女性の更年期とがんの関係

March 21 [Sun], 2010, 8:48
子宮がんは、子宮けいがんの場合は50歳代に発生のピークを迎え、40〜60歳代が全体の75パーセントを占めます。一方、もうひとつの子宮がんである子宮たいがんの場合も、50〜60歳代に発生が集中的にみられます。
これらの年齢に、不正性器出血(ふせいせいきしゅっけつ)や帯下(たいげ)すなわち「おりもの」の異常がみられたら、子宮がんの初期症状である可能性を疑い、精密な検査を早急に受ける必要があります。
その一方でこの年齢は、妊娠可能な成熟期から老年期へと移行する時期で、卵巣の働きが衰え、やがては消失していく時期にあたります。その現象としてあるのが「閉経(へいけい)」です。
閉経は、年齢の平均が約50歳といわれていますが、もちろん個人差があります。そしてこの閉経を中心としてその前後にあるのが、「更年期(こうねんき)」です。

閉経後の女性で帯下が増えたり、膿を含んでいたりする、血が混じっている、といった症状がみられたら、子宮がんの好発年齢であることも考慮し、真っ先にがんの疑いを晴らすことが必要ですが、それ以外にも、「老人性膣炎(ろうじんせいちつえん)」や「外陰炎(がいいんえん)」といった、閉経によるホルモンバランスの変化や乱れが一因となっている病気の疑いがあります。

女性にとって、閉経年齢にあたる50歳前後は、さまざまな身体の機能が変化する時期にあたり、それに伴う不快な症状が次から次へと襲ってきます。これらを「不定愁訴症候群(ふていしゅうそしょうこうぐん)」といいます。
子育てもひと段落した時期です。家族やお子さんの健康を何よりも気遣ってきた女性に、「さあ、これからは自分の身体の状態にも敏感になりなさい」、と身体がメッセージを送っているのかもしれませんね。