祭り08 

December 15 [Fri], 2006, 23:54
【大奥サロン】

 不意打ちのように点滅しだした蛍光灯に急かされて、僕は漸く一歩を踏み出した。自分の足音が、やけに大きく響く。まるで不思議の国から続く、がらんどうなトンネルの中を歩いているような気分だった。瀝青に沈んだ闇から、何かが此方を伺っている。そんな幻を払拭しようとするとき、決まって去来するのは、あの背中だ。あの人は果たして、本当に「こちら側」の人間なのだろうか。時折垣間見せる狡そうな笑顔が不安を煽る。
 考えれば考える程に、迷路は深まるばかりだ。僕は自他に無関心を装って、校舎を出ることにした。無機質な昇降口を一歩出てみれば、庭園はまるで深い海の底に沈んだように、密やかだった。朱子織のベールが覆った月から、清かな溜息が零れている。群雲が過ぎ去ると、庭園の中央に誂えられた檻が、星を滑らせたように耀いた。
 近寄ってみると、水晶を閉じ込めた鉄格子から、シゲルの囁きが聴こえた。

>>[名前欄表示:田島シゲル]
「これから創造の森に向かって頂戴。試したいことがあるの。」

 目を凝らすと鉄格子のうちの1本から、呼びかけるシゲルが見えた。僕が自分の姿を確認できたと分かると、シゲルは淡々と指令を続ける。

>>[名前欄表示:田島シゲル]
「創造の森には『大奥』という団体が溜まり場にしているサロンがあるの。
大丈夫。行けば分かるわ。
そこにあたしの鏡があるから、それを手に入れて頂戴。
今の時間なら誰かが学園祭の準備で残っているはずだから、その人にお願いすればいいわ。」

 僕は黙って頷いた。しかし、その団体に所属していない僕がそのサロンへ行くのは、不自然なように思えて少し立ちもとおる。

>>[名前欄表示:田島シゲル]
「あら、あたしからの依頼であることは話しても大丈夫よ。鏡の中にいることさえ話さなければ、問題ないわ。」

 それならば、なんとかなる。僕はそう確信して、もう一度頷いた。

>>[名前欄表示:田島シゲル]
「では、よろしくね。あたしは先に行っているわ。」

 ひらり、と身を翻して、シゲルは闇に消える。僕も後を追うように中庭を後にした。
 月明りは、至るところを硝子細工に変えている。

(場面転換:大奥サロン)

 シゲルの云ったとおり、大奥のサロンは直ぐに見つけることが出来た。建物はとても余所余所しかったが、僕は後ろ盾がいる強みで、何の躊躇いもなく足を踏み入れることができた。

>>[名前欄表示:???(武宮千丸)]
「なんだ、お前。ここは部外者は立ち入り禁止だぞ。」

 応接室らしき部屋の扉を開けると、ソファで寛いでいた生徒と目が合う。不審な侵入者を諫める口調は、真っ当に厳しい。僕は一呼吸おいてから、シゲルの台本どおりに振舞った。

>>[名前欄表示:???(武宮千丸)]
「鏡だと?・・・そういや、昨日テーブルに置きっ放しになってたのがあったな。ちょっと待ってろ。持って来てやる。」

 彼は記憶を辿りながら、半ば独りごちると、僕にソファを奨めて部屋を出る。扉が閉まるのを確認してから、僕はゆっくりソファに体を沈めた。豪奢なシャンデリアが、部屋中を隈なく照らしている。

>>[名前欄表示:???(武宮千丸)]
「待たせたな。」

 程なくして戻ってきた彼は、携帯電話で誰かと話している最中だった。僕に手鏡を渡すと、片手を挙げて背を向ける。
 手渡されてから、僕は鏡がどんなものであるか知らない、ということに気が付いた。小さな薔薇の飾りをたくさんあしらった、ずっしり重い手鏡を見つめながら、僕はしばし悩む。
 そして話が終わった彼に、念のため別の鏡も探したいと申し出た。
 とりあえずシゲルと接触しなくては。

>>[名前欄表示:???(武宮千丸)]
「だったら、階段上がって左の突き当たりの部屋を探せ。あいつの私物だったら、そこにたまってる。それ以外の部屋には入るなよ。」

 僕は力強く頷いて立ち上がると、深く頭を下げた。彼はとても忙しそうだったが、決して邪険にすることなく応える。僕を階段まで案内すると、自分はそのまま建物を出て行った。振る舞いの端々が聡明さを香らせている。

>>[名前欄表示:田島シゲル]
「上出来よ。あんまり思惑通りで、怖いくらいだわ。
さ、誰も来ないうちにはじめましょう。」

 よく磨かれた階段の手摺から、シゲルが声を掛けてきた。そして部屋にではなく、玄関を入って直ぐの大きな姿見の前へ僕を誘導する。一体何を始めるというのか。試したいといっていたことだろうか。
 僕はエントランス内を直線で横切り、姿見の前に立った。手鏡は硝子玉のときと同じようにして、呑み込まれる。

