untitle

May 11 [Wed], 2016, 1:05



















誰に気づかれる事もなく
声を上げるでもなく
毎日頭の上を静かに流れ続けている雲みたいに
繰り返しの日々を過ごし続けてる。


子供の頃 目にうつる大人達は
みんな「誰かの親」だと思っていた。
同じように目にうつるお年寄りは
みんな「誰かの祖父母」だと思っていた。

必ずしもそうじゃないと知ったのは
ずいぶん大きくなってからだった。


多分 今 
道行く見知らぬ子供が目にする僕の姿は
ごく普通の「大人」に見えるんだろうと思う。


毎日いろんな事があって
その場面場面でいろんな立場と役割があって
無意識にそんなもろもろをこなしているけれど
急にぽつんとした気持ちになる。

風呂に浸かりながらニュースをぼんやり見てる時だったり
通りすがりの硝子に映った自分の姿を見た時だったり
鍵盤の上に置いていた指を離した時だったりの
本当に小さくて些細な瞬間に。


目に見える特別なスイッチがあるわけじゃないけど
1日の中で自分の中のいろんなところにあるそれに似たものを
ぱちんぱちん その都度切り替えている。

幾つか並んだそれの数を
いちいち数えることはしないけど
「幾つかある」という事そのものが
幸せなことなんだろうなと思う。





僕は

彼らの孫で
彼らのコドモで
彼らの息子で
あの人の弟で
彼らの友達で
彼らの上司で
彼らの部下で
彼らの同僚で
彼らの顔見知りで
彼女の夫で
彼女の父親で
彼の飼い主。



息を止めてみたら
だんだん苦しくなってきて
鼓動が耳の奥で聞こえてきて
遂にはぶはっと口を開ける。

仰向けに放り出した自分の腕を上目で見る。

指先の向こうにあるはずの
見えないものを考える。






untitle

March 01 [Tue], 2016, 1:18

















覚えていようとしたって忘れてしまう

忘れないでいようとしたはずなのに
思い出せない


思い出せない

おもいだせない






untitle

February 23 [Tue], 2016, 0:25

















ゆうらりゆうらり
霞む視界

境界線

遠い空
今朝の続き
雲の奥



白い


防衛本能
自己回避
隠れ蓑

微笑みに変換
共感に摺り寄せ
頷きと口角の引き上げ
やり過ごす瞬き

内側の声
誰の音
叫んだ喉
歪んだ声


指の先
震える先

何処行こう










untitle

January 07 [Thu], 2016, 1:47


















日々を 
目の前に起こる物事だけに照準をあて
無理矢理なぎ倒すように過ごしていた。

暮れから年明けまでは例年通り ものすごく忙しなくて
気づいたら367日目でしたみたいな感覚の新年。


かといって

迂闊に時間と時間の隙間を見つけた時は
自分をどこへ置いておけばいいのか
さっぱりわからず
だけど 
そういう自分を俯瞰してる自分がいる限りは
大丈夫と思ったりした。


大した意味もない日常をなんとなく書き留めておくことや
気分転換や内省の掃き溜めに文字を並べる事が
苦痛としか感じられなくなった時期が続いた。

苦痛ならやらなきゃいい。
誰に強制されるでもなく勝手に垂れ流しているんだし。



日常 帰宅して 
仕事の為にPC類を開けない日はあまりないのだけれど
用事が済むと閉じて音楽を聴いたり 
ぼんやりしていたら朝が近くなって
ぎくしゃく眠って仕事に行く毎日を続けているうちに
時計の針はきちんとちくたく動いていた。


さっき PCからなんとなくここを開けて 
なんとなく書き始めてみたら
あんまり苦痛じゃなくなってんなと気づいた。





相変わらずなんにも信じていない。
今年は初詣に行っていない。
蕎麦は食べたけど餅は食べていない。

相変わらず数か月先の約束や予定を入れる事に抵抗がある。

瞼は二重でいる事を決め込んだらしい。
最近 爪が伸びるのがやけにはやい。
コンビニに行ったらくじを引いてくださいと言われ
引いたら「雪見だいふく」があたって少し困った。
要りませんと首を振ったら 缶コーヒーにしてくれた。
久しぶりに会った人に 「背伸びた?」 と言われてびっくりした。



