チョコが好き

December 05 [Wed], 2012, 19:23




 お菓子好きのあたしの中でもチョコレートは別格だ。あらゆるお菓子の中で最もチョコレートが好きだと言っても過言ではないだろう。

 あの褐色の色艶に芳醇な香り、口に含んだ際のそれまで固体であった物がさっと溶け出していく感じも最高にチャーミングだと思っている。チョコレートの無い人生なんて考えられない、いつでもそう公言しているほどチョコレートが好きだ。

 これから巷はクリスマス、バレンタインデー、ホワイトデーと、何かとお菓子好きにはテンションが上がる季節が続く。特にバレンタインデーは最高だ。普段、見掛けない類のチョコレートが登場して楽しませてくれる。

 それにその時期、性別的にたくさんのチョコレートを買っていると、交友範囲の広い人というポジティブな印象を得られるようだ。全てあたしの中に消えていくにも関わらずにだ。

 そんなチョコレートの販売熱が高まる中、売り場の一角にはプレーンな板チョコが山積みにされて売られている。溶かして型に流し込み、手作りと称してプレゼントする為だろう。その中の何人がテンパリングの存在を知らず、チョコレートが固まらないという悲しい現実を目の当たりにするのだろうと可愛くない事を考えるからこそ、今回も本命チョコを渡す相手に恵まれないのだと我が身を振り返ったりもする。

 かつて外国人に、「なぜ日本ではこの品質のチョコレートをこの価格で売る事ができるのか」と聞かれた事がある。確かに言われてみると日本のチョコレートのクオリティは高い。最近はデフレの影響もあってか、ディスカウント店などへ行くと大手メーカーの製品が100円もしない価格で売られている。それらの製品は、決して海外の名の知れた専門店の製品に引けを取らない出来栄えだと思える。

 そんなチョコレートを眺めながら、日本に生まれて良かったと思うと同時に「物作り日本」とはこれなのではないのかと思えてくる。当たり前の物を高い品質で安価に作るからこそ、日本の製品は高い評価を得てきたのではないだろうか。

 長引く不況を脱する糸口として「物作り日本」という概念にしがみ付き、独自性の高い技術力のみに特化する事と履き違えてしまった挙句に辿り着いたのが、ユーザー不在のハイテク化によるガラパゴス化であったように思えてくる。

 高性能で高額な製品の説明を散々聞きながら、そこそこの性能の安価な類似品を「たいして変わりませんよ」の一言を無理やり店員に言わせて購入するおばさんの存在を、開発やマーケティングの担当者が少しでも認識していたら、日本の家電業界の低迷は少しは変わったものになっていたのかもしれない。そんな事を考えながらチョコレートを口にするという至福の時間の中にいる自分を振り返ると、やはり本命チョコを購入する日は遠いようにも思えてくる。

 自虐的な思考の中、下がり始めたテンションでもはっきりと言える。日本のチョコレートは世界に誇れる製品だ。そしてあたしはそんなチョコレートが大好きだ。
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:シャーベット
  • アイコン画像 血液型:型
  • アイコン画像 現住所:
  • アイコン画像 職業:
  • アイコン画像 趣味:
    ・お菓子を食べる
    ・お菓子を探す
    ・お菓子を研究する
読者になる
お菓子とパンの狭間、曖昧な世界に菓子パンはいる?
2012年12月
« 前の月  |  次の月 »
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
最新コメント
ヤプミー!一覧
読者になる
P R
カテゴリアーカイブ
http://yaplog.jp/sherbet/index1_0.rdf