>>[名前欄表示:田島シゲル]
「鏡の裏から合わせ鏡をするの。何が起こるのかしらね。」

 ひどく楽しそうに云うや否や、シゲルは手鏡をひっくり返してこちらに向けた。
 幾重にも奥まった世界が、ぞろりと手鏡の中に放たれる。姿見の表面はやがてとろとろと溶け出し、無秩序に波紋を広げた。淡い石英の細波が、星たちを走らせては闇へと潜める。軌道はまるで茨を這わせたゼラチンのようだ。 僕はほとばしる硝子の水に手を伸ばした。
 刹那、世界は眩耀する。
 光はすべてを凌駕し、僕はすべてを後悔した。眩暈にかまけて眸を閉じたまま、その場に崩れ落ちる。魅了された挙句に向こうへ吸い込まれるなんて、中毒症状のようで性質が悪い。

祭り07 

December 15 [Fri], 2006, 23:45
【噴水前】(登場キャラクター→関口京

 月が反射した光だけを頼りに、僕は黙々と廊下を歩いた。当てがある訳ではないけれど、そんな振りをしていないと何処かへ連れて行かれてしまう。そんな気がしていた。脆弱な心を無理矢理奮い立たせて、機械的に右足と左足を前に出す。
 なんて息苦しいんだろうか。
 僕は逃げ出すように昇降口をすり抜け、外へ出た。庭園を囲む満天星躑躅の紅葉は、闇夜に慎ましく項垂れている。その間を縫うように伸びた山帰来はすっかり落葉して、真朱の実をたわわに携えていた。セルロイドの天使が矢庭に踊りだし、月の耀く気配がする。仰げば、満月は思ったよりも東の夜天にぶら下がっていた。
 校舎沿いに植えられた、背の低い野薔薇の垣根の横を、通り抜ける。すると俄かに緩い風が、水音を運んできた。それはイージーリスニングの古典音楽のように気安い。促されるように見やると、噴水が蒼鈍の放物線を描き、足元に湛えた水面を叩いている。月の光を浴びた噴水は、蒼を帯びた硬石膏だ。
 一直線に伸びた敷石を慎重に踏みしめながら、僕は噴水へ近づいた。

>>[名前欄表示:???(関口京)]
「おわ・・・!!・・・誰か、おる・・・ん・・・?」

 噴水の縁に腰掛けたまま、警戒したようにこちらを穿っている生徒がいた。手にしたポータブルのゲーム機から零れる明かりが、彼の細顎を不規則に照らしている。
 僕は人がいるという事にただ安堵し、そのまま彼の方へ歩み寄った。そして、少し距離をとって同様に腰を下ろす。夜気に触れ、冷たくなった雪花石膏のような噴水が、心地良い。
 彼はまだ僕を警戒しているらしく、点滅する画面を余所に、じっと此方を伺っていた。まるで物陰に潜む猫のようだ。僕はゆっくりと視線を彼に合わせると、続きをどうぞ、と促す。

>>[名前欄表示:???(関口京)]
「あ、あの、あのあの…っ。ごめ…ん。なんでもな…い。」

 画面に視線を戻すや否や、画面からの明かりは、無常にも消えてしまった。絶望にも似た表情で、しばらく画面を見つめていた彼だったが、何かに気が付いたように顔を上げる。僕が首を傾げるように覗き込むと、ピョンと立ち上がって、上着のポケットから取り出した果実を差し出した。

>>[名前欄表示:???(関口京)]
「あの…っ、みかん、いっしょに食べる?」

 柑子色に熟した果実は、月明かりを受けて硝子の作り物のように煌めいた。僕は両手で受け取ると、そっと香りを楽しむ。彼は反対側のポケットを探ったものの、自分の分が見つからなかったらしく、ひどく慌てたように僕を見た。

>>[名前欄表示:???(関口京)]
「おれ、用をおもいだしたからっ、きょうしつにもどる・・・。じゃあ。」

 そういうと、くるりと踵を返して、一目散に走り出してしまう。あっという間に姿が見えなくなってしまった。後を追っていた視線を落とし、僕は溜息を着く。

>>[名前欄表示:田島シゲル]
「あらあら、嫌われてしまったわね。」

 背後から声をかけられ、僕は弾かれたように振り向く。いつの間にか噴水は動きを止めていた。清く留まった水鏡が、糠星の散らばった天蓋を吸い込むように映し出していた。
 揺らめきの向こうで微笑むシゲルは、捩れた風景の中で奇妙なほどに鮮明で、僕は息を呑んだ。

>>[名前欄表示:田島シゲル]
「あら、化け物でも見るような眸ね。」

 怒気を全く孕まぬ口調が、責める。

>>[名前欄表示:田島シゲル]
「それは、こちらにいただけるのかしら。」

 云われて、僕は手にしていた蜜柑を差し出す。

>>[名前欄表示:田島シゲル]
「水に落とさぬように、くっつけて頂戴。」

 真意は図りかねたが、僕はひとまず云われたとおりにした。静謐な水盤に幾つもの輪が、重なりあっては消えゆく。瑠璃硝子の天を切り裂くサーチライトのように、リズムは不規則。月露は絶え間なく螺旋を追って、仄かにほとばしる。緩やかな微眠みにうつつを抜かしていると、藍晶石の長い爪が抉るようにして現れ、一閃した。
 世界は稲妻の内に封じられた。

