MGS3小ネタ置き場。 お題消化形式です。 コメントで感想書くも可

22 // 何も欲しくないなんて嘘 / 2006年06月20日(火)
僕の名前は、無い。
皆“自縛”とか“ルシファー”とか“ベリアル”とか、
兎に角勝手に僕の事を呼んじゃってる。
僕自身、名前も何も、欲しくないんだけどね。
だって僕そんなの無くたって偉いもん☆

「よう“自縛”。今日も見下してんのか?」

そう思っていたら現れた、二つの気配と一つの影。
影の正体は目隠しをして口にギャグボールを咥えた女。
体が継ぎ接ぎだらけだから僕達は“パッチ”と呼んでる。
(他の奴等は“ベルフェゴール”や“アスタロス”とか?)

可也の怠惰女で、見るのも喋るも億劫らしい。
だから何も見ないように漆黒の目隠しを、
何も喋らないようにギャグボールを咥えている。
(ギャグボールは、他の意味もあるけど)
そして彼女の首筋に見える目の玉、是が先刻喋った…

「煩いなぁ、“パラサイト”。下等生物が話し掛けないで。」

“パラサイト”は“パッチ”に寄生している、強欲虫だ。
(コイツは“パラサイト”か“マモン”としか呼ばれてない。)
可也の戦闘好きで、戦闘になると“パッチ”の口から、
一種のグロ画像みたいな感じで出てくる…。

「其の下等生物に負けたのは誰だよ。」

傷付く事も恐れない強欲さで、確かに僕はコイツに負けた。
僕の生まれて始めての、敗北…。しかもたかが虫。

「アレは油断したんだよ。」
「成る程。傲慢の名に相応しいな。」

何も欲しくないなんて嘘だ。僕は今コイツが凄く欲しい。
物理的にとか、そうすれば無敵になるからとかじゃなく、
ただ単純に、精神的に、“パラサイト”が欲しかった。
でも俺は“プログラム”だから、多分、手に入れれないんだろうけど。
 
   
Posted at 17:33 / オリジナル / この記事のURL
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02// 薄っぺらな愛情 / 2006年06月14日(水)
「もう…別れよう…。」

アイツにそう告げられた瞬間、
まるで地に足が根付いたかの様に、
一歩たりとも動く事が出来ずに硬直した。

混乱して回らない頭で必死に考えた。
是は何かの罰なのかと…
アイツの隣りに居る権利は、
俺には持つ事すら赦されないのかと…

「別に…良いぞ。」

もうそんな状態の頭ではこんな…
アイツを疵付ける言葉しか出なかった…
アイツと俺には薄い愛情しか無い。
そう云ってるに程近い内容の言葉。

涙を必死に堪えている様な顔で、
アイツは何かを呟いたけれど、
何を呟いたかなど良く分からなかった。

涙が出て来そうだ…。
泣きたいのはアイツの方だろうに、
手放したくなくて、泣きたくなった。
 
   
Posted at 19:44 / 恐猫 / この記事のURL
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16 // ごめんね、なんて / 2006年06月14日(水)
正直云えば、只の自己満足だった…。
お前を放したくなくて、独占したくて、
だから怖くなってきた…
もしかしたら、本当は俺は、
FEARの傍に居てはいけないんじゃ…
そう思うと苦しかった。悲しかった。
だから…

「もう…別れよう…」

出たがらない声を絞り出して云った言葉
多分声は震えているだろう。

だが其れ位必死だった…。
怒られるかも知れない。
呆れられるかも知れない。
そう思ってる俺に告げられた言葉は

「別に…良いぞ。」

あまりにも、残酷で、最低で…。
ごめんね、なんて云っても、
きっともう…俺の事を見てくれ無い。
だって俺は、FEARにとって簡単に捨てれる、其の程度の人間なんだから…
 
   
Posted at 19:43 / 恐猫 / この記事のURL
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01//「愛してる」だけが欲しいのに(悲恋10題) / 2006年04月06日(木)
愛してるだけが欲しいのに、
貴方は一向にくれないのね。
何時だって貴方の視線は、あの人のモノ。
私の事なんかちっとも見てくれないの。
あの人が死んでから何ヶ月も経つ今でも、
其れは全然変わらないの…

「…オセロット少佐。」
「…お前は…」

あら、私の事が分かるの?
あれから何ヶ月も経つのにね。
私はスネークと違って貴方の好敵手でも、
戦いに置ける尊敬対象でもない。
ましてや彼の様に、貴方の恋人でもない。
心の拠り所でもないのに、
貴方は覚えていてくれたのね。

