集え、29歳前後の方。「宝石箱」ってアイスを知っていますか? 

February 22 [Wed], 2006, 0:57
どうして年齢を制限したかと言うと、とあるデータに29歳が知っているか知らないかのボーダーラインだとあったから。
たいしたことではないのです。
29歳前後の皆さま…「宝石箱」というアイス、覚えていますか?

それでも私は、生きている 

February 20 [Mon], 2006, 2:03
時々、今こうして自分が頑張って生きている理由がわからなくなる。
何のために、頑張っているのだろう。
自分は、誰かの何かの役に立っているのだろうか。
私がこうしている事に、何か意味があるのだろう。
何もかもが分らなくなって、混乱する事がある。
他の人が良く見えて、他人の物が欲しくなる。
でも手に入らなくて、自分の無力さに再び落ち込む。
…でも、そんな事を繰り返しても、今日も明日も私は私。
生きている理由も、頑張っている理由も、探しながら生きていくしかない私は私。
生きる意義も頑張る理由も、何だか良くは分らないけれど、
それでも私は生きている。

証明写真 

February 20 [Mon], 2006, 2:02
「証明写真を提出してください」



そう言われて、仕方がなく家の引き出しにしまってあった自分の「証明写真」を持ってきた。
撮ったのは、数ヶ月前。現在の会社に就職する為の就職活動をしていた時に、撮影した物。
いつも以上にブラッシングした髪と、いつもの数倍は時間をかけてしたメイクと、普段着慣れない、モノトーンのシンプルなスーツ。
それらを身に纏った自分が、その写真の中で笑っていた。
自分であるのに、自分でない。
何だかそんな気がして、思わず写真を裏返してそっと、そのままカバンに詰め込む。


うわべだけの笑顔と、普段着慣れないスーツに身を纏う自分。
真面目そう、清純そう、爽やかそう・・・ありったけのお世辞で映っている自分を誉めてみるけれど、
そうやって誉めている自分と誉められている自分、同じ「自分」とはどうしても思えない。
「証明写真」と言われる部類の中では上出来だ。でも、「私の写真」の中では最低の出来。
それが、今カバンにしまいこんだ写真だった。







「私であって私でない」
自分が映るこの写真は、一体私の「何」を証明するというのだろう?

アシタヘススメ---7 

February 20 [Mon], 2006, 2:00
ドクン、ドクン。
 スローモーションがかかる時間、
 喧騒も消えたのその空間に、恵の胸の鼓動と、恵と一樹の歩み寄る靴音だけがはっきりと聞こえる。
 すれ違う。
 すれ違う。
 二人が、ゆっくりとすれ違う。
「…。」
 一樹。
 恵は、一樹とすれ違うその瞬間に、一樹の顔を見つめた。
 と、その時だった。



「…美紗?俺、一樹。うん…うん、俺こそ昨日はごめんな。」
 恵と一樹がすれ違ったその瞬間、それまでじっと黙って携帯電話を耳に充てていた一樹が、口を開いた。
 それと同時に、
「美紗」
 恵の知らない名前が、その口から飛び出した。
 電話が、繋がった。
 繋がった向うには、恵の知らない「女の子」が一樹の声を待っていた。
 間違いようのない、女性の名前だ。
 恵の知らない「昨日」が、一樹と「美紗」という女の子にはあった。
 はっきりとそれが分かった瞬間でもあった。


「…。」
 フっ…
 恵がそう思った瞬間、それまで消えていた交差点の喧騒が恵の耳に戻ってきた。
 ゆっくり流れていた時間が、元の速さへと戻る。
 一樹とすれ違うその瞬間までは、無限に続くような気がしていた交差点も、時間の流れと喧騒が戻った瞬間に、その姿を変えた。
「…。」
 恵は、交差点を渡りきった。
 交差点の信号が「赤」から「青」に変わっていたその間だけの道のり、そして実際はほんのわずかな時間。
「…。」
 恵は、手に握り締めた携帯電話を、ゆっくりとジーンズの後ろポケットにしまった。