祭り06 

December 15 [Fri], 2006, 23:44
【渡り廊下】(登場キャラクター→黒田潤

 群雲の機嫌は無秩序だ。月華を軽やかに操って、やがては踊るように退いていく。渡り廊下の床は、闇の触れたところから溶けてしまうそうなほど白い。僕は一歩踏み出すごとにちょっとした冒険をしているような気分だった。
 そういえば、何故シゲルは鏡の中になんているのだろうか。
 もともとの住人というわけではないようだから、きっと惹きこまれたのだろう。
 考えるに異世界というものは、僕たちが暮らしている世界のすぐ傍にある。僕たちは知らないうちに足を踏み入れるところまで近づいてしまうことがよくあるようだ。そんな時、異世界の住人は僕たちを拒否する。だから大抵は何事もなく終わる。
 しかし、例外というのは何処にでもある。むしろ積極的に誘い込んで、浮き足立った人間を玩ぶ輩もいるだろう。今回シゲルを呑み込んだ鏡は、その例外なのだ。こんな被害は誰にでも起こりうる。シゲルの立場にいたのが僕でも何の不思議も無い。僕は運が良いのかもしれない。
 そこまで考えて、僕はもう一度月を見上げた。冴々と弛まぬ微笑みが、氷柱のように僕の胸を突き刺した。
 余韻に浸ろうと足を止めた時だった。僕は背後からの足音に気付く。だが、確かめる間もなく、背後から衝撃が走った。

>>[名前欄表示:???(黒田潤)]
「うわぁ!・・・ごめっ、大丈夫? あぁ!!原稿がぁ〜〜!!衣装がぁ〜〜!ごめん、手があいてたら拾うの手伝って?」

 豪勢な音を立てて荷物が散らばる。よく一人で持っていたな、と感心すら覚えた。しばし、その量に呆けていたが、僕は彼の横にしゃがみこんで拾うのを手伝う。
 彼は連日泊り込みで作業をしている、という。クラスと部活動と有志団体。トリプル。クラスだけで手一杯になっている僕は、想像がつかない世界だ。
 全部拾ってみると、やはり明らかに一人の人間が持つ量ではなかった。さっきまでどうやって持っていたんだろうか。

>>[名前欄表示:???(黒田潤)]
「拾ってくれたついでに、この荷物半分、一緒に運んでくれない?」

 もとよりそのつもりだったので、僕は快く了承した。
 道行きがてら、彼は所属している野球部や、有志団体の大奥について教えてくれた。おおらかな口振りで、自身も参加しているかのように楽しくなってくる。
 どうやら、参加していない団体の手伝いもしているようで、途中いくつかの教室に立ち寄っては、荷物を配る。みるみる荷物は減っていったが、その分時間も飛ぶように過ぎていった。

>>[名前欄表示:???(黒田潤)]
「あ〜本当にありがとう!!感謝しきれないよ!!あとはもう1か所だし、一人で大丈夫だから。」

 教室を出てしばらくしてから、彼はそう切り出した。そして僕から荷物を受け取るために、自分が持っている荷物を整頓しだした。
 願ってもない、と僕は安堵する。実は教室に寄るごとに時計を確認しては、焦っていたのだ。
 僕も持ちやすいように、タイミングを計りながら彼に荷物を渡していった。最後にカウベルが残っていたので、それも渡そうとすると彼は首を傾げた。

>>[名前欄表示:???(黒田潤)]
「ん?そんなの持ってたっけ・・・それw荷物拾ってくれたお礼に君にあげるよwペットの牛の首につけるもよしwむしろ、いいクマ除けになるよ〜♪」

 牛は飼ってないし、熊にもそうそう出会わないと思ったが、僕はありがたくいただくことにした。打楽器として改良されたものではないようだ。綺麗な半球状の胴体の中には、きちんと舌が付いている。
 彼は、何度も振り返ってはぺこぺこと頭を下げながら去っていった。角を曲がって姿が見えなくなったところで、僕はシゲルと接触するために辺りを見回す。廊下の硝子窓で手をうとうと、足を踏み出した。すると不意に吹くはずのない風が、耳元を駆け抜ける。僕は一呼吸おいてからゆっくりと振り向いた。
 そこはあの踊り場に続く階段だった。階段の上では、あの鏡が青金石のように煌いている。
 気が付けば、僕は導かれるように階段を上がっていた。

>>[名前欄表示:田島シゲル]
「あなたは運が良い人なのね。」

 鏡の前までやってくると、シゲルも悠々と歩み寄ってきた。足音も気配もなく、滑るように。
 運が良いということは、僕も否定しない。上手くいき過ぎている気は、する。

>>[名前欄表示:田島シゲル]
「あなたの幸運に賭けてみようと思うの。今回は投げずに、鏡にくっつけて頂戴。」

 僕は指示通りに動く。螺子を巻かれた人形のように、言葉もなく正確さだけを命のように抱えて。
 カウベルを持ち上げると、その音色が踊り場にいやに響いた。乾いた鱗片に、金属質の雨粒が擦れたような軽やかさ。

