俺は帰省

February 15 [Tue], 2011, 13:58
そして今回、俺は帰省したついでにある計画を立てていた。
 上にも書いたと思うが、俺の趣味はフライフィッシング、まあ、早い話が擬似餌の魚釣りだ。毛ばりという虫に似せた釣針(フライ)を使い、それを水面に浮かべて魚を釣るというシンプル且つ奥の深い釣法だ。念のために言うが、ハエ捕りやフィッシング詐欺とは全然関係ない……。
 話を戻そう。
 その日は、地元で有名な渓流釣りの名所にてフライフィッシングをする計画を立てていた俺は、朝食を食べて暫く寛いだ後に、用意しておいた釣り用のベストやシューズを身に着け、各種釣り道具、タオル等を詰め込んだリュックを背負うと玄関を出たのである。
 そして、高校時代に使っていたチャリンコを物置小屋から引っ張り出して、今回の釣り場所である物部市の北東に聳える御迦土岳(みかづちだけ)へと向かったのだった。

 御迦土岳(みかづちだけ)は、実家から10km程離れており、久しぶりにチャリンコを乗ったという事もあったせいか、麓に着いたころには肩で息をしていたのを憶えている。呼吸を整える為に暫く休んだ後、俺は渓流釣りのポイントへと向かい歩き始めた。
 御迦土岳(みかづちだけ)の山道は、舗装こそされていないが、車でもある程度までは上っていける。その為、山道には二本の轍が何処までも道と共に伸びていた。それなりに車も良く通るのだろう。
 また、山に来る途中まで聞こえていた蝉の鳴き声は、何時の間にか聞こえなくなっていた。
 物音も少なくなり、聞こえてくるのは野鳥の鳴き声と、俺が歩く度に鳴るリュックに括り付けた熊避けの鈴の音色だけの様である。
 山の中に入った俺は、周囲の景色にも目を向ける。
 山道の両脇に何本も生えた木々は殆どが植林された杉で、結構上のほうまで枝打がされており、木々が密集している割に、すごく見通しが良くなっていた。地元の森林組合とかが、恐らく手入れしてるんだろう。
 山道の真上は遮るものが無い為、当然、強い日差しが照り付けてくる。しかし、不思議と山に入ってからはそれ程暑さは感じず、逆にやや肌寒いくらいだった。木々の間から時折吹く風のせいかもしれない。
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