アシタヘススメ---6 

February 20 [Mon], 2006, 1:58
「あっ…。」
 パっ、と信号が「赤」から「青」に変わった。
 周囲の人が歩き出したので、恵もその場から動かざるをえない。
 人ごみにもまれるようにして、それでも恵がポケットから携帯電話を取り出しメモリダイヤルを呼び出そうとしていると、
 …恵が歩いていく方角から、たくさんの人々に紛れて一人、青年が歩いてきた。
 青年は前も見ずに、手にした携帯をじっと見つめている。
 そして、ダイヤルをするか、しないか。
 そう、それは恵がそうしているように、何だか迷っている素振を見せている。
 ああ、あの人も誰かに電話をかけようかかけまいか迷っているのか…恵はそんなことを考えながらその青年から目をそらし、自分の携帯電話へと目線を移そうとしたが、
「!」
 青年が一瞬だけ顔をあげたその瞬間、彼の顔をみた恵は、はっと息を飲んだ。
 …見慣れた顔、だった。
 一年前よりも、髪は少しだけ長かった。
 背は少しだけ伸びたのだろうか。
 体格も、がっしりしているような気がした。日焼けだって、していて健康的だ。
 でも、どんなに見てくれが変わっていたって、恵がその顔を間違える事はない。
 一樹だ。
 何の偶然だろうか。
 交差点の向うから、どこかへ向かっているのか、一樹が電話を片手に歩いてくるのに遭遇した。
 下手な少女漫画よりも、安っぽいトレンディドラマの展開よりもありえない。
 そう、これこそまさに、「天文学的確率」での再会だった。
「…。」
 …こんな事が、本当にあるなんて。
 ドクン。
 胸が大きく鼓動した。
 恵の、携帯電話を握る手に汗が滲んだ。
 しっかりと握っていないと、携帯電話を落としてしまいそうだ。
 それまで騒がしかった交差点の喧騒が、一瞬で消えた。
 ゆっくりと人ごみの中をお互い移動していると言うのに、恵の視界には一樹以外、映らない。
 一樹は恵に気が付かずに携帯電話を見ているけれど、恵には、一樹しか見えない。
 交差点を人ごみに紛れて歩いていく、スピードだ。
 それほど早いものではないけれど、
 それでも更にそこへスローモーションがかかるような、感覚。
 不思議な感覚が恵を包んだ。

アシタヘススメ---5 

February 20 [Mon], 2006, 1:57
「あーあ。」
 恵は、どんよりした気分を少しでも楽にしようと、買ったばかりの携帯電話をジーンズのポケットに突っ込んで家の外に出た。
 そして、フラフラと夕暮れ時の街を散歩しながら、あれやこれやと考えていた。
 車の量が多い大きな交差点。買物帰りの主婦。プール帰りの小学生。
 見慣れた道には、たくさんの人々が溢れている。
 時折交差店内に響くクラクションも、子供達の笑い声も。
 夕暮れの街には緩やかに溶け込んで、黄金色の光の中では何だか慣れ親しんだ景色だ。
 恵は、それらの人々に混ざるように、信号の側へとやって来た。
 大人も子供も、男も女も。見た事のない顔が、恵を取り囲んでいる。
 …こうしてたくさんの人に囲まれても、この中の誰かを、高校時代のあの日、恵が一樹に感じた「運命」の出会いをした人物だと、そう思うことはない。
 勿論、そんな簡単に「運命の人」に出会えてしまうなど、今時少女漫画でもありえないことなのだが。
 ただ、思うのだ。
 出会えた事で、「運命」をその人に感じてしまうような錯覚を覚えるなんて、
 そんなこと…やはり特別な「何か」がその相手とあるからではないのか、と。
「運命」を感じる事と、一目ぼれは違う。
 しかし、一昔前に芸能界で流行った「ビビビ婚」。
 その「ビビビ」と同じような刺激が、一樹と出会った瞬間の恵の身体に、走った。
 それから一樹を好きになるまでに数ヶ月かかったから、決して一樹に関しては一目ぼれではないけれど、それでも特別な「何か」があると、恵は思った。
 いや、そう思いたかった。
「…。」
 見知らぬ人々を、信号待ちをしながらぐるりと、恵は見回してみる。
 …恵が一樹に感じた「何か」を「運命」と信じるならば、やはり勇気を出して電話をしてみようか。
 それに、本当に縁があるのなら、きっと電話だって繋がるかもしれない。
 恵はそんな事を思いながら、ジーンズの後ろポケットに突っ込んできた携帯電話へと手をかけた。
 と、その時だった。