>>[名前欄表示:田島シゲル]
「あら、素敵な音色だこと。」

 カウベルをそっと付けると、鏡は矢庭に映し出した世界を歪めた。蜻蛉の翅のように煌いた渦が、何重にも取り囲んだ中心で、ズブズブとカウベルが飲み込まれゆく。シゲルの指先は、しばらく渦を弄ぶように彷徨っていた。徐々に視界は霞敷かれていく。

>>[名前欄表示:田島シゲル]
「手を離しては、駄目よ。堪えて頂戴。」

 ややあって藍晶石のような長い爪が、此方の世界に潜り込んでくる。その瞬間、錨星の瞬きが群霞を一掃した。その光はあまりに強く、スパークした石英が飛び込んできたかのようだ。鼻腔の奥で薔薇園の香りが仄かに舞う。僕は浮き上がるような眩暈を感じた。

祭り05 

December 15 [Fri], 2006, 23:35
【音楽室】(登場キャラクター→須賀白鷹・真宮薫

 静謐な月明かりの中で、散歩でもしているような気分だった。窓格子の作る影を踏まないように爪立てしたり、薄群青のベールを纏った壁にそっと触れたりしながら、行く当てもなくフラフラと進んだ。
 それにしても、シゲルは何故鏡の中になんているのだろうか。もともとの住人では、ないようだ。ならば惹きこまれたってことだろう。
 そもそも異世界というのは僕たちが暮らしている世界と密接だ。知らないうちに足を踏み入れるところまで近づいてしまっている。そんな時、異世界の住人は大概僕たちを拒否する。しかし、例外というのは何処にでもある。むしろ積極的に誘い込んで、浮き足立った人間を玩ぶ輩もいるだろう。今回シゲルを呑み込んだ鏡は、その例外なのだ。こんな被害は誰にでも起こりうる。シゲルの立場にいたのが僕でも何の不思議も無い。
 そこまで考えて、僕は急に空腹を感じた。そして、昼間食べた焼き林檎のことなどを思う。
 そういえば今何時くらいなんだろう。腕時計を確認しようとしたが、生憎忘れてきたらしい。ならば、何処かの教室で、とすぐ近くにあった扉に手を掛けた。そこは音楽室だった。

>>[名前欄表示:???(須賀白鷹)]
「いい加減にしろよ。音痴。」

>>[名前欄表示:???(真宮薫)]
「お前が云えた義理かよ。」

 激しい剣幕に思わず手を引っ込めたが、時は遅く。中途半端に開いた扉から、僕は二人の生徒の注目を浴びてしまう。一応笑顔を作って会釈はしたものの、気まずくて言葉が次げない。

>>[名前欄表示:???(須賀白鷹)]
「なんだ、お前。」

 あからさまに不機嫌な声で迎えられる。随分なタイミングで入ってしまったものだ。

>>[名前欄表示:???(真宮薫)]
「おい、鷹。関係ない人にまで当たるなよ。これは俺たちの問題だろ。」

 制した声もまた、強く。僕は無意味に怯んだ。

>>[名前欄表示:???(真宮薫)]
「ちょうどいいや。ちょっと頼みたいことがある。」

 そういうと彼は、僕を手招いた。天井間際に並べられた肖像画の列へと視線を逸らしつつ、僕は音楽室に入った。

>>[名前欄表示:???(真宮薫)]
「驚かせてごめんな。俺は真宮薫。で、これが須賀白鷹。」

 薫が顎をしゃくって示した先で、白鷹は面白くなさそうにむすっとしたまま、僕を見ていた。

>>[名前欄表示:真宮薫]
「実は俺たち兄弟で文化祭に歌を披露しようと思って、今練習しいてたんだが・・・上手くいかなくてな。」

>>[名前欄表示:須賀白鷹]
「お前が音痴だから、いけない。」

>>[名前欄表示:真宮薫]
「るせーな。お前だって音痴じゃねェかよ。・・・あ、ごめん。で、実のところどうなのかっていうのをお前さんに判断してほしいんだが、どう。」

 音楽に特に造詣が深いわけではないが、客観的な意見だったら云える。僕はそっと頷いた。
 五線譜の黒板前に陣取るグランドピアノで最初の音をとり、アカペラで歌いだす二人。
 別段二人とも音を外しているわけではないし、リズムだって合っている。息も合っている。とちったところまで一緒だ。さすが兄弟。
 ただし、二人とも個性が強すぎる。ぶつかってしまうと衝撃が大きく、本来の曲調がバラードであるにも関わらず、ロックの香りが漂い始めるのだ。
 何かに似ている。そう、これは戦いだ。
 試しにお互いの歌をじっくり聴くことを奨めてみた。

>>[名前欄表示:須賀白鷹]
「そういえばおれ、お前の歌聴いたことなかった。すまん。ちゃんとやる。」

>>[名前欄表示:真宮薫]
「いや、俺も実は自分のパートでいっぱいいっぱいだったよ。ごめん。」

 空気が温順になり、ほっと胸を撫で下ろす。
 二人とも剛直なだけで、本当はとても仲がよいのだろう。
 練習を再開しようとしたとき、白鷹がやおら近づいてきた。思わず一歩後ずさる。

