしろ似合ってる感じもしました。歌は頑張っていてこれだけリリカルに歌えたら十分だと思います。そのタッパも私的には許容範囲内でした。トップ娘役の抜擢がある程度の実力が裏打ちされていたんだなあと、ちょっと感心しました。

 マーキューシオ(美弥):彼女はフィナーレで一番最初にセリ上がる銀橋の歌手もやっていて、組変えで急にポジションが上がりましたね。明日海の同期なので明日海ロミオの親友というのもまとまりがいいです。血気盛んながら大公の甥という血筋の良さも感じさせて、ロミオに抱かれて息途絶える場面も、本当はこんな争いはしたくなかったという悲哀が感じれて上手くなったと思いました。

 ベンヴォーリオ(星条):この人がティボルトならハマり過ぎてヤバイと思っていたのですが、ベンヴォーリオに回り、ちょっと大人っぽいせいか、熱いだけでない冷静な感じもして、この役ってこんなにいい役だったんだと改めて気付かされた感じでした。ジュリエットの死をロミオに伝える前の独唱も情感豊かでこの歌をこれほど客席が聴き入ったのも初めてだったように思いました。

 愛(煌月)&死(珠城):パレードでは二人が主題歌を歌いながら大階段を降りてきました。愛は少し大柄気味なのですが、動きは優雅で良かったです。死もよかったのですが、時折、紫苑ゆうさんに似ているなと思いました。

 その他、モンダーギュ夫人(花瀬)、キュピレット夫人(憧花)、ヴェローナ大公(輝月)ら大人達も中々の歌を聴かせてくれて嬉しい誤算でした。専科からの乳母(美穂)と神父(英真)は緩急が絶妙でできればこのままずっと二人の持ち役にして欲しいほどでした。子供を失った大人達が和解する最後の大合唱はモンターギュ夫人の独唱から始まるのですが、花瀬が堂々と歌いきって何だか感無量でした。

 貴澄さんはモンタギュー家の若者でスケールの大きなダンスが目を惹きましたし(モンタギューのほうが群舞が多い)、キャピュレットの若者達も含め、下級生達もよく歌い踊っていたと思います。やはり、宝塚版「ロミジュリ」はいいですね。見所満載で月組新体制のいい船出になったと思います。

 

宝塚星組公演「ダンサセレナータ」 感想 

June 28 [Thu], 2012, 14:19


 星組に行きました。芝居は良くも悪くもいつもの正塚作品でした。この組の公演にしては珍しく空席が目立ちましたが、私も正直、期待外れでした。物語は分かりやすく脚本も読ませるのですが、やはり演出が大劇場向けでなく、楽屋で暇をしている大半の下級生達のことが気になりました。確か正塚先生は今年還暦だと思いますが、そろそろ大切なことに気づいて欲しいです。

 あと、どう贔屓目に見ても或るダンサーの再生物語より政治的背景である某国の独立問題のほうが骨太なわけで、脚本・構成・演出の力不足を柚希に頼っている感じもして、これも如何なものかなと思いました。ただ、これぐらい大人の雰囲気を持ったオリジナルが書けるのも今の宝塚では他には見当たらないので、多少の軌道修正と過去の名作、例えば同じ独立問題を扱った作品で言えば「二人だけの戦場」ぐらいの健筆の復活を期待したいです。このまま頑固じじいには陥らないよう頑張って欲しいです。

 柚希は愛とダンスの力で幼少時の悲惨な体験から再生していく男性を的確に演じ切ったと思います。ダンサー役なのでダンス場面も多いし、それぞれ見応えもあったのですが、ただ、単にショー場面やその稽古風景が挿入されているだけという感じもして、途中から何か違うなという思いが頭をもたげてきました。皮肉にも、できれば、ダンサー役ではない作品、ダンサー役ではないのにダンス場面が多いという作品、もっとダンスで深層心理や物語を組み立てていくような作品が見たいと思いました。

