光の帝国&すべての風景にあなたがいます 

2009年03月08日(日) 9時42分
演劇集団キャラメルボックスハーフタイムシアター
ハーフタイムシアターとは1時間の演劇を二本立てで観られるもの
一本目は「光の帝国」
原作は恩田陸さんの「大きな引き出し」
お芝居の題名と同じ「光の帝国」に納められた短編です。

そして次は「すべての風景にあなたがいます」
原作は「よみがえり」の梶尾真治さんの「未来のおもいで」

どちらも原作を読んだ時、これをどう脚色していくのか、ワクワクしたものです。



小説と芝居の違いは次のシーンに進む速度を選べるか、そして後戻りが出来るかどうか。
小説は、読むという行為の中で物語に込められた思いを自分なりの解釈で思い入れてゆく。

お芝居は限られた時間の中で原作に込められた思いをどう伝えてくれるか…面白い芝居はこれが上手く伝わる芝居だと思っています。

その点キャラメルボックスは、いつもわかりやすく面白いお芝居をみせてくれます。

小説の大きな引き出しは短い作品ですが、光の帝国に納められた他の作品と大きな繋がりを持ったもの。
常野という特殊な能力を持った人々の辿ってきた生き様。

私が子供の頃少年ドラマシリーズで放送された筒井康隆さんの「七瀬ふたたび」

超能力と呼ばれる特別な力を持った者が苦しむ姿をまざまざと見せつけられ…とてもやり切れない思いをしたドラマ。
光の帝国を読んだ時、七瀬ふたたびを思い出した…恩田さんが同世代だと知り、何となく納得したものです。


「大きな引き出し」は、膨大な記憶力を持った春田一家のお話。

お芝居「光の帝国」は、この短編に常野のいくつかのエピソードを交え、原作ではサラリと書いてある部分に新たなエピソードを加え、何故彼がそうしたのか。
とても良く伝わる作品になっています。

キャラメルボックスのお芝居がいつもそうであるように人の優しさで締めくくられてはいますが、人間の怖さもしっかりと伝わって来ました。



もう一本の「すべての風景にあなたがいます」

こちらは、27年の時を超え、出会った男女が心を交わす物語。
“タイムトラベルもの”ですが、タイムマシンも特別な薬も出て来ない…ある偶然が重なって出来た時の扉が開く。
その偶然が何なのかSF好きには一番興味のある所ですが、原作では特に触れられてはいません。
勿論、お芝居の中でも解明されている訳では無いけれど、いくつかのヒントが散りばめてありました。
ま、私の思い込みかもしれませんが…。
原作にも登場するキャラクターを原作とは違った形で登場させた脚本家の意図を想像した時、伝わって来たものがありました。

さあ、貴方にはどう伝わるでしょうか。


二本通しで観るも良し、一本ずつ観るなら1時間で終了です。
平日夜の最終上演は9時にスタートです。
仕事終わりに出掛けても充分間に合います。

会場は新宿face
いつもはプロレスをやっているらしく、会場内に四角い枠が…椅子も折りたたみのパイプ椅子ですが、そんな悪条件を補うものが舞台から伝わって来ます。
ま、1時間ですから(^_^;)

上演は今月29日まで

ペガモ星人の襲来 

2008年08月31日(日) 17時23分
27日マチネに下北沢駅前劇場で観て来ました。
笑ったわ〜笑い度的には満点大笑い♪
出来ればラストにもうひとひねり欲しかったかな。

あと関さんが何故コマワリ君なのかが気になった。

しかし…最前列のセンターは辛い席ですわ…腰と首が痛い。

しかも、カッコイイ大内さんの顔を見ようとすると鼻の穴(-.-;)
立ち位置にもよりますがね…( ̄∀ ̄)

もっと普通に観たかった。
都合がつけばもう一度観たかったな。

闇に咲く花 

2008年08月20日(水) 22時49分
昭和22年、未だ日本がGHQの顔色を伺っていた時代が舞台。
きっと日本中でありふれた日常だった…当時は…辛い出来事のお話。

浅野さんのブログも毎日気持ちをリセットしなければ続けていけない…と書いてある位に重い話。

悩みましたよ…観ようかどうか。
精神的に満点な時期じゃないので、余り沈むモノは…でもね…観なきゃいけない!って。

観てヨカッタ!ですよ。平日マチネだからか客席の平均年齢が高めだったのが残念でした。
若い人に観て貰いたいお芝居です。
コンビニ前にタムロってるくらい若い人に。

忘れてはいけない大事な出来事がホンの60年前にあったこと。
私が知っているのは断片にしか過ぎないこと。

でも、辛い気持ちだけでは生きられないんです。お芝居も暗いだけじゃありません。
笑いました〜何しろ下町の神田、しかも人情たっぷりの頃のお話です。
男達を戦争に持って行かれた後を守る女は強い!ギリギリの暮らしの中で逞しく生きてる。