>>[名前欄表示:須賀白鷹]
「お前に、これやるよ。」

 力強く差し出されたのは古びたアナログのメトロノーム。思わず受け取ったものの、固定錘が外れているうえに、振り子が左右に正しく振れない。要するに、壊れている。

>>[名前欄表示:真宮薫]
「お前、お礼にそれやるの失礼じゃね?」

 薫は止めたが、僕はありがたく受け取った。シゲルのこともあったが、僕自身このメトロノームが気に入っていた。壊れていても佇まいは一端で、気品がある。
 さて、何処でシゲルに渡そうか。そう思ってぐるりと首を巡らすと、開きっ放しだった扉に白い影。僕は自分の目を疑う。
 兎が覗いている。
 いや、目を凝らしてよく見ると兎の着ぐるみを着た生徒だった。学園祭の準備の一環なんだろうか。

>>[名前欄表示:須賀白鷹]
「啓太!!」

 ぼんやりと考えていると、白鷹が突然大きな声でその生徒を呼んだ。

>>[名前欄表示:鈴置啓太]
「ぁのね、チロ。てつだってほしぃことがあるんだけど・・・?」

 小首を傾げながら問いかける啓太に、白鷹は一も二もなく駆け寄って、そのまま音楽室を出て行ってしまった。

>>[名前欄表示:真宮薫]
「しかたねぇなー。あ、あんた本当にありがとうな。今日はもう練習にならねーから、俺帰るわ。あんたも気をつけてな。」

 何が仕方ないのか良く分からないまま、僕は独りぼっちになった。ひとまず部屋を出ようと、灯りを消す。

祭り04 

December 15 [Fri], 2006, 23:29
【ラウンジ】
 正直言って、僕は狼狽していた。
 震える寸前の足を何とか動かし、階段を上がる。一段一段確かめるように、爪先を見つめながら踏みしめる。上りきったところで一つ、大きな溜息を吐いた。心の中を占拠した不気味な影が、無遠慮に足跡を擦りつけている。焼け焦げたような、陰湿な臭いと共に。
 ただ過ぎ去るのを待って、力いっぱい目を瞑ってみる。闇を得ると、思考は徐々に整い始めた。冷たい手摺の感触を確かめる余裕が出てきて、僕は遥かな閃光に唆されるように目を開く。窓ガラスの向こうの月はすっかり満ちて、海水晶のように迷いなく輝いていた。
 不意に咽喉の渇きが襲う。僅かに残った緊張を無理やり解きながら、僕は飲み物を求めてすぐ近くのラウンジへ向かった。
 ラウンジといっても、そこはきちんとした部屋ではない。各階の廊下に一箇所ずつ設えられた休憩スペースで、飲み物の自動販売機も備わっている。そして、暗くなると自動的にその周辺の蛍光灯が点く。防犯用なのだそうだ。ここ最近で仲良くなった用務員のおじさんから、そんな話を聞いた。
 ポケットの中の小銭を探りながら辿りつくと、屈んでベンチの下を覗き込んでいる人がいる。恐る恐る声を掛けると、ふわりと振り向いて大きな瞳をぱちりと瞬かせた。
 
>>[名前欄表示:???(鳩羽綾)]
「大事な物を失くしちゃって。」

 それだけ云うと、照れたようにほんの少しはにかむ。釣られて僕の表情も緩んだ。そして、好奇心の儘にそれが何なのか問うた。

>>[名前欄表示:???(鳩羽綾)]
「えっとね…小さな硝子玉なんだ。ちょっと歪なんだけれど、緑色が綺麗なんだよ。煤cはっでもぼくにとっては大事なんだけれど…その、ぼくにってだけで、そんなに高価なものでもないし…。」

 真剣に聴きすぎただろうか。彼は言葉尻を濁しながら、ついには俯いてしまった。軽薄さに軽く咎を感じて、僕も言葉をしまいこんでしまう。
 宝物なんていうものは、持ち主にとって大事であれば良い。他人の価値観の及ばないところにあるからこそ、宝物なのだ。持っていること自体が幸せだ、とおもう。
 散々練って、そう告げようと彼の旋毛を見つめていると、耳を擽るような密やかな囁きが、足元から届いた。

『ここよ。』

 僕は導かれるようにその場にしゃがみこんで、ベンチ下を覗いた。慎重に視線を廻らせる。敵艦の下を進む潜水艦のように。
 程なくして、それは鈍く瞬いた。
 僕はいっぱいに腕を伸ばすと、そのまま恭しく取り寄せ、埃を払う。蛍光灯に翳すと、空色の宇宙に翠碧の森が広がる。なにかのはずみで丸ごと閉じ込められたお伽噺のようだ。
 僕は涼風渡る木立の中に、ほんの少しシゲルの後姿を見たような気がした。

>>[名前欄表示:???(鳩羽綾)]
「わあ…ありがとう!!」

 僅かに上ずった彼の声に、我に返る。そして、消え行く背中を追いかけようとしていた自分に気づき、愕然とした。
 鏡の向こうに吸い込まれるところだったのではないか。
 そう思うと僕の思考は、どうにも途方にくれてしまった。

>>[名前欄表示:???(鳩羽綾)]
「どうかしたの、大丈夫?気分でも悪いのかな?」

 何も言わない僕を案じてくれる彼に、ただ首を振って応える。上手く言葉が出てこない。

>>[名前欄表示:???(鳩羽綾)]
「座ってた方が良いよ…?あ、ちょっとまってて!」

 促されるままに腰を下ろす。硝子玉を握った手が僅かに震えた。深く息を吐き出す。胸に鬼胎を抱きながら、懸命に目を逸らせようともがいた。
 ややあって、目の前に紅茶の缶が差し出される。