まともな絵は全然描いていない。
鍵盤は時々触っている。

コーヒーを飲む習慣が薄いヒトといるせいか
紅茶を飲む事がずいぶん増えた。

昨日 面倒臭くて シャンプーで全てを済ませたら
何故かばれて「きちんと生きなきゃだめです」と怒られた。

今朝は人参のサラダを食べて
昼は鮭むすびを1個食べて
夜は白菜と豚バラを蒸したのを食べた。

何か読もうと思っても活字の上で目が滑って
頭の隅っこでいつも考えているものに邪魔されるから
ここ最近は写真集や画集ばかり眺めている。




相変わらず自分の為に生きている感覚が薄い。
だけど
相手の為じゃなく自分の為に笑ってる事はわかる。

笑顔でさえ過程。
声なら尚更。


何に向かっての途中なのかわかんないけど。
















untitle

January 06 [Wed], 2016, 16:07









進め






untitle

September 11 [Fri], 2015, 1:25

untitle

September 09 [Wed], 2015, 0:07




















そういえば「1年は365日ある」って教えてなかった。

生き物にはみんな誕生日があって
それは人間も同じで
誕生日には「おめでとうって言う」って教えてなかった。

だめだよ。 9月5日は。


きっと やきもちやいてこの日を選んだのかも って
濃い茶色の柔らかい毛を撫でながら笑うヒトの目に
水がみるみる湧いていく。

おめでとうを言われる日を迎えたその日のそのヒトは
その水を飴玉みたいにぽろぽろ落として
かなわないなぁ と泣きながら笑った。

日付が変わる数分前だった。







ソファに座った僕の後ろで寝てた。
僕が食事をする時に座っている椅子の横。
パンを齧っていると足元にちょこんと座って見上げてた。

夜にその場所に居るのは珍しいなと思ったけれど
ゆっくり胸を上下させて 
いつもと同じに気持ちよさそうに眠っていた。

ちょっと視線をそらして 少しぼんやりして
何気なく振り向いたら

空気が止まっていた。
時間も止まっていた。


うっかり深く眠り過ぎてんの?
なんかちょっと なんていうか 
うっかり。



やわらかい体がそれ以上にくにゃくにゃして
うまく腕におさまらなかった。
どこを支えてやればいいのかわからないなんて
今までなかったから少し困った。

名前を呼んだ。
くにゃくにゃの体に顔を埋めた。
嗅ぎ慣れたにおいがした。
あったかい。

どうすればいいかわからなくて
ただ ずっと 撫で続けた。

僕の隣にいるヒトはいつの間にか別室に入って
ひとりで暮らしていた頃のように
部屋の中はむさ苦しい男2人になっていた。


この目に俺が映ってて
この手足で走りまわって
この口でささみガム食べて
この尻尾振りまくって
この体で容赦なく体当たりしてきた。

小さいくせに勢いがあるから
まともにみぞおちに入られると
止めようなく思い切り咳き込んだ。
飼い主が苦しんでるのにやたら嬉しそうにそれを見てた。
まるくて ぴかぴかしたあの目で。



いろんなところに一緒に行った。
留守番もたくさんさせたけど
行けるところは あたりまえみたいに一緒にいた。
海と公園とあてのないドライブは数えきれない。

よくチーズを分け合って食べた。
レタスを交互にしゃくしゃく食べていたら
同じ音出して食べてるって友達にしょっちゅう笑われた。

何か音がすると同時に同じ方向を向いて
おまえら紐で繋がってんのかと笑われた。

ネクタイさせてみたり
帽子かぶせてみたり
広告で遊んだり
ろくでもないいたずらを仕掛けている間
いつも仕方なさそうにじーっとしてた。

それを見て笑うと 尻尾の先をぱたぱた振って
耳を後ろに倒して いつまでもされるがままになってた。

床で眠り込む癖があるが為に
しょっちゅう風邪をひくんだけれど
目を覚ますといつも脇腹にくっついていた。


風呂に入っている間 
大抵風呂のドアの前で座って待ってるから 
ガラス越しのぼうっとした茶色の影が落ち着かなくて
長く湯船に浸かろうと思った時は風呂のドアを少し開けて
「待て」 と声をかけた。
そう言っておくと 顎を床にぺたんとつける。
湯船の中から首を伸ばすと黒いゴムみたいな鼻先が見えた。



