弱虫 

2006年06月14日(水) 23時18分
買い物は好きだ。

店員さんという種類の人は、あたしが「お客さん」である限り、
彼女たちはあたしに向かって微笑んでくれるから。
社交辞令であっても、「来てくれて嬉しい」と言ってくれるから。

だからあたしは足繁く同じ店に通う。

お洋服とアクセサリーと靴の入った紙袋と、
空になったお財布の入ったバッグ提げて、
飢えているのか飽いているのか分からない気持ちでブラブラと歩いた。

そうしたら、先生が向こうから歩いてくるのが見えたのだ。
あたしの知らない誰かと話しながら。
あたしはその場に立ち止まって彼を凝視して、
すれ違う一歩手前で「先生!」と声をかける。
彼は、あたしの声に気づいてつとこちらに目をやった。
そして、立ち止まることなく再びあたしに背を向けた。

その背中が人混みに紛れて見えなくなっても、あたしはそこに立っていた。


・・・・・・・そういう夢を見た。
彼は、いつかそんなふうに、すれ違っても分からないくらい、
あたしを忘れてしまうのだろうなと思った。
彼に、言えなかったことがたくさんあった。
あんなに好きだったのに、あんなに一緒にいたのに、
何も伝えられなかったことを、悔やんでいるのかもしれないと思った。


携帯を取って、暗記してしまった彼の番号を押してみる。
呼び出し音がなって、そして彼は電話に出なかった。
そうやって終わっていくんだと思った。

電話。 

2006年06月14日(水) 23時16分
ぼたぼた涙をこぼしながら、中断していた部屋の片づけをしていたら、
テーブルの上で電話が鳴った。

「もしもし?どうしたの? 何かあったの?」

それは、偽りなのかもしれないけれど、彼は優しかった。
ちゃんとごはんを食べているのかとか、大学に行っているのかとか、
そんなことを彼は問うた。
のどを開いたら嗚咽が漏れてしまいそうで、
あたしは国際電話みたいな変な間で返事をした。

「言い忘れたことがあって」

「何?」

「みんなね、先生のこと最低だって言う」

「そうやろなあ」

「でもね、先生のこと恨んだりとか、憎んだりとか、騙されたって思ったりとか、
 そういうのは全然ないんだ」


「なんで?」

「先生には、感謝してる。
 先生と一緒にいると、幸せだったから。
 ずっと、寂しい寂しいって思ってて、でも、先生と一緒のときは寂しくなかったから。
 誰かのことを、すっごく好きになるってどんなことか、
 教えてくれたのは先生だったから」


彼は、そう、とか、うん、とかうなずきながらあたしが一人で喋るのを聞いていた。

「10年とか20年とか経ったら、あたしのことは忘れちゃうの?」

「忘れはしないんじゃない? 電話かかってきたら、声で分かると思う」

「いつか、あたしが偉い人とかすごい人になって、
 テレビとか雑誌とかなんでもいいけど名前が出たら、
 あたしのこと思い出してくれる?」


「スゲー!!って思う」

「どこかで頑張ってるあたしを、応援してくれる?」

「うん」

「顔は、年取ったら変わっちゃうから、忘れてもいい。
 でも、あたしの名前は、忘れないで」


「忘れないよ」

「それだけ、言いたかったの。じゃあね」

「うん。バイバイ」

前ならえ。 

2006年06月14日(水) 23時11分
電話を切ってから、しばらく一人で泣いた。
話している間、なんだか彼が泣いているような気がした。
それはあたしの思い上がりかもしれない。
だけど、子どもだったあたしが愛して止まなかった、
そしてずっとこの人みたいになりたいと憧れ続けた彼が、
あたしを忘れないでいてくれたら、
いつか遠くの地であたしを思い出してくれる瞬間があるとするのなら、
それであたしは頑張れるかもしれないと思えた。

前を向けるような気がする。

自分史続き 

2006年06月14日(水) 22時05分
■高校時代■
不純な動機のガリ勉のおかげで、県下一の進学校に入学。
高校進学と共に塾も卒業。
入学式の日に、塾で同じクラスだった女の子から、
「あたしとM先生、付き合っとるげん」と衝撃的なお言葉を頂く。
三日三晩泣きくれた挙げ句に先生に告白してみる。
意外とすんなりOKもらえちゃったりして、「あれ?」とか思うけど、
バカなので二股なことは忘れたと思いこむことにする。
高校1年の冬に、先生の家の前で、前述の彼女と鉢合わせ。
なんだかアッサリ振られるも、「ヤリ友でもいいから」などと言ってみる。
意外とすんなりOKしてもらえちゃって、「あれ?」とか思うけど、
バカなので心が崩壊していく音は聞こえないふりを決め込む。
一年後にセックスフレンドから彼女に復帰。
高校2年生のときに、学校帰りに降りるバス停が同じという理由で、
あやちゃんとお友達になる。
あたしが高校3年生になると同時に、先生が大学を卒業して学校の先生になる。
浮気されたり別れを切り出されたりカラダだけの関係になったりしつつも、
いつか自分が一番になれると信じてたりする。
サイトの存在が学校にばれて、そこから不純異性交遊で両親が学校に呼び出される。
お父さんが学校の先生たちににメンチ切って(?)なぁなぁで終わる。