>>[名前欄表示:???(鳩羽綾)]
「…はい、熱いから気をつけてね!」

 弾かれたように見上げると、屈託のない視線とぶつかる。僕はお礼を云って缶を受け取り、硝子玉を彼に返した。彼は至極大事そうに受け取ると、菜の花色の袋に入れてから、鞄にしまった。

>>[名前欄表示:???(鳩羽綾)]
「うん、本当にありがとうっ!今度は絶対なくさないようにするね!//」

 鞄を持っているということは、帰るところだったのだろう。
 僕は、もう大丈夫。と告げてゆっくりと立ち上がった。すると、とても安心したように笑って、彼は一つ頷いた。
 口に出してみたら、案外大丈夫なような気がしてくる。その現金さに少しだけ自嘲して、立ち去る背中に手を振った。

>>[名前欄表示:田島シゲル]
「あの子はあたしの友達なの。とても良い子でしょ。」

 彼の姿が曲がり角の向こうに消えると、ラウンジの硝子窓の向こうから、シゲルの声がした。振り返ると、投げてよこせという身振りをしている。
 缶なんか投げつけて、大丈夫なのだろうか。
 まだ暖かい缶をしばし見つめて、もう一度シゲルを見やる。

>>[名前欄表示:田島シゲル]
「大丈夫よ。騙されたと思って、思い切りやって御覧なさい。」

 そういって笑うシゲルは、晩霞の奥で佇んでいるかのように一瞬遠のく。言葉はとても暴力的な響きを含んでいるように思えた。
 僕は密かに呼吸を整えて、しっかりとシゲルを見据えた。二の足を踏んだら、これ以上先に進めない。と自分を諫める。
 アンダースローで出来るだけ優しく投げてやると、缶は硝子の前で失速する。硝子は矢庭に瑠璃色の波紋を広げ、滑らかに缶を呑み込んだ。そして蒼星を滑らせたように煌めくと、元のとおりにしん、と静まり返った。去り行くシゲルの背中は、先ほどの硝子玉の中で見た姿と寸分違いも無く。
 月の光は乾いた雫となって、足元に降り注いでいた。

→噴水前
→大奥サロン

祭り03 

December 15 [Fri], 2006, 23:15
【トイレ】
 正直云って、僕はとても後悔していた。
 とりあえず出会った人には、くまなく声をかけるつもりでスタートを切った。けれど、階段を一つ下りるごとに、つまらない小さなことが悪い方にばかり転がっていく。狭くなった頭の中を、隅からぎゅうぎゅうに詰めてくのを感じる。苦しい。
 階段を折り終えると、換気窓から満ちた月が覗いていた。セルロイドの輝きは、一片の羽根のような軽さで僕の中に舞い込む。僕は視線を逸らさずに、できるだけたくさん息を吸い込んだ。月の光を呑み込むように、厳かに。そして憂色漂う諸々を、力いっぱい吐き出した。
 ゆっくりと改めて一歩踏み出してみると、不思議なほどに足取りが軽い。気持ちは徐々に凪いでいった。
 漆喰の白い壁が、薄荷のような澄んだ空気を跳ね返している。真昼を漂った虹色の囁きは、月華に諭され神妙に潜んでいる。
 それにしても「何かもらう」って大雑把な注文だな。如何切り出すべきだろう。
 しばし悩んで、窓硝子越しにシゲルに声をかけようとした。その時だ。パタパタと駆け足の音が近づいて、あっという間に追い越していく。ちょっと行ったところにトイレがあって、そこに入ろうとしたみたいだったけれど、彼は入り口で一瞬引きつったように動きを止めた。そしてくるりと踵を返す。とても綺麗な回転で、螺旋仕掛けの玩具みたいだ。
 ちょっとした親しみを覚えて、僕は戻ってきた彼に声をかけた。
 彼はほんのちょっと不思議そうに僕を見ていたが、何かに気が付いたように目を輝かせる。

>>[名前欄表示:???(日下健)]
「はい、コレ持ててねー。」
 
 渡されたのは、ルービックキューブだった。各面でまちまちの色がひしめいている。なんて唐突な。これ黙ってもって帰ってしまったら、どうするつもりなんだろうか。いや、そんなことはしないけれど。
 仕方ないので、トイレの前で彼を待ってみることにした。