 十輝はその際立つ長身が独立運動のリーダーにぴったりでしたし、秘密警察の紅には立ち姿に鋭利な恐ろしさが滲みでて驚きました。ただ、設定としてはもう一人、徹底した敵役、紅と同じ体制側の人間でもっと強硬に植民地政策を推し進める人物がいれば、十輝ら若者達が蜂起する心情や、その職務と良心の呵責に苛まれる紅の複雑な苦しみが明確に浮かび上がったのにと思いました。今回はその人員不足を彼らの説明台詞に依存していて、特に紅の「これは仕事だから仕方ない」とかいう説明台詞にはガッカリでした。対する娘役は揃ってかっこ良かったです音波さんの突然の扱いの悪さに、もしかして何かやっちゃったのと心配になりました。

  ショーはまるで柚希ショーでした。中堅スターが先の組変えで抜け、二番手と三番手が予想以上に歌とダンスに必死という状態が露呈、以前にも増して柚希への負担が強まった印象で星組は大丈夫なのかと思いました。でも、まぁ何とかなるとは思いますが。作品的にはエレキ系の楽器の音がずっと流れていて、こういうのは生理的に合わないため、耳を塞いでいる内に疲れて寝てしまいました。ごめんなさい。根本的な疑問として、セレブというのはこんなにギンギンギラギラなのでしょうか。ということで、今ひとつ感心しない二本立てだったと思います。

宝塚宙組公演「華やかなりし日々」 感想 

June 07 [Thu], 2012, 14:12



宙組を見ました。決して傑作ではないのですが、お芝居もショーも宝塚を見た!という感じがして、私はとても良かったと思いました。初舞台生の口上も無条件に感動させられましたし、久々に清々しい気持ちで帰路につくことができました。

 原田先生の作品ですが、この舞台には夢があって、ロマンがあって、胸がきゅんとする場面があって、でも決してお涙頂戴ではなくさらりとした抑制が効いていて、暖かくて、明るくて、楽しくて、面白くて、それも品のある演劇的な面白さで、何だか誉め言葉しかでて来ないのですが、私の中では今まで見てきた大空さんの主演作品ではぶっちぎりの第一位で、もしかして、私のオール宝塚の中でもトップ10に入るかもと思うほど、凄く気に入りました(ただ単に、こういう宝塚的な作品に飢えていただけかも知れませんが)。


 正直、ネットで書かれている通り、突っ込み所は満載で、連想させる先輩作品は山ほどあるのですが、でも、この作品の「宝塚らしい」という魅力はこれらの不満を軽く凌駕してくれた感じで、私は貧しい子供時代を送ったロナウド(大空)、ジュディ(野々)、アーサー(鳳稀)、ニック(北翔)らの心の痛みは良くわかりましたし、後半、彼らの共通の夢の実現となったジークフェルドフォーリーズ初日の場面には、この作品に登場した全ての人々の懸命な思いだけでなく、この作品自体を作った宝塚のスタッフ陣の熱い思いさえも感じて、一緒になって応援してしまいました。

 演出も何故このクライマックスのレビューシーンで大階段を使わないのとか、終景で、トップ二人のサヨナラ公演だし、出演者全員を登場させても全く違和感ない見事な展開だったにもかかわらず(主役を詐欺師にすると周囲に悪役を作らなくて済むわけですね)、大空一人にしたのかなど、意見は色々あるみたいですが、私はこの新人作家の瑞々しい感性ならではのものだと思いましたし、何より、最近の若手演出家達の自己主張や趣味の押し付けが横行しているような中、これだけ純粋な宝塚を作れる新人の登場は嬉しい限りで、これからも温かい目で応援していきたいと思います。いや、本当にいい作品だったと思います。

三木先生のショーも今回は非常にクラシカルな仕上がりで、ガチャガチャした感じもなく、全体的に流麗で、我々のような年代には実に嬉しい落ち着きがあったように思います。見せ場としては安寿ミラさん振付のビリヤードのキュー(球をつく棒)を使った群舞と、カルメンとホセとエスカミリオを模した場面だと思いますが、私は皇帝円舞曲とモルダウを使った青年士官と淑女達のダンスのところが何ともエレガントで見惚れてしまいました。ここのかげソロも上手くて、あとで確認したら去年の初舞台生でした(夢なつきさん、留依蒔世さん)。