いいね〜笑って笑って笑って…泣いて。

なんだかね〜ちょっぴり強さを分けて貰いました。

31日まで新宿紀伊国屋サザンシアターで上演されます。
9月からは地方も廻るようです。
「えっと…」でオッカーさんと共演された小林さんもご出演です。



嵐になるまで待って 

2008年08月09日(土) 21時28分
演劇集団キャラメルボックス2008サマーツアー「嵐になるまで待って」
リニューアルされた池袋サンシャイン劇場へ観に行ってきました。

原作はキャラメルボックスの成井豊氏の小説「私の嫌いな私の声」
脚本演出も同氏が手がけています。

物語は、声優を目指す21歳の女の子 ユーリに起こった出来事。
彼女は、いつも他人から「変わっている」と言われ続けた自分の声が嫌いだった。
長年続けて来た声楽もこの声がコンプレックスとなって辞めてしまい、今は、この声が武器になる仕事として、声優を目指し学校に通い、講師の勧めで受けた初めてのオーディションでアニメの代役をゲットする。

緊張しながらも前途洋々だった彼女を襲ったアクシデント。

声が出ない!
このままでは役を降ろされてしまう。

彼女を支えるのは、彼女が密かに思いを寄せる元家庭教師の幸吉。

アクシデントを起こしたのは、音楽家の波多野が操る二つ目の声。
彼が嵐を巻き起こす。
波多野は聾者の姉、雪絵の為に全てを犠牲にしてきた…姉を守る為に手に入れた二つ目の声。

折しも最大規模の大型台風が直撃。

本物の嵐と人々の心の中の嵐…交錯する二つの嵐が劇場内に吹き荒れる。

…そしてクライマックス…悲しい魂の叫びに息をのむ…。
声にならない叫び。
そして波多野の魂はようやく安らぎを手に入れる。

ふと思う…この物語の主役は波多野なのかもしれない…

ラストの暗転…しばし呆然。

再々再演にあたるこの作品が劇場のリニューアル第1作目になった事もただの偶然では無いだろう。
劇場の力も加わって、より観るものを圧倒する。

この作品は8月31日までサンシャイン劇場で上演されたあと福岡、大阪でも上演されます。

観ないと損です!

きみがいた時間ぼくのいく時間タイムトラベルロマンス 

2008年03月13日(木) 20時53分
演劇集団キャラメルボックスのスプリングツアーを観に行って来ました。

上川隆也君が久しぶりの出演です。
相手役は西山繭子さん。
2005年の冬から翌春に上演されたクロノスシリーズ第4弾。
とはいえ、正面に鎮座ましますのはクロノスジョウンターではなくクロノススパイラル。
ジョウンターが、過去時間をたぐり寄せてそこへ物体を放り込むものならば、スパイラルは螺旋状に連なる時間の渦巻きを飛び移るような物。
ちょっと意味不明ですかね・・原作はもちろん梶尾慎治さん。
こうしてみると梶尾先生は真面目にタイムマシンを作ろうとしたことがあるのでは?
と思ってしまうくらい、時間軸のとらえ方のアプローチが多様だ。
そこにキャラメル(脚・演出の成井氏)理論が加わって、更にひとひねりされたタイムトラベベルロマンス♪
まさにタイムトラベルロマンス!
渦巻きのひと渦は39年間という人間にとって長い長い時間。
上川君演じる「秋沢里志」は事故死した妻を助けるため、スパイラルに乗る。
彼女が事故に遭うまでジッとひとりで待ち続けなければならないと判っていながら・・・。
短編小説、しかも朝日ソノラマ社という少年少女向けの出版社刊、ということもあってか、里志が待ち続ける時間は、さらりと書いてある。
彼が出会う人は、そのほとんどが、彼が別人として生きる為の状況を作り出す為の説明に過ぎない人達だ。
39年という気の遠くななるような長い間。紘美(妻)の事を思い続けるだけで本当に生きていけるのだろうか。
キャラメル色はそんな疑問から色付いていったのかも知れない。
キャラメル初の2幕構成。
2幕目では、里志の相手役は紘美では無く、原作にない淳子という女性では無いかと感じる。
これは、淳子役のぐっちーさんの力量によるところが大きいのかも知れない。
報われることはないと知っていながら、惹かれてしまう・・・そんな悲しい恋にジッと耐える女性には乙女チックなおばさん(私)的には、ついつい感情移入してしまう。

里志に出会わなければ・・彼女はどれほど幸せな人生を送ったのだろうか。
もちろん、二人の恋の話は出てこない。
けれども・・切ない程に伝わってくるのだ・・。

原作に忠実な作品も捨てがたいが、この膨らみで私にとって大好きな作品が又増えた。

主役が上川君なので、すぐに再演は難しいだろう・・。他の役者でもいけるかな?
とはいえ、原作の秋沢は上川君がモデルらしいので、次に演じる者にとっては、ものすごいプレッシャーに違いない。

今年は上川君が入団して20年目だという。当時に比べると格段に大きくなった劇団だけれど、根底に流れているのは、いつも愛。
それも見返りを求めない愛。
時代がどれほど変わっても、人が人でいるために必要な要素のひとつ。
このテーマが変わらない限り、この劇団のサポーターでいつづけたい!