アシタヘススメ---4 

February 20 [Mon], 2006, 1:55
 …一樹とは、高校を卒業しても、頻繁に連絡を取り合っていた。
 たまには一緒に遊びに行ったり、メールをやりとりしたり、電話をしたり。
 高校時代までと同じように、接していたはずだった。
 しかし、いつの頃からだろうか。頻繁に取り合っていた連絡が月に数度に変り、半年に一度に変り、やがて殆ど連絡を取る事がなくなってしまった。
 唯一「やりとり」をしていると胸を張っていえるのは、年始恒例の年賀状。
 そこで、「元気でやっている」ということを知るくらいだ。
「…。」
 これでは、疎遠になっている他の友人達と変わらない。いや、それよりも酷い状態だ。
 高校時代は、「親友」のように一緒にいた相手なのに…そう考えると、恵は胸が痛い。
 それに、だ。
 もしかしたら、携帯の電話番号もメールアドレスも、一年前から変わっているのかもしれない。
 …そんな不安が恵の胸の中を過ぎる。
 連絡を取っていないから分からないし、それを確認するすべもわからない。
 だからこそ、こうして思い切って電話をしてみれば確認できるのかもしれないが、
「…。」
 …もし、繋がらなかったらどうしようか。
『現在、使われておりません』
 そのメッセージを聞いてしまったら、一樹との縁が全て切れてしまうのではないか。
それが恵は、怖かった。
 だからこそ、
 もちろん電話をかけるという行為自体にも躊躇しているけれど、
 それ以上に「ためらい」があって、恵は電話をかけることができずにいたのだった。

アシタヘススメ---3 

February 20 [Mon], 2006, 1:53
 メモリダイヤル「0」番。名前、「三枝一樹」。


 電話番号もメールアドレスも、本当はメモリ登録なんてしなくても既に覚えていた。
 彼のデータの登録フォルダは、「特別」。
 そう、彼は恵にとって「特別」な人。いわゆる「片思いの相手」だった。
 恵と彼とは、小学生の時から同じ学区で同級生、受験した中学も高校も不思議な事に同じだった。
 あまつさえ同じクラスで、二人して学校行事の実行委員もやったこともある。
 残念なことに現在通っている大学は別だが、高校までの十二年間、必ずと言っていいほど一樹は恵の隣にいた。
 そう、隣に居るのが「当たり前」と思える人物だった。
 そんな相手に、恵はいつしか恋心を抱いていた。
 一緒にいるのが「当たり前」…そう、まさに「空気」みたいな存在だと、思える相手だ。
「ああ、この人が運命の人なのかも。」
 恵がいつしか、そんな風に一樹に対して思う程、恵は一樹に惹かれていた。
 決してその思いを口にする事はなかったけれど、
 ずっと、ずっと…もちろんそれは、高校を卒業して一年経った今でも、変わらない。
「…。」
 恵は、再び画面を閉じてため息をついた。

アシタヘススメ---2 

February 20 [Mon], 2006, 1:51
「はー…。」
 手の熱で熱くなっている携帯電話をベッド上に放り投げ、高杉恵はため息をついた。
 夏休みを利用して行ったバイト代が入った今日、恵は携帯電話を購入した。
 今までは親がお金を払ってくれていた物を使っていたのだが、まとまってバイト代が入った今日、それを解約し自分名義で全て契約してきたのだ。
 大学二年生で初の「マイ携帯電話」とは少し遅いかもしれないが、それでも恵にとっては随分と思い切った行動をしたことになる。
 デザインも、プランも、自分の好きなものにすることが出来る。
 恵にとってはまるで、一国一城の主になったかのような満足感があった。
 それに加え…恵にはある「計画」があった。
 携帯電話を新しくすると言う事は、メモリデータも全て一新すると言う事。
 今まで使っていた携帯電話会社から別の会社へと変更したので、面倒くさいがイチイチその作業を自らがしなくてはいけないのだ。
 と、言う事はだ。
 それまで使っていた携帯電話の中のメモリを、自分の好きな順に登録できるのだ。
「…登録は、早かったんだけどなあ。」
 恵は、記念すべきメモリダイヤル「0」番を再び呼び出して、じっと画面を見つめた。


アシタヘススメ---1 

February 20 [Mon], 2006, 1:46
携帯電話の、メモリダイヤル。記念すべき番号「0」番。
 そこに番号を登録するのは早かった。なんせ、新しく電話を購入してから家に帰るまでの間待ちきれず、電車の中で番号を登録したくらいだ。
 名前も、メールアドレスも。「特別」のフォルダ名を作って、そのメモリ番号をそこに設定した。
 そう、そのメモリに電話をかける準備は万端だった。
 しかし…どうしても電話をかけようとすると、手が震えた。
 操作は簡単。ただ「発信」と書かれた部分を押せば良いのだ。
 頭では、分かっていた。
 分かっているが結局はそれ以上どうすることも出来ず、携帯電話の画面をパタン、と閉じてしまう。
 貴重な、とある夏の、昼下がり。時間だけは無情にも刻一刻と過ぎていく。
 おかげで、そんな事を繰り返しすでに半日が経とうとしていた。
 ボタン一つ押せぬままやり過ごすこの時間が、いかに無駄なものか。
 やっている本人は、勿論分かっているのだが。


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