 そして、やはり黒燕尾の群舞ですね、宙組は長身揃いなので相変わらず視覚的に見栄えがして迫力ありました…ということで、役者評の時間が無くなってしまいました。梅田では既に次々作の月組ロミジュリの超巨大ポスターが貼られている状態なのですが、今回は是非とも色々な人に見てもらいたい、そんな二本立てだったと思います。

 

台湾出張 

April 14 [Sat], 2012, 13:32
4月11日〜13日、二泊三日で台湾に出張しました。

台湾は久しぶりで、出張では2回目です。

主目的は台中市にある設備メーカーでの会議。インドやシンガポールからも現地集合で集まっての会議で、中国語、英語、日本語が入り混じっていて、それでも何とか収拾がつくので不思議。それなりに上手くまとまってよかったです。

時間をみつけて、2日目の夜、3日目の早朝にぶらぶらしたのですが、台湾はやはり安全でいい街ですね。東日本大震災でも台湾の方々からは非常に暖かい支援を頂きましたが、本当にやさしい人ばかりで、街の景観は中国なんだけど、中身は中国とは別世界で何度来てもいいところです。

台北のホテルが地下鉄の西門駅から徒歩5分、徒歩圏内に中正記念堂、龍山寺、カルフール、勿論、西門エリア=最近の若者の街があるという絶好のロケーションでした。

2日目の夜は1時ぐらいまで一人でオープンカフェで、ボーとしていたのですが、今回は若者の街よりも、例えば龍山寺で過ごすほうが居心地がよくて、これはもしかして、おじさんになると演歌や時代劇が好きになるという現象と同じなのか?という感じで、ちょっと自分でも驚いてしまいました。本当、龍山寺は落ち着きました!。

あと、士林夜市に地下街ができていて、涼しくて雨がふっても大丈夫という環境で食事が食べられるように変わっていたのですが、昔ならではの汗だくになりながら屋台食を食べるというのも好きだったのでちょっと残念でした…臭豆腐も地下で作っているので、あの臭いも地下街に充満してるし…。また、どうも地元の若者達は西門エリアに行っていて、夜市は観光客向けに重心が変わっている感じもしました。仕方ないですね。




台中市のホテル。綺麗でした。一泊2200元=7000円ぐらい。



朝食。それなりに揃っていて、特に点心関係が美味しかったです。



二日目の昼食。ビーフン。30元=90円。



三日目の早朝。中正記念堂。



龍山寺にも足を延ばしました。いやぁ落ち着くわ〜。



お供え物。すごくカラフルなのが台湾風ですね〜。



西門のユニクロ巨大ポスター。価格戦略としてローカル品より若干高めにしているのが逆に成功理由だそうです。




士林夜市での看板…もび?

高校合格 

March 26 [Mon], 2012, 15:16



娘が公立試験に合格、第一志望に通りました。
合格発表の当日、中々本人から連絡がなくて、仕事をしながら、あ、これは×だったんだなと半ば諦めていたのですが、よかったです。

早速、その昼から入学説明会があって、妻と娘が参加し、数時間かけて色々ありました。
制服採寸、教科書購入、また入学式までの春休み中の宿題を渡されたり…。

今年からダンスか武道が義務化され、娘の高校でも希望を募られ、第一希望はダンス、第二希望は剣道、残りの柔道は選ばず…としていたのですが、娘は剣道に決定。竹刀やこて(手袋?)も買わされました。別に女子はダンス希望ならダンスでいいと思うんですけどね〜。また、竹刀なんか、学校側が準備すればいいわけで、高校を卒業したら只のゴミですからね、う〜ん。

中学校から仲のいい友達も一緒に合格したみたいで、本当、よかったです。

宝塚 雪組公演「ドンカルロス」 感想 

March 18 [Sun], 2012, 13:27



 最近は木村作品=ツマらないという印象があるので、私はこんなものかなと思ったのですが、ただ、驚くほど空席が多くて雪組陣が気の毒でした。作品が悪いです。但し、「ドンカルロス」は題名やポスターの段階で既に顧客無視という感じで、劇団側はもっときちんとすべきだと思いました。