■大学時代■
将来の夢は先生のお嫁さんだけど、
負けず嫌いだったので高校時代の成績は良くて、
遠距離になるのがいやだったので、「金沢大学で良いかなぁ〜」とか言ってみて、
先生に一笑に付される。ていうか、怒られる。
そんなわけで「字幕の翻訳家になりたいワとか思って、
上智大学に合格して上京。
1年生のとき体験で行ってみた字幕翻訳家育成スクールみたいなところで、
「つまんない・・・ていうか、向いてない」と悟りの境地。
先生は相変わらず浮気ばっかりしていて、
でもいつか一番になれるかもなんて夢は捨てないバカ女っぷりを発揮。

■大学4年・春■
教育実習で実家に帰っている間に、先生と1週間音信不通に。
引っ越したことを隠されてたり、家に連れて行ってもらえなかったりもあって、
ハネムーンだってことに気づいてしまって、振られる。

そして、今に至るって感じです。なんだかねぇ。

自分史 

2006年06月14日(水) 21時18分
自分史っていうほどすごい人生なんか歩んでいないけれど、
いきなりブログはじめまーすとか言っても「オマエ誰だ!」って感じがしなくもない。
というわけで、21年のあたしの人生がどんなだったか、
簡単に年表にしてみました。暇な人はドウゾ。

■誕生■
1984年11月20日、石川県金沢市に生まれる。
看護婦さんが生まれたてのあたしを母に見せるのを忘れ、
3日後にやっと母親との対面を果たす。
鳥だったら、誰が母親かわからんくなるじゃないか!

■0〜5歳■
ぼーっとした子どもで、騒いだりもしない子だったらしい。
母曰く、「コイツ・・・なんかちょっと、足りない?」て感じだったらしい。
2歳のとき近所の用水に落ちて流れるも、父親の決死のダイブ(?)で九死に一生を得る。

■小学校時代■
小学校のことは全然覚えていない。
っていうか、担任の先生の名前とかもハッキリ思い出せない。
いじめられたり、いじめたりもしたごくフツーの小学生。
学校にランドセルを持って行くのを忘れる。しかも2回

■中学校時代■
ぼんやり記憶があるのはこのころから。
入学して早々仲良くなったお友達に誘われ、
走るのも遅いし運動全般にわたって嫌いなくせに、
ソフトボール部に入ってみる。
ゲボ吐くほどツライ部活を3年間乗り切ってみる。青春だね!

■中学3年生■
部活が終わり、ブスはせめて頭でも良くなきゃ生きていけないだろうと悟り、
バス停でもらったチラシを手に、一人で勝手に夏期講習の説明会に行ってみる。
「お母さん、あたし、塾行くわ」
「ふ〜ん、そうなん」
うちの両親は無関心放任主義でした。
夏休み、夏期講習でめちゃめちゃ忙しいのと部活をやめたのと、
母親が『痩せ日ダイエット』なる本を購入したのがきっかけで、
15sくらい突然痩せる。そんだけ痩せてもぽっちゃりの域からは脱せないと悟りの境地。
通いはじめた塾のM先生に恋をして、
「100点とってイイ子イイ子してもらいたい」という、
とんでもなく不純な動機でガリ勉。
100点を取ってもイイ子イイ子はしてもらえず、涙に暮れる。イヤン、あたしってば乙女。

続く・・・

自己紹介 

2006年06月14日(水) 20時16分
最近まで運営していたサイトを閉じて、
インターネットからはしばらく遠ざかろうかなあなどと思っていたのだけど、
やっぱりあたしは「書き物中毒」に陥っているらしい。
かといってまた一からサイトを立ち上げるほどの気力もないので、
流行にのっかってブログなんかやってみようと思ったわけである。

とりあえず最初なので、自己紹介をしてみよう。

前述のサイトを立ち上げたのは、高校1年生のとき。
クラスで仲良くなった女の子がサイトを持っているのを知って、
なんとなく興味を示したあたしのために、
わざわざその子は作り方を教えに来てくれたのだ。
日記を中心に、そのとき思ったこととかをダラダラ書いているだけの、
他人が見たっておもしろくもないだろうに・・・と自分で思うほど平凡な、
よくあるフツーのサイトだった。
そんなサイトだったけれど、蓼食う虫も好き好きというか、
定期的に訪れてくれる人も居たりなんかして、
最終的には延べ18万人のヒット数になった。
そのサイトを閉じた理由は、なんてことはない、男に振られたからだ。
サイトを開いてから閉じるまで、あたしはずーっと同じ人が好きだった。
要は、その人との思い出が死ぬほど詰まったそのサイトに居ることが、
いたたまれなくって閉じてしまったってだけなのだ。

最後の更新をしたあと、掲示板にはたくさんの人が訪れて、
いろいろとメッセージを残していってくれた。
少し気持ちの整理ができたら、彼らに返事を出そうと思う。

ところで「芹架」というハンドルネームは、
あたしがそのサイトを立ち上げた頃に使っていたものだ。
車の名前からつけた、本当にどうでもいいハンドルネームなんだけれど、
本名を使うのもなんとなくいやだったので、
何かハンドルネームを考えてみたところ、
キャバクラの源氏名みたいな名前しか思いつかないので、
とりあえずこれにしておこうか、みたいな軽いノリ。

そういうわけで、いつまで続くかわからないけれど、
しばらくここで日記を書こうと思います。よろしくお願いします。
■プロフィール■
キラキラカチューシャ買ってみた
■芹架■
■21歳■
■大学4年生■
2006年06月
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