この作品は、4月7日までサンシャイン劇場で上演されています。
観ておいて損はありません。
東京の後は、神戸と大阪でも上演されます。ぜひ劇場へ!

トリツカレル… 

2007年12月02日(日) 12時24分
観てきました!演劇集団キャラメルボックスのクリスマスツアー「トリツカレ男」

楽しかった!

そして…トリツカレた!

秋に原作を読んで、他のいしいしんじ作品も読んで、湧いてきた疑問。
キャラメルのテーマは愛…なのに何故、この作品なんだろう…。
いしいしんじ作品の愛情表現はいつもどこか屈折している。
特にトリツカレ男は、「ぶらんこのり」や「麦ふみクーッエ」に比べてかなり屈折している。

ことにクライマックスのペチカの部屋の窓辺でのシーンは読んでも上手く心に落ちて来なかった。

でも舞台を観て、ストンと落ちてきた。

ヒロインを愛するタタン先生とジュゼッペの想い…それがストレートに伝わって来た。

さほど長く無い作品を2時間にするために加えた原作には無い登場人物達もまるで初めからソコにいたように作品には必要な存在になっていた。

ひとことでいうなら、サーカスの様な芝居。
楽しい出し物、息をのむような場面、そしてピエロのジュゼッペ。
ジュゼッペ・ジュゼッペ・ジュゼッペ…ペチカの声が今も聞こえる。


「トリツカレ男」は12月25日まで池袋のサンシャイン劇場で上演中。

お時間のある方、無い方もなんとか作って観に行ってみて下さい!
絶対に損はしません。

とはいえ損失補てんはしませんので、悪しからずm(_ _)m


おっとっと… 

2007年07月08日(日) 0時14分
写真を貼り忘れました(^_^;)
上演後、その日招待されたブログライター達を集めて開催されたインタビューの模様です。

あいちゃん客演のカレッジo(^-^)o 

2007年07月07日(土) 23時59分
高部あいちゃんの初舞台、演劇集団キャラメルボックスのサマーツアー「カレッジオブザウインド」が始まりました。
幕が開いてすぐは、舞台上で棒立ちのあいちゃんがちょっと気になりましたが、芝居が進むうちに自然に動けるようになってました。
芝居の熟成とともに、どれだけ成長するか楽しみではあります。

描かれているのは、家族愛。
風のように吹き続ける愛情。
こんな時代にクサ過ぎる…なんていわれるかも知れないけれど。
こんな時代だからこそ愛情が必要だと思う。
やわらかい風のようにいつも傍にある愛情が…心が通いあうクライマックスでは、涙が溢れて止まりませんでした。
涙とともに抱えていたストレスが消えていました。
泣くことがストレス解消になるというのは、本当でした。
泣きすぎてコンタクトレンズがずれたのは、ご愛敬(^_^;)

風は8月5日まで池袋サンシャイン劇場で吹いています。

まつさをな 

2007年05月06日(日) 22時26分
行ってきました東京千秋楽!
何を隠そう4日にもふらっと観に行きましたので、都合4回。
ちょっと観すぎですかね(`∇´ゞ
やはり千秋楽は独特なテンションですね。

これから福岡神戸と回ります。お近くの方は是非!
観ないと損しちゃいますよ。

扉座 

2007年04月30日(月) 20時45分
ドリル魂。本日千秋楽、ようやく観に行くことが出来ました。
当日券でしたので入れるかどうか心配でしたが、通常開けておくスピーカー前席を急遽販売してくれ、入る事が出来ました。
ちょっと観づらい席でしたが、そんな事はチャラになるくらい、良いデキに満足o(^-^)o

チラシには「芝居でもミュージカルでもサーカスでもない本邦初の建築劇」とありましたが、とても完成されたミュージカルとエアリアルのコラボでした!
千秋楽でなければ是非観に行って欲しいところです!

好評さに早くも再演が計画されているようです。
その時は是非観に行きましょ〜私も勿論行きますよん。

その前にドリル魂を演出された横内謙介の演出による演劇集団キャラメルボックスチャレンジシアター「猫と針」が8月22日から俳優座劇場で上演されます。
脚本は恩田陸さんです、どんな作品になるでしょうか。今から楽しみですね〜V(^-^)V
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