生き続ける事が辛くなった時
どうにもやるせなくなった時
こいつがいるから生きなきゃなと何度も思った。
ドライフードを手にレジに並んでいる時
食わせてやらねばならんしと思ったりした。

ひとりの時から一緒で
そうじゃなくなってからも一緒で
そこに居ること自体 考えるまでもない事で。



なんか


なんかもっと覚えてるんだけど
うまく記憶が取り出せない。

15年分の時間を瞬間で繋いで積み重ねたら
どのくらいの高さになるんだろう。



おしまいの日が来るまで一緒にいる約束は
果たせたことになるのかな。

こいつ わかってんのかな。
まだ昼寝してるって思ってんじゃないのかな。
起きたらごはんだーとか思ってんじゃないのかな。


床じゃなくて膝に乗せていればよかった。
触っていてやりたかった。



空が明るくなってきて
冷たくなってきて
体が硬くなってきて
だけどいつもと同じように寝てる姿とかわりなくて
何度か名前を呼んだ。
いつも通り 声に出して話しかけてみた。


声が届いていないのがわかった。
もう届いていないことがわかった。


見覚えのある舌の色は 見た事のない色になっていた。
白くて だらりとしていて 冷たかった。
瞼を撫でて 
親指で何度も撫でて 目を閉じさせた。

もう一度 毛に覆われた腹に顔を埋めた。



こいつはもうこの体が必要なくなったんだ。
だから これでいいんだ。
冷たくていいんだ。
自由になったんだ。
自由なままなんだ。
居場所がかわっただけなんだ。
存在全部が居なくなったわけじゃない。

何百回も言い聞かせた。


覚悟 していた。

心の中のいつもどこかで 
避けられないこういう日を覚悟していた。

毎朝呼吸を確かめて
毎晩話しかけながら
どんなに遅い帰宅でも必ず帰って
毛並の柔らかさを呼吸を確かめていた。

ここ1年近く。ずっと。









いいか。
待ってるんだぞ。
絶対だぞ。 
待ってるんだぞ。

俺はなにも信じていない人間だから
だけど 
一応言っておくから。



俺が呼んだら
呼ぶ声が聞こえるところにいたら
ちゃんと走ってくるんだぞ。
真っ直ぐに来るんだぞ。

みぞおちに突っ込んできていいから
いつもと同じに膝落として手を広げるから
だから
ちゃんと また 俺んとこ 戻ってくるんだぞ。

それまで他人様に迷惑をかけないように
好きなことして遊んでていいから。


わかった?





一緒にいてくれて
笑わせてくれて
傍にいてくれて
信じてくれて
ありがとう。


ほんとうにありがとう。













自分の目はあれからずっと乾いたままで
相変わらず普通な顔して仕事に出てる。
昨日食べたものや今朝食べたものは思い出せないけど
日常は動き続けている。


なんか どっか 壊れてんのかもしれないけど

多分 俺はこれで正常。









un

September 05 [Sat], 2015, 5:10








untitle

August 28 [Fri], 2015, 11:25











まだねむい。


untitle

August 13 [Thu], 2015, 19:07


















忘れるなら思い出すな。

思い出すなら忘れるな。





P R
PF
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:響
  • アイコン画像 性別:男性
  • アイコン画像 誕生日:12月25日
  • アイコン画像 現住所:北海道
  • アイコン画像 趣味:
    ・描く 弾く 
    ・犬の耳掃除も結構愉しい。
読者になる
戯言.本音.
弱音.愚痴.
ろくでもない雑多な事

2016年05月
« 前の月  |  次の月 »
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31