>>[名前欄表示:田島シゲル]
「あの子はあたしの友達なの。きっと上手くいくわ。」

 琺瑯びきの水場にある鏡から、シゲルがひょいと顔を覗かせた。喋りにくそうなのは変わらないけれど、とても嬉しそうだ。

>>[名前欄表示:???(日下健)]
「待たせたネ。君はいい人だー。」

 手を洗い終わった彼にルービックキューブを渡すと、彼はおもむろに用具室の扉を開けた。トイレットペーパーを持ってきて、僕に渡す。そしてポンポンと叩いた。

>>[名前欄表示:???(日下健)]
「コレ、お礼ね。きっと役に立つヨ。使うがいいヨ。じゃーねー。」

 半ば云い逃げのように走り出す。呆気にとられていると、鏡の向こうからシゲルの笑い声が聞こえた。

>>[名前欄表示:田島シゲル]
「ね、上手くいったでしょ。」

 手にしたトイレットペーパーを見つめがなら、結果オーライだな、とおもった。頭をぽしぽしと掻いて、シゲルを見やると、投げてよこせというジェスチャー。
 鏡に向かって、恐る恐る投げてみる。鏡はトイレットペーパーが触れたところから、やわやわと溶けて、銀の靄のようになる。すっかり飲み込むと、元のとおり凛と輝いた。触れてみると、あまりに冷たい。去っていくシゲルの背中が闇に呑まれていくのを見届けると、僕は呼吸を整えた。
 月を覆った薄雲が、足元の影を暈していく。

さ、次は何処に行こうか。

【音楽室】(登場キャラクター→須賀白鷹・真宮薫
【渡り廊下】(登場キャラクター→黒田潤

祭り02 

December 15 [Fri], 2006, 22:54
 そこかしこに茜色が染み渡る、逢魔ヶ時。間近に迫ったクレアール祭の準備で作られた作品や道具にも、惜しみなく。金木犀の香りが何処からともなく滑り込んで、濃くなった影に息を潜めている。
 昇降口には僕のほか誰も居なかった。不意に遠くで準備のために残っている子達の笑い声が聞こえる。なんだかちょっと、急に独りぼっちになってしまったような気分で、僕は靴箱を開けた。
 はらり、と二つ折りの紙が足元に落ちる。
 手描きの簡略的な地図には、目的地らしき場所に薔薇のマーク。その横に少し気取った字体で「ようこそ」と一言だけ書いてある。誘う気があるのかないのか微妙な招待状を手に、僕はしばし立ち尽くした。

【行ってみる】→校舎内に戻る(階段踊り場へ)
【無視】→帰宅
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【無視】

 地図とにらめっこをしていた僕は、小さく息を吐いて顔を上げた。地図を持っている手はだらん、とおろす。耳を澄ませば、みんなの賑やかな笑い声は尚も遠くに響いていた。
 僕はぐるりと辺りを見回して、用心する。獲物から隠れるガゼルのように。二度三度繰り返し、僕は一人であることをよくよく確認した。
 タイミングは、今だ。
 僕は適当に目に付いた靴箱を開けると、手紙を放りこんだ。そして、何事もなかったように昇降口を出る。
 そもそも靴箱に手紙なんて、悪しき浪漫主義もいいところだ。
 ほんのちょっと憤慨して、僕は帰路に就く。紅茶の底に沈んだような世界は、至極濃密。徐々に近づく闇の足音をかき消していた。

END
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「行ってみる」を選択
階段踊り場にて。

 地図を片手に、僕はのろのろと校舎内に戻った。誰かを誘おうというわけではない。単に地図の指す場所が、講堂近くを示していたからだった。そもそもこの地図は大雑把過ぎる。
 目的地近くまで来ると、急に足が重くなってきた。それにつれて意識は階段を上ることに懸命になった。何処の階段かなんて知らない。とにかく目に付いた階段を上った。半ば体を引き摺るようにして、上った。
 ややあって矛盾した心と体を持て余して、踊り場に佇立する。とてもたくさんの階段を踏みしめた気もするのだけれど、すぐに諦めてしまった気もする。階段上るのだけなのに、何でこんなに必死なんだ。
 僕は僅かに乱れた息を整えながら、目の前の大きな鏡を見やった。開校記念に贈られたことが下方に、上の真ん中に校章が、共に金色でプリントしてある。正方形でとてもシンプルな鏡だ。ただし、とても大きい。多分クラスで一番大きな子が手を伸ばしても、あの校章に手が届かないだろう。学園内の踊り場にはいくつか鏡があるが、この鏡が一番大きいんじゃないだろうか。
 軽い倦怠感の中で呆けていると、金風が盛大に木々を揺らした。夕陽に満ちた世界を、徐々に闇が侵していく。風がおさまると、しん、と静まりかえって、僕は不安を覚えた。
 あんまり静か過ぎやしないか。
 慌てて踵を返し、階段を下りようとしたその時だった。

>>[名前欄表示:???(田島シゲル)]
「あら、行ってしまうの。」

 背後から低く囁かれたその声に・・・

振り返る→あれ、誰も居ないけど・・・・。

振り返らない→帰宅・・・かと思いきや。

祭り01 

December 15 [Fri], 2006, 22:44
2006クレアール祭にて発表したシナリオをまとめておきます。
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ふらり、と廊下へ出た。
開け放された窓から入り込んだ風が、廊下でひと暴れしては去っていく。
ずっと教室にいて忘れていたけれど、そういえば、朝から風が強かった。
僕は首をすくめて、あわただしく行き交うみんなを、ぐるりと視線でかき混ぜた。

とりあえず教室は出たものの、昼食を用意しているわけではない。
まずは調達しなければ。

「カフェテリア」を選択
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「カフェテリア」を選択した場合の文章。

