ある耳鼻科医の悩み

December 03 [Tue], 2013, 8:52
K大学付属病院の耳鼻科医がローテーションで日本海側の公立病院に転勤しました。
彼は大学では耳石の研究をやっていました。

耳石とは脊椎動物の内耳にある炭酸カルシウムの結晶からなる組織で、平衡感覚と聴覚に関与しています。

ヒトのものは聴砂とも呼ばれることもあります。

魚類のものが有名で、特にイシモチと云う名前の魚の名はこの耳石の石にちなむものです。

赴任先は海も近く魚を使った研究には絶好とはじめは喜んでいました。

その後彼の苦悩がはじまります。

大した距離ではありませんが、毎日毎日海水を海から病院の研究室まで運ばなければなりません。雨の日も雪の日もです。

何故なら実験に使う魚を生かし続けるには海水の交換が必要だからです。
水は決して軽いものではありません。

これを何とかしなければと彼は考えたのです。

必要は発明の母と申しますが、ついに海との往復が終わる日が来たのです。

海水を交換せずに魚を生かし続ける方法を彼は見つけたのです。

その後、しばらくして彼はある企業の経営者の訪問を受けます。
この経営者海水の交換無しに魚が生きつづけるとの話をどこかで聞いたのでしょう。

彼から100万円(と聞いています)でその方法を譲り受けたのです。

彼は最初大いに喜んでいましたが、世の中に生簀が発達した段階では大いに後悔した事でしょう。

もしそのままで特許料を得る事を選んでいれば、自分の研究所をつくり優雅に研究三昧で暮らしてゆけたからです。

読者の皆さんが海から離れた地でも新鮮な魚を食べれるのには彼の手抜きのお陰による部分もあるかもしれません?
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