夏の憂鬱 第七話 

2006年06月28日(水) 20時41分
まったく、好きなようにいってくれる。だがあまり腹が立たなくなってきた。それにしても表情のよく変わる子だ。大きい目がほそくなったり、まんまるになったりを繰り返す。特に笑顔が印象的だ。そして笑うたびに肩まであるシルクのような髪が踊る。特別に美人とは言えないが、バランスのよい顔をしている。
「そろそろ行かなくちゃ」
彼女が突然立ち上がる。

夏の憂鬱 第六話 

2006年05月22日(月) 21時02分
「おわびにおごるわ」
「まじで?」
「うん、コーヒーでいい?」
「丸飲みミルクコーヒーでよろしく」
「ぷっ…その顔で…ミルクコーヒー、あたしを殺す気?」
どーゆー意味だ。怒っている俺を尻目に彼女が笑顔で帰ってきた。
「あたし純って言うんだ、よろしく」
「俺は一哉」
我ながら大人気ないが、むすっとした声で答える。

夏の憂鬱 第五話 

2006年05月16日(火) 21時44分
まじで?俺女に抜かれたの?はっきし言ってショックだ。
「女の子なのに凄いね、俺もそんなにとばしてなかったけど、一気に見えなくなったもんね」
嘘だ。追い付こうと、追い抜こうとした。
「そう?気付かなかったわ、いつも通り走ってただけだし、それに女なのにって言い方好きじゃないんだけど」

「あなただっておっちゃんのくせに、走り屋きどってんじゃん」
むかっ
「俺はこう見えても24だ」
一哉は実年齢より上にしか見られたことがない。そして見た目で得したこともない。

夏の憂鬱 第四話 

2006年04月19日(水) 21時09分
「だから、車よりパンツかって聞いてんの、見ればあんたも走り屋みたいだけど、車じゃなくてパンツ見に来たの?」
なんだこいつは?
文句を言ってやろうと思い女の顔を見た。
…結構かわいい、はっきりいって少しタイプだ。
しかし、それとこれとは別だ、ガツンといってやれ。
「べ、別にパンツなんかみてまてんよ」

夏の憂鬱 第三話 

2006年04月18日(火) 20時28分
「え?」
…おもしれぇ、いきなり上物がかかった。
「行くぜ」
エンジンがうなりをあげ狂ったようにスピードをあげる。
スピードが乗った時には前の車はなんとか見えるくらいだったが、追い付けると思った。
だが、コーナーを曲がるともう見えなくなっていた。
どうなってんだ、まさか落ちたわけでもないだろうし…
狐につままれた気分で頂上付近まで来た。

夏の憂鬱 第二話 

2005年10月18日(火) 21時21分

「ちっあのハゲ課長、休み前くらいごちゃごちゃ言うなってんだ、しまいにゃはるぞ」
怒られるのは毎日のことだが、それでも慣れることはない。
「まぁ、気にするなよ一哉。それにちゃんと原因があって怒られてんだから。それよりこの後呑み行くか?」
とはこの会社に来てから一番仲が良い崇だ。
「悪ぃ、今日はデートって決めてんだ。」
崇は無言のまま手をあげ、さっさと部屋をでてった。
俺はドライブをデートって言ってる。一人で乗っても、つまり愛車とデートってことだ。別に見栄を張ってるわけでもないし、恥ずかしくもない・・・多分ね。

夏の憂鬱 第一話 

2005年10月17日(月) 21時33分
一.  一哉

「お兄さんいい娘いますよ」
「ちっ」
一哉は鋭い目で睨み、舌打ちで返事した。
一哉はいらだっていた。なんとなくおもしろくないのだ。
なまめかしいネオン、にぎやかな音楽、仕事帰りの酒を飲んだサラリーマン達の楽しそうな声、無論客引きもすべてがうっとうしかった。
一哉は派遣のプログラマー、一流…とまではいかないまでもそれなりに仕事はこなしていた。
今日も遅くまで仕事におわれ今やっと帰路に着いたところだった。
「こっちは疲れてるんだよ。それに俺は愛のないのはできねー。」
ぶつぶつつぶやきながら家路を急いだ。
P R
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