「此処はアメリカよ。貴方はソ連じゃ…」
「如何だって良いだろう?」

“お前に関係ない”
私が云った言葉に、彼はそう返した。
酷いわね…。関係ないだなんて。
女の人の事、全然分かって無いわ。

「貴方は何時になったら気付くの?」

私は訝しげに眉を潜めた彼にそう云い、
其の場所から逃げる様に離れた。
是以上、貴方の目の前に居るのが辛かった


会った時期はほぼ一緒…
寧ろ私の方が早かったのに…
私は手に入れられないの…

「愛してるだけが欲しいのに…。」

私の呟きは決して、貴方に届かないのね
彼だったら届いて、そして応えてもらえるのに
 
   
Posted at 01:21 / その他 / この記事のURL
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15//いっそさらってしまいたい / 2006年03月07日(火)
気が付けば目で追い、
気が付けば傍に居て、
気が付けば好きになっていた。

「FEAR!」

恋とは無縁だと思ってたが、
まさか年下の、
しかも男に惚れるとは…。

「何だ?オセロット。」

そう云って振り向けば、
ニッコリと嬉しそうな笑み。
純で、可愛らしい其れを、
俺は醜い感情の侭独占欲を強めた。

「少しゲームが巧くなった!」
「お、良かったな。」
「…気がする」
「気のせいかよ;;」

こんな抜けた所も、
かなり可愛いと、愛しいと思う。

「任務で忙しいからな。」

そう云って笑う彼を見て、
いっそさらってしまいたい。
そう思う俺はかなり醜いと思う。
 
   
Posted at 22:05 / 恐猫 / この記事のURL
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18 // きみが泣かないことを願うよりも(片恋30題) / 2006年02月04日(土)
あの男(確かスネーク)に負けたらしい。
好きな奴が悔しがってるのをそっと出来る程、
俺は人間が出来てなく、
訓練の合間に部屋に篭ろうとしたアイツを捕まえ、
ゲームに誘った。結果は…

「俺の勝ち。残念だったな、FEAR」

俺の惨敗だが…。何でこんなに強いんだよ…;
本当は元気付けのつもりだったんだが、
気が付けば結構本気になってしまった。
嗚呼…、でも結構元気になってるっぽい…か?

「あ〜くそっ!また俺の負けかよ…;」

とは云っても悔しいのは悔しくて
何時ものくせでガリガリと頭を掻く。
そんな俺を見てオセロットは更に微笑った。

「つえぇなぁ、オセロット。」

そう云って俺はオセロットの頭を撫でた。
最初は、やる度に苛々した様子でキレられた。
だが今は嬉しそうに受け入れてくれる。

「だろう♪ライコフには何時も負けるけどな。」

そう云って嬉しそうに笑顔を見せる…。
其の笑顔は只愛しいとしか云えなかった。
ん…ライコフ?ライコフって…

「ライコフって大佐の愛人だっけ?」

オセロットの言葉に俺はそう云った。
別に厭な訳じゃない。只、羨ましい。
あんな風に簡単に想いを通じ合える事が…

「あ、ああ…。良くアイツの暇つぶしに付き合わされるんだ…。」

暇つぶし…か。多分其れは表面だろう。
“愛している”にしろ“好き”にしろ、
オセロットは誰にでも求められる。

「大変だな。オセロット少佐。」

そう云って笑いながらオセロットの頭を撫でる。
何となく、泣きそうな気がしたから…。
なぁ、オセロット。頼むから泣くなら俺と二人の時に泣いてくれ。
お前が泣かない事を願うよりも、
俺を頼ってくれる事を願う俺は、何て卑怯なんだろう…。
 
   
Posted at 15:54 / 恐猫 / この記事のURL
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05 // 伝えられたら(片恋30題) / 2006年02月01日(水)
好きな奴が同性で、しかも(多分)可也年上。
例え
“好きな奴がたまたま男だっただけ”
そう言い訳しても、告白したらひかれるがオチ。

「俺の勝ち。残念だったな、FEAR」

こうして訓練の合間に二人でゲームをする間も、
気付かれないだろうかと内心は凄く不安だ。
感情を表情に出さないのは得意とは云え、
其れは所詮仕事での事だ…。

「あ〜くそっ!また俺の負けかよ…;」

恋愛で果たしてそうする事が出来るのか?
悔しそうにガリガリと頭を掻く姿にすら、
俺の“感情”は反応してしまう…。

「つえぇなぁ、オセロット。」

そう云ってFEARは俺の頭を撫でた。
最初は、出逢ったばかりの頃は、
子ども扱いされてるみたいでむかついた。

「だろう♪ライコフには何時も負けるけどな。」

でも今はなんだか凄く満たされる。
ただ、ただ其れだけの行為なのに…。
最初は厭だった筈なのに…。

「ライコフって大佐の愛人だっけ?」

俺の言葉にFEARはそう云った。
“大佐の愛人”と云う時、少し厭そうだった…。
嗚呼、やっぱり厭なんだろうなぁ…

「あ、ああ…。良くアイツの暇つぶしに付き合わされるんだ…。」

普通に云えただろうか?
声が震えてないだろうか?
気付かれてないだろうか?