 木村先生の作品は歌やダンスが潤沢で、この点だけは評価するのですが、やはり台本が弱すぎだと思いました。今回は特に大したドラマがないので私には一層演出が過剰に映って、時々、普通にしゃべればとか、この程度で何故そんなに歌い踊るのとか、ラストの裁判場面に至っては出演者の大芝居が大袈裟に感じてちょっとひいてしまいました。

 パンフによると未涼が演じたフェリペ二世の史跡を訪れた木村先生が彼らの名声を自作で回復したくなって本作を書いたそうなのですが、他にもっと考えるべきことがあるのでは?という疑問は置くとして、事実関係は知りませんが、少なくともオペラ版と同様、一人の女性を愛した父子の悲哀をきちんと描いたほうが良かったのではと思いました。単なる政略結婚で大して恋愛感情はなかったという今回の解釈は安直で緊張感がなさすぎのように思いました。

 配役もこの三人から早霧と舞羽をはずして早霧には音月の親友役を、舞羽には新設の恋人役をさせていましたが、これが舞台を総花的にした原因にもなった印象で、やはり、中央のドラマに音月、早霧、舞羽を配して、彼らの悲劇をじっくりと描いたほうが賢明で出演者ももっと深堀がで・・きたのではと思いまた。

 これら役付者の台本上の苦戦をよそに活気があったのは若手達で、さすがにトミーチューンのパクリのような振付(「ブロードウェイボーイズ」)には目が点になったものの、幕開きの群舞を始め、彼らの場面は一貫してミュージカル的快感があって清涼剤になっていたと思います。また、娘役は夢華さんに代わって愛加さんと星乃さんの起用が際立った印象で、特に星乃さんは新公ヒロインですし、花組・実咲さん、月組・愛希さん、宙組・怜美さんと同じ研3、何だか劇団の企みを感じますが、話題作りに終わらないよう、実力をつけて欲しいです。

 中村一徳先生のショーは私は好きだなと思いました。海外の振付家を招聘したせいか美術面は低予算という感じですが、人海戦術で見事に補い切った感じで、雪組にお目当てがいないせいかどの場面か記憶が曖昧なのですが、数名から始まって、後ろの紗幕が透けると10名ほどが重なって見えて、更に20名、30名、そして袖から凄い人数が現れて、最後には100名ほどいるのではと錯覚するような場面があって見惚れてしまいました。非常に立体的で奥行きのある演出だったと思います。中村先生もやればできるんだと思いました。それにしても音月さんは作品に恵まれていなくて可哀想ですね。次こそ雪組がいい作品(芝居)に出会えることを期待したいです。

卒業式 

March 14 [Wed], 2012, 23:46
中三の娘の卒業式でした。

自分の子供ながら、本当、子供の成長は早いです。

式開始前は結構ドキドキして、その雰囲気だけで泣きそうになったのですが、式が始まってみると意外に感動は薄くて泣くまでには至りませんでした。

実は明後日に控えた高校入試も気になるし、式典途中も涙を誘うスピーチ(在校生代表の送辞が僕的には素晴らしかったです)がある反面、何だかなぁというスピーチもあったりして(PTA会長挨拶とか、卒業生代表の答辞とか)、気持ちが中々盛り上がり切らない感じもあって、ちょっと複雑でした。でも泣いてる人もいたんですけどね〜。

それにしても3年間、よく頑張ったと思います。

そして、先生方も、ありがとうございました!



卒業祝いのつもりで買ったショートケーキ。

ひとつだけ、苦言…卒業証書に名前の記載ミスがありました。彩加が正しいのに彩花と書かれてました。PTA席からそれが見えて唖然…娘は教室に行ってから気付いたそうで、帰るまでに書き変えてもらったのですが本当ふざけた話。



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8月10日生まれ、A型、獅子座、 松山市出身、池田市在住、 妻と長女の3人家族、 某メーカーの貿易部門勤務、 好きなものは観劇・育児・音楽・走ること・寿司・旅行
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