 カフェテリアは人影も疎らで、のんびりと空気が巡っていた。
 僕は照り焼きしたチキンとアボガドサラダを挟んだライ麦パンと、焼き林檎をトレイの上に載せる。カフェラテを頼んで、待つ間に会計を済ませると手近なテーブルに置いた。
 大きな一枚硝子がいくつも並んだ窓際は、暖かな日差しだけを受け入れて、とても優しい。
 焼き林檎をつつきながら、しばし微眠む。夢と現実の境界線があるというならば、きっとこんな風に心地よいものなんだろう。シナモンの香りが鼻腔を擽る。徐々に体は傾いて、僕はそのまま眸を閉じた。

 目が覚めて、僕は枇杷色に染まりゆく世界を不思議におもって、眺めた。ほんの瞬きしたくらいにおもっていたが、ずいぶんと眠ってしまったようだ。
 傾きかけた太陽が、薄水色の天からスノーホワイトの光をはなっている。目の前に置かれたカップには、すっかり冷め切ったカフェラテ。
 急いで食べる気にもなれず、僕はのろのろと、食事を口に運んだ。秋の日は釣瓶落としとは、よくいったものだ。なんて、おもいながら。
 そして、僕は食後にするつもりだった作業に見切りをつけた。急いで片付けなければならないことは既に終わらせてある。
 そんなふうに自分を説得して、鞄を取りに教室まで戻った。


この後すぐ、鏡編冒へ。

食い倒れ再び。 

April 18 [Tue], 2006, 1:41
6時起床。誰にも寝顔は見せません。シゲルです。というわけで皆が爆睡している間手持ち無沙汰だったので洗顔したり、目を入れたりヨガしたりで暇つぶし。よろよろと起き上がった殿がおもむろに片付けを、と思ったらストレッチを・・・いや、それ伸びてない。何て体の固い人なんだろう。失笑。及び深呼吸。しばらくニュースで裸祭を見たり、ゴロゴロしたり、ウーロン茶飲んだり、御菓子貪ったりして、気がすんだので風呂へ。wiht殿。昨日歩きすぎて足の裏が痛かったので湯船でマッサージ。気持ち良い。つか、頭からお湯かぶると本当に気持ちが良いよね。大好き。
すっきり目が覚めたところで、顔面工事開始。髪の毛は夜会巻きにしようと思ったのだけれども、面倒だから片方でフワフワ巻き。かんざしも挿すわよ。すっかり用意を整えて、隣の部屋に入ったら、「マダム」とお声がかかった。そのまま仮面ライダーとプリキュア鑑賞。傍らでは殿が健と須賀をプチプロデュース。
名古屋駅に荷物を預けて本日の行動開始です。しかし嗚呼、思ったようにコインロッカーがあいてなくて。いや、あたしの荷物が大きすぎたのが主な原因です。申し訳ない。穣とユエがあちこち走り回ってくれた。メルシーボクウ。結局みんなのおかげで何とか納まりました。本当にありがとう。うう。
さて、お昼御飯です。あんかけスパです。あたくし前回来たときに失敗しているので、今回はもう心に決めたあの子に決めようと思ってました。ふふ。まんまと大成功で。エビフライとクリームコロッケが旨!!メラ旨!ぼちぼちと食べ終わったあたりで、不意に穣が持っていたワックス(青いハイライトがはいる)を殿がつけ始め・・・たけれど思ったように変化が出ず失敗。でも撮影会が始まる。。あんまりノリノリすぎて須賀にきもいとか言われる始末。合掌。

いざ、名古屋 

April 18 [Tue], 2006, 0:43
3時起床して、おかっぱ(紫)を装着したらすっかりテンションは上昇。待ち合わせも時間通りなの。智・須賀・健とは超スムーズに合流。遅刻をしたのは彼一人です。ええ、殿は仕方の無い人です。ま、待機場所を勘違いしていたあたしたちも、同じ位仕方ないかもしれないのだけれど。自分のことは棚に上げてみるわ。粗方の殿の行動パターンを予想して皆に浸透させつつ待機。嗚呼!!あまりにどんぴしゃで、自分が恐い。っていうか、油断しすぎよね。
バスを待つ間進級のこととか赤子のこととか語って、寒さに負けそうになる面々。っていうか主にあたし。バスが来たときには、既に上がりきっていたテンションが半分位まで下がっていたわね。だって、寒いのきらーい。暑いのもきらーい。
バスに乗り込んでぬくぬくしていたら空腹感に襲われた。蹴散らそうとも、力が出ないよー。ってなわけで休憩時間の待ち遠しいことといったら、あたしが一番待ち望んでいたに違いないんだ。トイレに行きたいとか、そんなの目じゃないんだから。もうメラメラなんだから。あたしの食欲を思い知るが良い。
しかしトークに手は抜きません。隣に座った人は眠らせません。それがあたしのポリシーです。与太話だなんてそんな、酷い。どうでも良いけれど、殿は少食だよね。菓子パン二つで満腹とか超燃費が良い。超、超えて聖(セイント)だとおもう。ちなみにあたしカレーパンは嫌いです。<ちなむな。あとは、そうだな。殿は携帯を携帯すべきだとおもう。そしてメールうつ訓練をすれば良いよ。あたしは毎日BBSに書き込む&投票することで愛を具現化しようと誓った。
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