「大変だな。オセロット少佐。」

そう云って笑いながら俺の頭を撫でる。
―嗚呼…いっそのこと伝えられたら良いのに…
―そうしたらこんな不安を背負わなくて良いのに…
でもそんな事を云う勇気の無い自分に嫌気がさす。
 
   
Posted at 15:14 / 恐猫 / この記事のURL
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17 // きらいだと言えればいい(片恋30題) / 2006年01月31日(火)
如何しようもなく、好きな人が居る。
でも彼女は別の人が好きで、昔其の人と付き合っていた。
今の状況が状況だから、二人は愛し合いすぎて別れた。
僕の想いなど気付きもしない彼女は、
酔った勢いでこの事をポツリポツリと話す。

「でも、好きだったのでしょう?」
「“好き”じゃないわ。愛していた。」

違いが分からなかったけれども、
僕は黙って其の話を聞いた…。
彼女の、優儚様の語る昌吾(様)はとても綺麗で、
つい数日前に此処を裏切ったとは思えなかった。

「そう…。少なくとも私は愛していたわ。」
「でも彼は違うかもしれないと?」
「だってそうでしょう?昌吾は結局此処を出たわ。」

“裏切った”ではなく、“出た”と云う彼女…。
そこまで一途に想う彼女に更なる愛おしさが込み上げる。
きっと昌吾(様)もそうだろう。
ちゃんと彼女を愛しいと思ったはずだ。

「嫌いだと云えれば良かったのに…」

“きっとそれは昌吾(様)も思ってらっしゃいますよ。”
そう云いたかったけれど云えなかった。
こんな臆病な自分が大嫌いだ。

『優儚を幸せにしてやってくれるか?』

方言でしか喋らないあの人ではなく、
本当の昌吾(様)が俺にそう云ったのに、
俺は結局守れない。真実を話さないのが一番の罪なのに…
 
   
Posted at 14:17 / オリジナル / この記事のURL
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08// 思いとは別の想い(悲恋10題) / 2006年01月30日(月)
なぁ、オセロット…。
欲しい想いがあるんだ。
思いじゃなく、想いが…。
だが、欲しいだなんて云わない。
否、云えないが正しいが、でも…
想うだけならただ、だろう?

「オセロット、本貸してくれ。」
「(読む暇あるのか?)別に良いが、ちゃんと返せよ。」

実は信用無い?って思う言葉だが、
お前はちゃんと貸してくれるもんな…。
勘違いしそうな位、優しいよ。
そう思った瞬間、目の前に突き出された本。

「結構面白いぞ、是。おすすめ」

ニッコリと笑ってそう云う…。
可愛いなぁ。独占したいと思う自分は可也の重症。
誰にでも平等に与えられる其の笑顔に、
俺の想いと独占欲は、決壊ギリギリ。

「へぇ…。じゃ、是借りてくわ。」

俺だってオセロットの事を普通に好きだと思う。
だが、其の“おもい”とは又別にあるんだよ。
思いとは別の想い。ああ。そんな感じだ…。

借りた本はベタな恋愛物。でも、バットエンドだ。
不思議な事に俺の恋愛事情そっくり。
アイツは如何云う気分で読んだんだろうか…。
読みながらふと、そんな事を思った。
 
   
Posted at 22:09 / 恐猫 / この記事のURL
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12 // 放課後の教室(片恋30題/学園パロ) / 2006年01月30日(月)
―FEARに彼女が出来た…。
今朝聞いた事を放課後になった今も思う。
未練がましいなぁ…。
どれだけ思った所で手に入る訳無いのに。
黙っていたら親友って位置がキープ出来る。
言い聞かせなければいけないのが悔しい。
負けたって認めてるみたいじゃないか。

「オセロット!」

そう思っていると、隣の教室から誰かに呼ばれた。
“誰か”っと云っても、俺はこの声を知っている。

「何だ、FEAR?」
「お前さ、今暇か?」

教室に入りつつ“誰か”ことFEARにそう云えば返ってきた返事。
暇さ。先刻図書館から追い出されたばかりなんだぜ。
暇じゃない訳ないだろ?でも…

「お前彼女は?」
「待ってんの。其の間暇だから…」
「却下。」

厭だよ。彼女待ちしてるお前と一緒に居るなんて…。
虚しくなるだろ?
第一、彼女と一緒に居るお前なんて見たくないし…。
だって悲しいから。

「つれねぇな…」
「どういたしまして。じゃ、俺帰るから。」

そう云って踵を反す。
俺の言葉にFEARが何か云いたげだったけど、
ごめんな、今は何も聞きたくないんだ。
そう思いながら放課後の教室を後にする。

明日から気まずくなるだろうか?
そんな不安に怯えながら、俺は一筋涙を流した。
 
   
Posted at 18:48 / 恐猫 / この記事のURL
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